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22年ぶりに教習所に行っておどろいたこと

最近いろいろありまして、新しい種類の免許を取ることになりました。
免許試験場に直接行く一発試験ならばかなり安価に取得できるんですが、私にはそんな知識も運転技術もないために自動車教習所の門を叩いたわけです。
実に22年ぶりの教習所通いでした。
そこで見て感じたいろんな変化をお知らせできればと思います。

スマホ

ここ20年ほどの生活の変化でほとんどの人が一番に挙げるのがスマートフォン、いわゆるスマホの登場だと思います。
これに付随するアプリやSNSで世の中はずいぶん変わりました。 この文章もスマホでご覧になっている人も多いと思います。

スマホの登場は教習所のシステムも激変させました。
通っている生徒たちはスマホで受講の申し込みや送迎バスの手配、教習所にきてからの記録や配車予定がスマホ一台で完結します。
次の予定を取るためカウンターに列を作ったり、何度も電話をして口頭で予約変更をしていたころとは別世界です。
私は使ったことはありませんが、「この教官はNGで」という連絡もスマホでできるとか。 リアルのブロック機能も簡単になったようです。

教習所側も動画投稿サイトにPR動画をアップしたり、SNSにアカウントを作るなどして新しい入所希望者獲得のために大いに活用しています。
教習所内にもフリーWi-Fiの案内あったり、運転テクニック動画を紹介するQRコードが掲示されていたりするなど時代の変化を感じました。

目立つ外国人

教習所には多くの生徒がやってきています。 しかし、その中から聞こえてくるのは日本語ではなく、ベトナム語・タガログ語・中国語など。 生徒のかなりの割合を外国人が占めています。私の通っている教習所ではざっと2割程度。 彼らは普通自動車免許だけではなく、他の車両講習にも参加していることがあり、私が受講した大型特殊免許の卒業検定はアフリカ系の方と一緒でした。「シャチョーさんに言われて取りに来た」そうです。

明るい

昔通っていた教習所はとにかく暗かったので、22年ぶりに通った教習所の明るさに驚きました。
ここ20年の間に普及したLEDが原因だと思われます。
それに明るいだけではなく、おしゃれな調度品やら座り心地の良いソファなども置かれていて、年々少なくなっている免許取得希望者の満足度をアップさせるための方策をしているのだなと思いました。

消えた大正生まれ

申込書類などの記入欄から大正生まれが消えました。 今のところ令和生まれも免許を取れる年齢ではないので、「昭・平」のみの記入用紙。 さすがに100歳の大正生まれが教習所に来ることは高齢者講習でもありえないことでしょうけど、なんだか寂しいですね。

静か

教習所のロビーは静かでした。
昔の教習所はワイワイガヤガヤうるさいくらいでしたが、この静けさの原因もスマホ。
昔は受付で予約を取るために話している人が常にいましたし、ロビーで友人知人同士が談笑していたものです。
私の同級生の陽キャは教習所内で彼女を作ったり飲み会開いたりしていたようでうらやましく思っていました。
しかし予約関係がスマホで出来るようになり、待ち時間もみんな自分のスマホをのぞき込んでじっとしています。
だから誰とも話をせずとも免許を取ることができるわけです。
これは教習所内に限らず、送迎バスの中でも同様でみんなスマホを見てじっとしています。
静かになったけど、活気や人とのつながりを感じにくくなりました。

教官の態度と女性の進出

昭和の頃はタバコを吸いながら助手席で横柄な態度をとる教官がいたそうですが、22年前ですらそんな人は絶滅しておりました。(でもまあ横柄な教官が一人だけいたのを覚えています)
今はさらに問題のある教官は減っているんじゃないでしょうか。
黙っていてもどんどん入所希望がやってきた時代とは違い、年々免許取得希望者は減っていますので、少ないパイの奪い合いです。
しかも口コミやネットでの評判で悪評を書かれてしまうと業績にも響いてしまうので、『お客様扱い』する教習所ばかりになっているのでしょう。
さらに言うと、NG教官制度や教官に対するアンケートが重要視される時代となったため、ゴリゴリの武闘派教官は激減したのだと思います。
それに女性の教官も増えているようでした。女性の生徒さんには女性の教官を希望する人も多いようで、かなり忙しそうにしていました。

まとめ

22年ぶりの教習所通いでは、デジタル化と省力化、生徒層の変化が衝撃的でした。
昔通っていたころはスタッフさんと何度も話をして予約と配車をお願いして免許取得をしていましたが、今回話したのは入所の時くらいで通っている最中に会話をすることはほとんどありませんでした。
生徒層の変化も強烈で、外国人が身分証と良い職を目指すために運転免許を熱心に取ろうとしていることをひしひしと感じました。

追記

蛇足ではありますが、現在の教習所関係でヤベーなと思ったのがネットのクチコミ。
某グーグルマップの教習所クチコミ欄には☆1を付けている人が散見されました。
そして問題のありそうな教官については実名付きでクレームじみた口コミがゴリゴリに書かれていて、すげー世の中だなと思いましたです。
私についてくれたSという教官も実名で非難されていてかわいそうでした。
Sさんは確かにやや強めの口調で指導してくれましたが、目を見てはっきりと問題点を指摘してくれました。
大型車では事故を起こすと普通車の比ではない惨事になるため、気持ちを込めて教えてくれる良い教官だなと思ったものです。
人によってはそれがパワハラのように受け取られてネットに書かれてしまうのは、ある意味恐ろしい時代になりましたね。(まあ今でも問題のある教官はいそうではありますが)