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2024年 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

令和6年能登半島地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さま、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。
また世界では、ウクライナ戦争、イスラエルとハマスの戦闘など、いまだに終わりの見えない状況が続いております。これらの出来事から感じるのは「本当に平和が大切だ」ということです。

ビジネスの世界に目をやると、2022年の秋頃から世界中で急速に「ChatGPT」が広まり、その後もバージョンアップを重ね、世の中の様々な産業に浸透し始めています。
当社は2016年に日本で初めて人工知能「IBM Watson 日本語版」を取り扱う企業として人工知能ビジネスをスタートし、AIチャットボット「AI-Q(アイキュー)」などのパッケージソリューションをローンチいたしました。

「IBM Watson」と「ChatGPT」という2つの人工知能を取り扱い、AIサービスの開発を進めている当社は、この7年間でAI研究開発において目覚ましい進歩があったと感じることができました。
アルゴリズムやコンピュータースペックの向上もありますが、AIに与えるデータ量がこれまでとは大きく違ってきています。

今後、ChatGPTのような高度な受け答えが可能なAIが増加してくると、当社を含む人工知能ビジネスに携わるIT企業は、自社でAIを開発することは非常に困難になると思われます。
ChatGPTなどを活用したソリューションの仕組み作りにおいて、それに携わることができる幅は限られ、UI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザー体験)以外の部分には手を出すことが難しくなるかもしれません。
そうなると、大手資本のIT企業がますます市場での影響力を強めてくると思われます。

当社は、創業者である私が薬剤師の資格を持ち、製薬企業に勤務していた経験から、製薬業界におけるWeb講演会運営・配信サービスの構想を思いつきました。これをパイオニアとして具現化し、ホテルなどで開催する従来の会場型講演会から、オンライン配信によるWeb講演会の仕組みを構築しました。
このサービスは製薬業界の時流に乗り、大きな市場へと成長しました。その後も新しい技術を次々に取り入れ、クロマキー技術を駆使してテレビ番組のような演出を可能にしたり、質疑応答やアンケート機能の実装、視聴ログ情報をマーケティングに活用できる仕組みなども整えてまいりました。
おかげさまで、当社は医療業界におけるWeb講演会運営・配信サービスの売上シェアNo.1(※1)になりました。
今ではこのシステムを活用し、一年間にのべ数百万人にもおよぶ医療関係者に視聴いただいており、当社は微力ながら日本医療の質の向上に寄与してきたと自負しております。

また、当社は人工知能のAIチャットボットの分野でも、製薬企業向けコールセンター/問い合わせ支援システムの導入実績はNo.1(※2)であり、近い将来、医療関係者の医薬品情報収集は、このようなデジタル的なやり取りに置き換わっていくと考えています。
(※1)(※2)富士経済株式会社 「2020年 医療ITのシームレス化・クラウド化と医療ビッグデータビジネスの将来展望」より

当社は医療業界を中心に事業を展開してまいりましたが、スピード感のあるこれからの世の中を見据えると、企業が一つの業態や分野だけに依存して生き残るのは困難な状況になってくると考えます。
当社はこれに対応するため、Web講演会運営・配信サービスの技術やAIソリューションのノウハウ・スキルなど、今まで培ってきたデジタル技術を活用し、多業種・多分野で事業展開を進めてまいります。
さらに、eスポーツ事業メタバース事業といった新しい事業や、Z世代・α世代に向け最新コンテンツを提供する教育事業などにも取り組んでいく構想があります。

当社は2005年7月に設立し、おかげさまで来年2025年に20周年を迎えます。
20周年企画イベントでは、皆さまに新事業の取り組みをご披露できるよう、この一年間、社員共々ワクワクしながら準備を進めてまいります。

新たな年が皆さまにとって幸多きものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

木村情報技術株式会社 
代表取締役 木村 隆夫

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