silkworm

高校の先生が言っていました。女の人は未来を見てるが男は過去を振り返りたがる生き物だと。
男子校出身なので女の人のことは分かりませんが
この前女子高校生の話を盗み聞きしていたら
「何歳ごろ出産したい?」という話をしていました。僕よりも年下なのに随分と人生計画が定まってるように思います。男なんて「胸、尻、腰、
よし合体ッッ」みたいなもんです。僕と僕の周りだけかもしれませんが…彼女らの計画がうまくいくことを願うばかりです。男は過去を振りたがる。
これはすごく共感できます。「今が一番幸せ。なぜなら将来は暗すぎて死にたくなるし、過去は黒歴史ばかりで死にたくなる。消去法で今が一番幸せ。」なんて言葉に感銘を受けてカッコつけてた時期がありましたが多分そんなことはない気がします。今を生きている人なんて存在するんでしょうか。「なんで勉強するの」「少しでもいい大学に行きたいんだ」「なんでいい大学にいきたいの」「その方が就職に有利で良い会社に勤められるだろ」「なんで良い会社で働きたいの」
「安定してお金が稼げるだろ」「どうしてお金が欲しいの」「お金がないと生きていけないだろ」
「どうして生きていたいの」

仏教はこんな感じらしいですよ。なぜなぜなぜと問い続けるみたいな。辿り着くのはなんで生きてるんやっていう究極の問いです。上記の会話なるべく一般的なものを想像したんですけど上手く表現できてますかね。結局先のためなんですよ。
我々の行動原理って。もし、生きるのは幸せに
なるため的なことを言うのであればそれはいつでしょうか。その瞬間を求め続けるのが苦しくなって過去を振り返りたがるのではないでしょうか。過去とか記憶とかがその人を形成すると先生も言ってました。認知症とか怖いですね。わかりませんけど。なんか自分の場合いっぱいいっぱい考えて「うーん。わからん。なんとかなんだろ」と途中で放棄します。意味ないですから。
若くて何も分かってないのにあれこれ考えたってわからんものはわからん。「多分これや!!」と言う根拠のない自信で
生きてきました。誰が何をどれだけ言ったて安心なんてできません。疑い深いので。そうなると
頼りになるのは天命に身を任せてる自分ということになります。なのに「因果応報はなく全ては塞翁が馬である」って言葉は苦手です。何やってもうまくいかないような感じがして。なんの話でしたっけ。懐古をテーマにして書こうとしてたんでした。
僕は黒歴史たくさん持ってますからね。
会話がなくなったら僕の中の話の切り札として度々登場します。もう一種の自慢話ですから。
受けはいいです。愛想笑いの可能性はありますがなんらかの反応はあります。文字で起こしても面白くないですが気分はmelancholyなので懐かしいあの日のことを思い出して気を紛らわせるとしましょう。





白いうんち 〜マカロン?嫌いです〜

これは僕が小学生の頃の話です。
春でした。この頃の僕は外で友達と遊んだり、
1人カバディにハマったり体を動かすのが好きでした。体を動かすで思い出しましたが僕の高校時代の体力測定の結果がめちゃくちゃ面白いので今度貼ります。とにかく元気いっぱい健康優良児だったんですね。遊び疲れて家に帰ったら母が
「机の上におやつがあるから食べていいよ」と2階から教えてくれました。机を見たらカラフルなマカロンが並んでいました。僕はマカロンなんてものを食べたことがありませんでした。洋菓子を食べるなんて誕生日くらいです。すっごくワクワクしました。未知なる味覚ですよ。なんとなく上品で高級そうなイメージがありましたから手を洗って早速抹茶っぽいやつを齧りました。

まさにこれ

まっっっず
というか食べ物じゃない味がしました。
苦いと表現するのは芸がないので
やっっすくて1枚1枚が分厚いティッシュみたいなもんです。鼻セレブと対極の存在だと思ってください。でも当時の僕は食べ続けました。
残さず食べようと教わっていたし、なにより抹茶です。子供の舌には慣れていません。つぎはもっと甘いやつ。こいつは桃色だしピーチかな。


さっきと同じ苦味がしました。
マカロンってこんなに苦いのか。こんなのの何がいいんだ。大人の味覚は理解できん。
でも食っとくか。貴重な機会やし。
もぐもぐと完食しました。でも泣いていました。
不味すぎて。2階からお母さんが降りてきました。
きっと母は僕が喜ぶ顔を期待して買ってきてくれたのでしょう。ここは笑顔で子供らしく感謝の気持ちを伝えねばなりません。
「おガァざん、マガロンッッてオッえいしいね」
母は言いました。



















それ紙粘土やで


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