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病名「皮膚無力症/エーラス・ダンロス症候群」「皮膚脆弱症候群」

きなこの病名については
「皮膚無力症/エーラス・ダンロス症候群」「皮膚脆弱症候群」と思われます。細胞検査をしてもらった病院では皮膚脆弱症という診断を受けましたが、完全にぴったり当てはまるものがなく、どちらにも該当するのかな、と思います。

どちらの病気であれ
・ 皮膚が脆く破れやすい
・ 犬・猫では稀な病気である
・ 体内でのコラーゲンの生成が正常に行われないことに起因する
・ 明確な治療法・薬はない

ということは共通していています。

■症状

小さい刺激で皮膚がすぐに破れます。
普段、抱いたり撫でているときは大丈夫なのですが、強く抑えたりエリザベスカラーの縁や服も硬いものだと接触面が擦れて破れます。
あとはグルーミングや後ろ足で掻いたり、足を自分で噛み噛みするだけで皮膚が破れて傷だらけになりました。

ただ、あまり血は出ず皮膚の表面が剥けるという感じ(中の肉は見えますが)。どこが破れても本人はあまり痛がったりしんどくなったりする様子はありません。 

傷口は縫合すれば数週間できれいにくっつきます。

これくらいの傷ならまだ小さいくらい。エリザベスカラーが外れて自分でグルーミングをしたときは大きく裂けました
耳の後ろの縫合跡
肩周りの傷は今かんがえると、後ろ足で引っ掻いてたのかも


それと、骨も細くて弱いです。骨粗しょう症っぽい。拾った時から後ろ足が立たず、びっこを引いたり引かなかったり、を幼少期は繰り返していました。両足手術してからは問題なく歩けていますし、足以外での骨折はありませんが。

体重が同じ年齢の子の半分(1歳現在2㎏)なので、もともとが体が弱く小さくて、長く生きれる子ではないのかもしれません。

以下、各病名の特徴と、きなこに当てはまるものは〇、当てはまらないものは ✖ としています。

■皮膚無力症(エーラス・ダンロス症候群)


先天性の病気で早い段階で発症 〇
皮膚の異常な伸展性(皮膚がよく伸びる) ✖

きなこについては、皮膚が異常に伸びるという症状はありません。遺伝性の病気らしいけれど、恐らく姉妹だろうと思われるあずきは発症していません(今のところ)

■皮膚脆弱性症候群

後天性の病気で高齢になって発症 ✖
皮膚の伸長性はなし 〇

症状としては脆弱性の方が当てはまるかなと思いますが、高齢ではないし
きなこの場合は恐らく先天性だと思います。

■治療方法

手術計26回。今はもう全部きれいになりました。

先程も書きましたが、病気が奇跡的に治るような治療法はなく、かかりつけ医のお医者さんや、またインターネットの各サイトを見ても「皮膚を傷つけないように細心の注意を払って暮らす」以外は、特段手段はないようです。

ただ、今は皮膚の破れは少し落ち着き、食欲も排便も良好で元気なのでそれが一番かなと思っています^^

※参考:「猫の皮膚無力症(エーラス・ダンロス症候群)~症状・原因から予防・治療法まで」

手術後でもピンピンしている 

■対策

対策として良かったのはエリザベスカラーと服を着せたこと。

ただ、どちらも体に直接触れる部分は柔らかいものでないと破れます。
エリザベスカラーは直接装着していたら、喉の皮膚が裂けたので先生が手作りでネックカバーを作ってくれました。

このネックカバーとエリザベスカラーが命綱

服も締め付けたり擦れる部分が固いとそこが破れました。
本人の体にうまく合う服を作るのが難しくて時間がかかり、今もまだ試行錯誤中です。

薬はコラーゲン線維の生成を促すためビタミンCと骨粗しょう症向けの薬、あとサプリメント(アンチノールプラス)を飲ませています。


あとは、病名としては皮膚の裂傷が始まったときに、SNSのフォロワーさんに「この病気ではないか」と教えてもらったものも紹介しておきます。症状としては皮膚の破れ以外がどれも当てはまらないので、違うと判断しましたが。

■クッシング症候群


副腎から分泌される一部のホルモンが過剰に増え、体に様々な症状が出てくる病気

初期症状:
多飲多尿、多食、体重減少または増加傾向

その他 :
筋肉量が減り、腹囲膨満・お腹が張る
被毛が広範囲に抜ける、皮膚が脆くなり少しの刺激で敗れる、皮膚炎を起こしやすくなる

など。

以上です!

もし同じような猫ちゃんたちが居たら、何かの参考になるといいなと思います^^

よろしければ募金お願いします。頂いたご支援は、きなこの治療費に使わせて頂きます^^