75.短歌(夜)

これまで書き溜めた短歌たちです。
特に夜をテーマにしたものを集めました。
補足を下に入れたり入れなかったり。

目に優しいダークモードで神経を起こし続ける優しいスマホ
ダークモードは果たして優しさなのか

眠れない夜に流れる呟きの異国のサッカー大体負けてる
推してるグループのCEOのツイートの話。最近めっきり見なくなったね。

夜はただ静かに包む寂しさも痛みも全て横たえたまま
夜は何も解決してくれないけれど、全てそっとしておいてくれる

明日来れば太陽昇れば何もかも雲散霧消すこの薄闇の影
「うんさんむしょうす」の語感が気に入ってる

星なんて一つも見えない街の中流星群はスマホの中に

暗闇は孤独に向いてる身体の形も見えない一人称

夢の中湿度の高い夜に沈む昔は重力なんてなかった
子供の頃、重力って今より小さくて、どこにでも自由に行けた気がしませんか?

何もかも中途半端に夜は更け明日のわたしはきっと人間
俗に言うサザエさん症候群の話。人間の形を保たずに過ごした週末。

眠るまで眠らなければ明日は来ない延長戦で逆転劇を
これもサザエさん症候群。はよ寝ろ。





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