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【その下着、蒸れませんか?】ふんどしのススメ

今年は春の訪れが早いですね。
真冬でも自転車通勤をしている私にとって、暖かくなるのは嬉しいことなのですが、ひとつ気になることが。
私はかなりの汗っかきで、日差しも強くなる初夏の頃にはちょっとの活動ですぐに汗ばんできます。
さらに梅雨入りしジメジメした日が続くと、特に下半身が蒸れて蒸れて、その場で服を脱ぎ捨てて全裸になりたくなる欲求に駆られるのです。
皆さんもそうですよね?

そんな時に、うちの奥さんからこんな一言が。

「ふんどしって、健康にいいんだって」

話を聞いてみると、奥さんは普段ふんどしパンツなるものを着用しているようで、とても履き心地がいいらしいのです。

下半身(鼠径部)を締めつけることがないため健康によいらしく、そして蒸れない。

これは、試してみるしかない…!

こうして私はふんどしを購入することを決意しました。


ふんどしって実際どうよ?

「しかし、ふんどしか…。ちょっと抵抗あるな…。」

自分で決めたこととはいえ、正直、私はふんどしにあまりいいイメージを持っていませんでした。

「ふんどしって、時代劇の登場人物とか、お祭りでお神輿担いでるガタイのいい兄ちゃんとかが履くものだろ?」
「今時、普段からふんどしなんて買って身に着ける人なんかいるのかなあ?」
その程度にしか考えていませんでした。

しかし、いざネットで調べてみると…。



「え!ふんどしって、こんなに種類があるの!?しかも意外と安い!」

その意外な安さと、種類の多さに驚かされました。

まず、安いものだと平均で600~800円前後。
ユニクロで売ってる下着とあまり変わらない価格ですよね?
その上の価格帯の2,000~3,000円になると、花柄や和柄など、おしゃれなふんどしも多く、デザインにこだわりたい人にも満足できるラインナップだと感じました。

それを見て、私の心境にも変化が…。

「あれ、ふんどしって結構かっこいいな…。」

まず、どれを買うか…

「自分が知らないだけで、ふんどしってこんなに人気があったのか…。」

私の中のふんどしへの偏見は、いつの間にかなくなっていました。
まさか、ふんどしがこんなにクールで、フリーダムな下着だったとは…!

一刻も早くふんどしを手に入れなくてはと思った私は、夢中で商品紹介を読み漁り、その中から選んだのが…。

白の無地!

素材は木綿!お値段送料込みでなんと650円!メルカリで購入しました!
悩んだんですが、最初に身に着けるふんどしは、一番無難な白がいいと思ったからです。

で、実際に届いたふんどしをを見た第一印象が、


「ふんどしとは布だったのか…。」

ということです。

いや、当たり前のことなのですが、実際に手に取ってみると、今まで身に着けていたボクサーパンツとは明らかに重さ、質感が違うんですよ。

想像以上に薄くて、ペラペラしていて、ひらひらしていて…。
とても、頼りなく見えました。

下着って、急所を隠して、守るものじゃないですか。
俺の大事な部分を、俺の命を、こいつに預けてもいいものだろうか…。
散々な言いぐさですが、第一印象はあまりよくありませんでした。

そんな不安は、実際にふんどしを身に着けると、一変することとなります…。

実際に履いてみよう!

あまりにも薄く、頼りないふんどし。
果たして飯綱は無事ふんどしを着用できるのか!?
そして飯綱の下半身は守られるのか…?
答えは、ふんどしのみぞ知る…!

というわけで、ふんどしを実際に着用してみたいと思います!

といっても、私、今までの人生でふんどしを身に着けた経験がないので、完全にネットの情報頼みです!

何でも、ふんどしには種類があるそうで、今回購入したふんどしは越中褌(えっちゅうふんどし)というものだそうです。

順を追って解説していきたいと思います。

ふんどしの身に付け方

まず、両端の紐を両手で持って、ふんどしをお尻に当てます


横から見たところ


次に、右手で紐を持ち、左手で布(前垂れ)を上に上げます。

白いシャツに白いふんどしは見にくかったので着替えました。


前垂れの上から紐を締めます。

前垂れを下ろし、全体の形を整えて完成です。


履いてみると…


「あれ、思っていたよりも簡単…?」

ちょっと拍子抜けしてしまいました。

確かに普通のパンツを履くほど単純ではないのですが、慣れればすぐに覚えられます。
しかも、パンツのように腰をゴムで締め付けることもないので、何とも言えない開放感、爽やかさがあります。

強いて問題点をあげるなら、下着を履いていることを忘れそうで、ちょっとドキドキすることくらいでしょうか。

ふんどしを履く前の不安感はもうありません。
むしろ、ふんどしがきつくも緩くもない丁度よい締め付けなので、妙な安心感さえあります。

…私は悟りました。

もう、今まで履いていたパンツを身に着けることはないだろうと…。

何故なら、私は見つけたからです。
自分が命を預けるべき、真の相棒を…!

「よろしく、ふんどし…!」

ふんどしのメリット・デメリット

ここで、ふんどしを実際に着用して感じたメリット・デメリットをまとめておきたいと思います。

ふんどしのメリット

■ 最大のメリットは、やはり蒸れないということ!

前述のとおり、私は汗っかきで、下半身の蒸れ、そしてかゆみに悩まされていました。
ほんと、誰にも言えなかったんですけど、辛かったんですよ!

それが、ふんどしを身に着けるようになってからというもの、かゆみはほぼなくなりました。

※この記事の元記事を書いたのは2022年の5月で、本格的な暑さは経験していませんでしたが、ひと夏を超え、快適さを確信しました。これからも頼むぞ相棒!

■ ふんどしは締め付け具合を自分で調整できる

越中褌はゴムではなく、紐を縛って身に着けます。
自分の履き心地のいい具合に調整出来るのです。

つまり、パンツのようにゴム跡が付いたり、そこがかゆくなったりすることがありません。
ゴム跡ってかゆいですよね!
あのかゆさからも解放してくれるとは、流石ふんどしと言わざるを得ません。

まだメリットはあります!

■ ふんどしは、洗濯後に乾くのが早い

私は、ふんどしを洗う際は、手洗いをしています。
お風呂で体を洗った流れで、そのままふんどしを洗うのです。
そして、よく絞ってから、脱衣室のハンガーに掛けて乾かします。
すると、翌日の朝にはもう乾いているのです!

先程私が、もう今までのパンツを履くことはないと感じたのは、この点です。
これから梅雨の季節に入ると、洗濯物が乾きにくくて、嫌な気分になりますよね?
生乾きの下着なんか、履きたくないじゃないですか?
その不快感から、ふんどしは解放してくれるのです!

本当に素晴らしい!

ふんどしのデメリット

と、ここまでべた褒めしてきたふんどしですが、実はデメリットもあります。

ふんどしで用を済ませるには慣れが必要

具体的には、ふんどしをお尻からずらすだけなのですが、これが少々気をつかうのです。
私は片手でふんどしを抑えているのですが、ふんどしや着物を汚してしまわないか、いつもびくびくしています。
パンツだと、脱いでそのまま下ろしてしまえばいいので、手で押さえる必要はありません。
でも、他のサイトやブログだと、トイレが楽、という方が多いんですよね。
私の方法がおかしいのでしょうか…?
どなたかアドバイスいただけるとありがたいです。

■ 良くも悪くも目立つ

私は温泉が好きで、週一で通っているのですが、着替えの際の周囲の視線が気になります。
他人の着替えにそこまで注目している人はいないとは分かっているのですが、やはりちょっと恥ずかしいです。
せめて、他にもふんどし仲間がいれば、もっと堂々としていられるのですが、今のところ、私以外にふんどしを履いている方は見たことがありません。
もっとふんどしを履く人、いてもいいと思うんですけどねえ…。

まとめ

良い点、悪い点はありますが、一つだけ確かなことがあります。

それは、ふんどしは決して古臭くてダサい下着ではないということです!

私は、今までの人生でふんどしを履いていなかったことを後悔しています。

あの日、あの時、ふんどしを身に着けていれば、違ったものの見方、感じ方、そして違った人生があったかもしれません。それほどの魅力がふんどしにはあると考えています。

皆さんも、これからの人生をふんどしと共に歩んでみてはいかかでしょうか。

きっと素敵な出会いが待っていますよ。


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