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季節のシロノワール〜小倉ノワール ゆずなごみ〜

白い恋人コラボを終えたコメダ珈琲店。
次なる季節のシロノワールは、小倉ノワールからの参戦。

クロネージュ描くの上手すぎ。

和っぽい商品の場合、和紅茶を合わせたら大概いい感じになる。
というわけで、和紅茶 瑞(みずき)と、小倉ノワール ゆずなごみ ミニ。

コメダのノーマル紅茶には、午後の紅茶っぽい独特の甘みがある。
それに対して和紅茶の瑞は、紅茶専門店などで味わえるような、より茶葉を感じられる紅茶となっている。
私は瑞の味が好きなので、紅茶を飲むならこちらをオススメする。

ほかほかのデニッシュパンにコメダ特製の小倉あんをはさみ、ソフトクリームの上から柚子ソースをかけて仕上げました。
柚子ソースの酸味と甘みが小倉あんとも相性抜群。

コメダ珈琲店HPより

散らされている緑色の小片は…フィアンティーヌじゃないか!久しいな!
フィアンティーヌ。クレープ生地を薄くのばして焼き、細かく砕いたもの。サクサクの食感をアクセントに用いたり、彩りとして添えたりするのだ。
今回はおそらく柚子の葉を模しているのだと考えられる。

このフィアンティーヌ、季節のシロノワールでは頻出キャラだったが、そういえば最近は見ていなかったな…?
そう思ってアルバムを遡ったところ、最後にフィアンティーヌが使用されたシロノワールは……2021年11月〜2022年2月の「もっと大人ノワール」だった。

フィアンティーヌと実に1年ぶりの再会を果たしたところで、いざ実食。

伝家の宝刀、フルーツの酸味は健在だ。
コメダはしっかりと果実の酸味を効かせ、甘いだけじゃないスイーツを作るのが大の得意なのだ。柚子ソースの酸味の効かせ方は流石コメダである。

そして、今回は小倉あんが挟まれた小倉ノワールである。
ほかほかの小倉あん、温かいデニッシュパン、冷たいソフトクリーム。三者が織りなす味覚と温度の絶妙なバランス感が最高なのだ。
特にデニッシュパンと小倉あんのシナジーはチートクラスだ。ソシャゲで出すならSSRは堅い。

そんなSSRユニットに支援される柚子。美味しくないわけがない。
さらに柚子と小倉あんの相性も良い。去年、オレンジと小倉あんを合わせたシロノワールがあった。その時のオレンジの酸味よりも、柚子の酸味の方が小倉あんにより合っていると思う。

美味しい。文句を付けるところはない。
ところが、これだけ褒める点があるにも関わらず、食べた感想としては「柚子にしては意外とよくやっている」というところに落ち着いてしまった。
それはなぜか。残念ながら比較対象には劣るからだ。

比較対象その1、元祖の小倉ノワール。
今回の季節のシロノワールが告知されてから私が思ったこと。
それは「柚子と小倉あんって、何だかパッとしない」だった。
柚子ファンには申し訳ない。しかし、元祖の小倉ノワールを見れば分かって頂けるだろう。

そう、小倉ノワールはイチゴと小倉あんという取り合わせ。イチゴといえばスイーツにおいて王道も王道。イチゴフェアなるスイーツの催しは至る所で見られるし、パフェやケーキにおいては主役と言っていい。

「イチゴと小倉あん」と「柚子と小倉あん」。
片方だけ食べられるとしたら、どっちを食べたいだろうか?
……両者の魅力には、大きな格差があると言わざるを得ない。
その格差がある中で、しかも王道のイチゴの美味しさを知っている状態で、柚子を食べるのだ。どうしても「柚子にしては」という前置きをつけてしまう。

比較対象その2、シロノワール 白い恋人。
今冬はコラボシロノワールの黄金期だった。ゆずなごみが出る直前は、白い恋人コラボ。

ホワイトチョコレートのソフトクリームはクリーミーな濃厚さが感じられ、非常に美味しかった。
もちろんゆずなごみも美味しい。だが、圧倒的強者の前では、普通に美味しいだけでは霞んでしまう。ガツンと殴られるくらい衝撃的に美味しくないと、勝てないのだ。
どんなオリジナルのシロノワールでも、これの後に出てくるのは荷が重い仕事だったことだろう。本当によく頑張ってるよ、ゆずなごみは。

そういうわけで、ゆずなごみは比較対象たちには敵わなかった。
「柚子にしては意外とよくやっている」けど、彼らより抜きんでた推しポイントが存在しないので、リピートしようという気持ちにはならない。
リピ確定でないと、残念ながら当たりノワールとは言い難い。

消化不良な終わり方になってしまうが、柚子ソースは本当に美味しいし、小倉あんとの相性も確かだ。
ぜひ食べてみて、私の微妙な心持ちに共感してほしい。
何というか、こんなにシロノワールに不憫さを覚えたのは初めてかもしれない。

逆に「は?ゆずなごみしか勝たんけど!?」ってくらいゆずなごみが刺さった人は、ぜひとも推せるポイントを発信することで、ゆずなごみを応援して頂きたいと思う。

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