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Webライター/ note テーマ:ことば・書くこと https://X.com/KIKUMI_write #Webライターラボ

最近の記事

「カイロの紫のバラ」

映画「カイロの紫のバラ」が忘れられない。 もう30年以上前の短大時代、授業とアルバイトの合間に映画館へ行くことが大好きだった。 ジーン・ケリーの「雨に唄えば」「巴里のアメリカ人」、フレッド・アステアの「踊るニューヨーク」「Swing Time」「イースター・パレード」など繰り返し見た。 今を思えば学割料金は格安。繰り返し映画館へ行くとなるとお金は必要だったが、とにかく何度も見たくて足を運んだ。 その中でも忘れられない、そして、今でも当時と同じ幸せ感に包まれる映画がある。ウッ

    • 見えてきたもの <書くということ>

      以前から、うまく表現できない、モヤモヤしたものがあった。 あえて触れなければ、やり過ごせたかもしれない。 しかし、心の中にずっと引っかかっていた。 小学校5年生で音楽部に入った。 幸せなことに、音楽室には管楽器や弦楽器など様々な楽器が揃っていて、やりたい楽器を演奏することができた。 小学校なのに、コントラバスやフルート、ホルン、トロンボーンと本格的。TVで見たあの楽器が、まさに今、目の前にあった。 先生も、とても熱心だった。 小学生には到底難しい、ロッシーニの「セミラミーデ

      • 原稿用紙

        原稿用紙が好きだ。 400字詰めで薄茶色の枠の塊。 まだ何も書いていない原稿用紙を目の前にすると、色々なことを思い出す。 幼稚園年中組 園の敷地内に置かれていた車のボンネットから、友達と一緒にふざけて飛び降りてみた。 着地に失敗し、左足骨折。 自宅へお見舞いに来て下さった園長先生から、50マスノートを頂いた。 嬉しかった。 小学1年生 国語の授業で作文を書いた。 名前を書き忘れ、「これは誰の作文ですか?」 と、先生がわざわざ私の机の前に立って言って下さったのに 「はい。私

      「カイロの紫のバラ」