夫が救急車で運ばれた②
次の朝、夫は病室から電話をかけたらしいが、私は気づかず寝ていた。
朝起きて電話の着信履歴があったのでなんだろうと思ってLINEをしたが反応がない。
多分午前中は検査と聞いていたので、午後何時ごろ面会に行くのかと言う話をしたかったのかなと思いつつ。
そうしたら使ってない昔のスマホを目覚ましがわりにしてるから、それが朝6時になるから止めといてくれと言う電話だった。
午後、息子を連れて面会に行った。
夫が丹精込めて咲かせた花が庭に咲いていたので、それを切って持っていった。
昨日できなかった入院の手続きを行う。
窓口ではやはり限度額認定証は必要だと言われた。
オンラインでは確認ができなかったようだ。
単身赴任先の福利厚生の部署で作ってもらえるのか聞かなければならない。
それから昨日気づかなかったが、面会の受付票というのがあり、受付を記入すると面会の札がもらえるシステムらしい。その札は首からかけて病棟内を歩くと言うものだ。
最近の個室はというか、病室は名前を記入していないので全くわからない。個人情報なんだろうか。
うろ覚えで00号室だったよねと思いながら入っていく。
夫は朝も昼も食べていないらしい。
もったいない。私が食べたかった。飴が欲しいと言うので、1階のコンビニへ飴を買いに行った。
病室には入院計画書が置いてあった。昨日私がサインをしたものだが、あまりよく見ていなかったので、改めてよく読んでみた。
入院は1週間程度となっており、病名は、視神経障害。眼科の先生は明日見てくれると言う事だった。結局眼科になったのね。
薬も対処方法もないため、点滴だけを打って横になっている夫。
もし治らなかったらどうしよう。
仕事に復帰できるんだろうか?
やっぱり私は働き続けなければならないのか。
いろんな思いが頭の中をぐるぐるする。
それは夫も同じだろう。
もっと不安に違いない。
ただ、私はベッドに横たわる夫を眺めながら、こうやって夫が病気になる日が来るなんて・・・夫もいつかいなくなるのかも・・・とぼんやり思った。
なんかちょっと俯瞰して見てる感じ。
毎日元気に仕事に行けること自体が幸せなんだなと思った。
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