【エッセイ】泣きたい気持ち(1000)
先日、ラジオのリスナー投稿で切なく悲しく美しいエピソードを聴いた。
高校生の時に出会い、付き合い、卒業後に就職も決まり一緒になろうとした矢先に恋人が病に倒れ、彼女のちょうど二十歳の誕生日に亡くなった。実際には一緒になれなかったがせめてものとのことで、お互いの両親に許可をもらい、婚姻届を書いて棺に納めた。思い出の曲としてふたりで観に行ったSMAP主演映画「シュート」の主題歌「泣きたい気持ち」をリクエスト。その日はちょうどその初恋の相手の43回目の誕生日。命日の墓参りは欠かさな