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『鬼方カヨコ』#01 ~顔のモデリング~

概要

「目と口の周りは同心円状にポリゴンを割る」
という点を明瞭にしながら作成していきます。
また目の仕様について、球体眼球を用いるか、平面眼球を用いるか決めていませんので、両方作ってみて、VR用途に合っている方を採用しようと思います。(用途に合っているというか、私の好みに合っているというか…)

ベースを作る

球体を配置

目や耳などを後から合成できるよう穴をあけつつ基礎の形を作ります。

出来上がったものがこちら。
では目の配置をしていきましょう。まずは2D眼球から

2D眼球(仮)のテスト

目の周辺を作るために、仮の眼球を作ります。
後で3D眼球も試すので詰め作業までは行いません。

眼輪筋を作る

先程作った仮の眼球を覆うように眼輪筋を張ります。
もう結構カヨコだな。目つきが悪くて可愛いです。

3D眼球も試しますので割りは増やさず、一旦別の箇所を作り込みます。

顎を作る

目同様、口輪筋部分のみ穴あきになってる状態にしたいので顎から作ります。口元のアウトラインは、口の形よりも顎の形の方が印象に影響しやすいので。

ようは口を作るために顎が先に必要ということです。

要らないフェースを消して、作った顎をつなぎます。

唇を作る

願輪筋同様、周辺エッジからブリッジして作成します。

こんな感じになりました。
nゴンが発生しているので口の中を作りながら後で解消します。

耳を作る

好きな部位なので少し懲りたい所です。ポリ数多めに割いちゃいましょう。

まずはローポリから作っていきます。

こんな感じです。
では顔につけていきましょう。
あとで後頭部を作成する際にエッジの数を調整するので一旦切り出しておき、耳をマージします。

側頭部に割りを追加しながら耳の辺の数と合わせていきましょう

口を作る

キャラクターが口を開いた時に、その先がブラックホールだと悲しいですよね。ゲームをやっていて、女キャラのスカートの中身が小宇宙だった時よりも悲しさは大きいかもしれません。
何より、中身まで作っておくと作れる表情のバリエーションが増えて可愛いです。
俺、カヨコには笑ってほしいんだ。

さて、1から作っても良いんですが、良い感じの有料アセットがあったのでそちらを改変して作ろうと思います。

サブディビジョン込みで、ポリゴン数1.6万、ここから各頂点を変形していくのは少し骨が折れます。作りを見るに、おそらく作者はローポリで作成後、スムース等で割りを増やした物と思われますので、エッジを一つとばしに消していけば形状を保ったままフェースの数を1/4にできるでしょう。

ポリゴン数4000まで減らせました。
唇に関しては私の作ったモデルに合わせますので、削除してしまい、唇の裏側だけ貰ってマージしていきましょう。

まずはザックリつないでしまい、形を整えていきます。
整える時、一旦全フェースの法線方向を逆にし、バックフェースカリングをかけると作業しやすかったり、しづらかったりします。
(万能ではないんだよなぁ…)

このようなモデルができました。

悪くない出来だと思います。歯と舌も作っていきます。


(すげぇなこのモデル、根本まであるぞ…)
というわけで引き続きリダクションしていきます。

スムーズの際に押し出し値1以下でサブディビされている物を、エッジ削除のみで整えると若干縮みます。
笑った際によく見える前面くらいは整えておきたい所です。

アニメ表現特融の、複数の歯がくっついている状態を作ることで解決を試みてみました。
劇的ではないけど、多少は生々しさが緩和されたはずです。

とりあえずリダクションを行った物がこちら。

これを元に微調整。

これにて口の中は一旦完成です。

後頭部

耳をマージする際に切り出した後頭部を持ってきます。

これを繋ぎつつ綺麗な流れにしていきます。

首のモデリング(仮)

顔の印象の見栄えに関わるので作成しておきます。体と結合する際に形を整える可能性が高いので仮です。
まずはだいたいの骨格をケージで作成。

鎖骨と肩甲骨を配置します。

第七頸椎周辺は印象的な形になるので先に作っておきます。

筋肉の流れを考えながらマージします。

形を整えます。

3D眼球(仮)のテスト

球体を瞼の中に入れてみましょう。

ってちょっと待て…

瞼のエッジの数が奇数じゃねぇか
誰だこのデータ作ったの、バカすぎるだろ

ということで一本足して整え、球体をぶちこみます。

球体の角度を調整し、二重ラインも作ってしまいましょう。

うん、こっちの方が好みです。
今回は2D眼球ではなく3D眼球を採用することにします。

睫毛・眉毛のモデリング

下記ツイートが私の完成イメージに近かったのでので、これに近い形で作ろうかなと思います。

ベースを作り

目尻に毛束を追加します。

眉毛も作ります。そんなに凝らなくて良いと思うので、とりあえず浮かせて作ります。

真ん中にエッジを入れ、ケント紙にハーフカットを入れて折り曲げるイメージで顔にくっつけます。

微調整して終わりです。

まとめ


というわけで今回は顔のモデリングでした。
次回は顔のリギングを行います。それでは

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