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気功と時間|気功の正直な教えと正直な先生についてお伝えいたします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

ある日の
盛鶴延先生の
気功教室のことです。

ある方が
質問されました。

「站桩している時、
 どんな意識を
 持てば良いのでしょうか。

 ぼーっとしようと思っても、
 どうしても
 雑念が湧いてしまって
 集中できないのです」

盛鶴延先生は
その方のお話を
よくお聞きになって、

呼吸の仕方、
呼吸の意識の持ち方など
丁寧にお話されました。
そして最後に
こう言われたのです。

ただ、
厳しい話かもしれませんが、

今、お話したことを
あなたが
自分でわかるようになるまでには
時間がかかるかもしれません。

一般的には
2000時間の練習が必要
と言われています。

冗談ではないかと
思いますよね。

しかし、
ある有名な禅宗の先生も
同じことを
おっしゃっていました。

「皆さん、
 禅とは何かを知りたいと
 言われます。

 では皆さん、
 2000時間、
 ずーっと坐禅を
 することができますか?」

その先生は
2000時間、
座り続けることができない人は
禅がわからないと
おっしゃっていました。

厳しいですよね。
でも事実ですね。

盛鶴延先生は
いつも
厳しいお話を
正直にしてくださいます。

とても
ありがたいことだと
感謝しています。

なかなか
本気で正直に厳しい話を
してくださる先生は
いないと思うからです。

ただ、その一方で
正直な話は厳しいです。

2000時間の練習が必要
と聞くと
正直、心が萎えます。

ただ、
ある日の気功教室で
盛鶴延先生は
こうおっしゃいました。

もし皆さんに、
そういう
気功の深いことが
本当にわかるためには、

最低
2000時間の練習が
必要ですね。

というと、
皆さん
がっかりしますよね。

それよりは

いいね。
いいね。
出来るよ。
すぐに出来るようになるよ。

という先生の方が
好きですよね。

でも一方で、
「正直な先生と
 嘘つきの先生。
 どちらが好きですか?」
と聞くと
皆さん、
「正直な先生」
と言いますね。

私も
正直な先生が好きです。

私自身も
正直な先生で
いたいと思っています。

今回は
気功の正直な教えと
正直な先生について
お伝えいたします。

***

人間、
耳障りの良いことを言われると
心地よいです。

少なくとも
私はそうです。

正直な先生と
嘘つきな先生だと
正直な先生が好きだ、
正直な先生に習いたい、
と言いつつ、

本当に
正直なことを言われると
がっかりしてしまいます。

そして、
そんな時、
甘い言葉を囁かれると
ついフラフラしてしまいます。

英語の学習本でも

「この1冊でペラペラに」
 とか
「1日たった10分間。
 3ヶ月でペラペラに」
 とか
 書かれていると

つい買ってしまいます。

もちろん
頭ではわかっています。

そんな簡単な話はない。

英語学習には
(英語学習にも?)
2000時間必要だ。

でも、つい、
簡単な道に、
もしかしたらと
今度こそはと期待をして
フラフラと
行ってしまいます(苦笑)。


***


盛鶴延先生は
本の中でも
こうおっしゃっています。

皆さんが
気功に興味を持ち
特別な能力が欲しい、
治療が出来るようになりたい。

そう思うことは
悪いことではありません。

でも実際、
そういう特別な能力を得ることは
簡単なことではありません。

正直な話、
時間がかかります。

ただ、
誰でも時間をかけると
自然に身体から
不思議な力が出てきます。

必ず
内面の感覚が教えてくれます。

ならば
まずは初級から
始めればよいではありませんか。

自分の気を感じられるようになる。
健康になる。
そこから始めて、
自分の健康状態が安定してきたら
次に中級にいけばいいではありませんか。

自分で自分の治療ができるように
なっていけば
いいではありませんか。

何事にも
ついフラフラと
してしまいがちな私ですが

気功に関しては
そういうフラフラは
ありませんでした。

それは盛鶴延先生が
最初から正直に


時間が必要だね。


とおっしゃって
くださっていたからだと思います。

もちろん
最初のうちは
反発しました。

2000時間ではなく
1000時間に、
いや、
500時間に
できないだろうか、
などとも思いました。

でも、
盛鶴延先生に

時間が必要だ

と言われ続けたおかげか
いつしか
時間を
かけていくしかないと
腹をくくった気がします。

もっというと
時間のことは
考えないようになりました。

やるしかないなら、
考えても
仕方ないからです。

しかし
今から振り返ると
他の道を探して
フラフラしなかった分、
精神的には
随分楽だった気もします。


***

人に
正直なことを言われた時は
その内容が
正直であればあるほど
自分にとっては厳しく、
受け止めることが
難しい気がします。
落ち込みますし、
気持ちが沈みます。

しかし、
厳しいことも
正直に言ってくださる
先生が近くにいることは
本当にありがたく
本当に恵まれていると
思っています。

これからも
コツコツ
頑張っていきたいと思っています。

では、また!

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