平野啓一郎『本心』を読んだ
平野啓一郎さんの『本心』を読みました。以下ネタバレを含みます。
舞台は2040年の日本。仮想空間が日常となっている。格差社会はますます酷い状態。自由死を望んだ母は自由死を叶える前に事故死してしまう。僕は母のVF(バーチャルフィギア)をつくり母の本心を知るために動き出すという筋書きだ。
僕は母の友達であった三好という若い女性に出会う。二人の共通項は、格差社会において持たざる世界から抜け出すことができず、なおかつ深い孤独を抱えていていること。
二人は友達になるが、ある日僕は