きのこ

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きのこ

◎まいにちコメディ 物書きになりたい社会人エッセイ。 ◎旅エピソード  思い出し書き溜め ◎ 両脚全部位の脂肪吸引体験記 最初この為にnote始めました。記録用です。結果的に誰かの役に立てばいいなと思っています。

マガジン

  • まいにちコメディ

    人生を笑い飛ばして私生活を売り飛ばして生きていきたい。死ぬまで何かを書き続けたいので、とりあえず読んでくださった方に大感謝!

  • 旅エピソード

    旅のエッセイをちびちび書き溜めてみようかな、と思っております。主に過去の思い出し書き。

  • 下半身全部位脂肪吸引記録

    下半身全部位脂肪吸引記録 記録・見返し用

最近の記事

湯治

生まれて初めて、湯治に箱根に来ている。と言っても、土日休みの一泊二日である。 いつも休みの日があれば予定を詰めまくり、リラックスした観光などしたことがない。先週末もそうして遊んで、身体に無理が来ていたのだろう。月曜の夜から風邪をひいていて、それが何となく今日まで続いている。そして、本業では、遂に成績不振で私の業務内容が変更になってしまった。やっと、成績向上のためのロジックを理解したと思ったのに、自分のやり方を変えるのが遅過ぎた。愚かだなと思う。悪い意味で、目立つのは苦しい。

    • よい季節

       桜と花粉に溢れていた春も過ぎ、急に寒くなったり雨になったりと相変わらずの気温差には惑わされるけれども、すっかりと清々しい気候である。仕事柄ゴールデンウィークはないのだけれど、せっかくの休みには外に出て、サンドウィッチとカフェラテをお供に外でこうしてMacBookを開く。日向ではとても眩しいけれど日陰でも寒くない。一年中こんな感じだったらいいのに、そのうちどんどん湿度も気温も上がっていくことは分かっている。新緑の季節。今まで意識したことはなかったけれど、秋と同じぐらい好きかも

      • 転職とディズニー

         また怒涛のような1週間が過ぎた。  今週はマネージャとのミーティングもあり、仕事は緊張感のもと取り組んでいた。肩と背中がガチガチだった。一昨年の秋冬も同じような緊張感の伴うパソコン作業から、常に肩と背中が固まっており、時々の痛みで医者まで通っていたのを思い出した。私はそれから一年、すっかり今の仕事の環境に慣れて、気の抜けていたまま仕事をしていたのだ。一年越しのこの緊張感は心地の良いものではない。成績を落とさないようにしようというモチベーションは、直属のマネージャやその上のマ

        • 春と苛立ち

           ここ3週間程で初めてこうして何かを書こうとしている。今月の目標にしていた旅のエッセイの提出は諦めた。(だから書いていたエピソードを少し、昨日公開した。)代わりに小説を書こうと思った。自らの中の毒を排出したい、そんな思いが強かった。ぐちゃぐちゃで救いようのない人間関係を描きたかった。コンセプトを頭の中で組み立てている。原稿用紙200枚分書けるだろうか。短編でいい、また書いて、完成させて、どこかに提出しなければ。私は前に進めない。  仕事の成績は低迷中、けれども浮上の仕方がわか

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        • まいにちコメディ
          17本
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          3本
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          14本

        記事

          直島と瀬戸内

           直島について知ったのは大人になってからである。その他の瀬戸内に浮かぶ魅力的な島の数々も、二十四の瞳を読んだから何となく小豆島についてイメージがあるぐらいで、あとは瀬戸内海の高速から降りれる島以外は訪れたこともなければ知識もなかった。  東京に住んでいると一定の層には「香川(もしくは岡山)といえば直島があるよね」などと自然に話に上がることがあり、アートと自然の融合という点で近年ブランド化されているのかと感心をした。それも、一緒に美術展に行ったりするお洒落な友達、海外の富裕層向

          直島と瀬戸内

          香川県 子供の頃の記憶

          子供の頃の記憶  香川県には龍の伝説がある。年間を通して降水量が低く、ダムができるまでは水不足が続くことが多かった。その為人は龍に祈った。またその気候の特徴により、稲作よりも水が少なくて済む小麦の栽培が盛んになり、県民はお米以上にうどんを主食とするようになった。そしてそれが、現在まで続くうどん文化に繋がっているーーー少なくとも私はそう信じていた。  今述べたことをGoogleで検索する前に、何故私が子供の頃からそう信じていたのかを話したい。昔よく遊んだ公園には龍の伝説の説明

          香川県 子供の頃の記憶

          旅とは何だろうか。見知らぬ土地に行くこと、普段と違うことを行うこと、非日常に生きること。移動すること。出会うこと、別れること。違う土地のものを食べること、人から聞いたり、本やテレビや授業で学んだことに実際に触れること。それは宗教や人生観やその土地の常識のような概念かもしれない、あるいはデスクトップやポストカードでよく見る景色かもしれない。自分の把握できる範囲から飛び出すこと。驚きを探しに行くこと。心を揺らすこと、自分の心地よい安全圏から抜け出し、汚さや危険に耐えること。強い不

          オッペンハイマーを観た

          (ネタバレあり。)  日本全国での上映開始に先駆けた新宿での先行上映だった。35mmフィルム版のチケットは発売して数時間で売り切れ、IMAXは一般上映開始してから観ようと思って、Dolbyシネマを選んだ。音響も映像も素晴らしかった。大正解だった。  3時間は濃厚ではあったが淡々と過ぎた。長いという意見は鑑賞前にも鑑賞後にもちらちら見聞きはしたが、私自身は最後のシーンでこの時間が終わるのを残念に思うと同時に、全く疲れを感じていないことに気づく程には没頭していた。それは私が主演

          オッペンハイマーを観た

          生姜、蜂針療法、そして漢方

           先日の健康診断で、自分の体重を見てから、なんとなくずっと自分の身体について考えてしまっている。私は中学生の頃から下半身デブで、下半身に比べればましだと感じているが、勿論、顔や腕や腹もしっかり太る。とにかく人生で完全に自分の理想通りの身体でいたことがないと感じる程の、体型コンプレックスがある。もう30歳手前で、下半身の脂肪吸引もしたし、食べることは人生の最大の喜びであり、自分のむちむち具合にも納得していたと思っていたのだが全然違った。体重を数値として見てしまうとー表示されてい

          生姜、蜂針療法、そして漢方

          文学賞の一次選考

           また1週間が過ぎて、3月に入ってもう数日。酷い花粉症で、連日くしゃみと鼻水が止まらないけれど、まだ鼻炎の薬は飲んでいない。水筒に刻んだ生姜とシナモンを一本パキッと開いて入れて、熱湯を注いだのをマグカップに注いで飲んでいる。  私は今、火曜日から土曜日のシフトで働いているのだが、今週は私の所属する日本オフィスに組織の上層部が来るので合わせて三日間オフィスに出社した。それに伴いチームでディナーに行ったり、どうせ出勤するのだからとオフィス近くのクリニックで健康診断の予定を入れた。

          文学賞の一次選考

          映画と劇場

           仕事前、仕事後、休日の予定の間。私は数時間の隙間時間があれば、劇場に映画を観に行くことにしている。映画を観ている間は、その世界に没頭できるため、考えるべきことを考えなくて済む。いや、考えてしまうことはあるのだけれど、スクリーンに映し出される世界に反映させて考えるので、普段の悶々とした行き場のない感覚とは違う。映画には物語の対象の行動と感情があり、例え物語自体に結論がなくても、その行動と感情の結果ー少なくともそれに至るであろうまでの過程が見える。上映時間は決まっているため、普

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          歯医者とポテトとマッサージ

           昨日生理がやってきた。具合が悪いわけではないがなんだか落ち着かない。昨日はとても混乱していた。どことなく悲しくて、疲れていた。頭も喉も痛くないのに、体だけはまるで風邪を引いた時のようにだるかったのだ。  今日の天気は曇り、働いた祝日の振替で休みをとっていた。私の心は物悲しさに包まれたままである。映画を観に行こうかと思ったけれどそれすら億劫で、上映時間を考慮しながら家を出るのが、時間に追われるようで辛かった。また、3時間弱の映画を観てしまうと書き物をする時間もあまりなくなると

          歯医者とポテトとマッサージ

          人間のエネルギーの根源

           毎日何かを書き続けるという目標は、今のところ達成できている。MacBookを開いて文字通り一文しか書かない日もあった。しかし、続けている。もし1ヶ月続けることができたらどうしよう!と言ってみる。4月に締切のあるエッセイも、それなりの量を書き進められるのではないか。noteの投稿も増えるのではないか。私は何ごとも飽きっぽく、変化が好きで、東京に住民票移してからのたったの数年間でもう7回も住む場所を変えているし、お金や夢の為に働いた職場や職種は数えきれないほど。こんな私が、正社

          人間のエネルギーの根源

          睡眠とロマンティシズム

           昨夜の寝つきは最悪だった。作業の区切りがついた後、丸太のように寝ている旦那さんを転がして寝床の隙間に潜り込み、自分の寝場所を確保したはいいものの、なかなか眠気がやってこず体感では一時間以上悶々としていた。しかし心は明るかった。「何でもいいから書く」という目標を二日連続達成したのだ。書くことは楽しい。疲れて書き終えて、背中や肩の緊張は強く、仕事に備えて眠らなければならぬと思ってもなかなか寝付けなかったのは、心が舞い上がっているからに違いなかった。  私はロングスリーパーである

          睡眠とロマンティシズム

          家から一歩も出ていない

           時刻は午後11時である。眠くはないが、やる気もなかった。しかし、つい一昨日に毎日何でもいいから書くと決めたので、渋々とMacBookを開く。朝が私よりも早い旦那さんが、換気扇の下で寝る前の煙草を吸い出して、私は座ったままで一吸い貰う。それが自分の中に落ち着くのを待って、ようやくキッチンに細く煙を吐き出した。そして、僅かな、くらり。普段煙草を吸わない私にはこれで充分。二吸い目が欲しいなと思った時には既に旦那さんは歯を磨き終えて後ろの寝床に潜り込んでいる。  書くべきは提出期限

          家から一歩も出ていない

          東京に雪が降った日

           それは東京で雪が降った日だった。  本職が休みだったので、いつもの通り映画を見たい気分であった。観たい映画は2つに絞られて、それぞれ1日に何度も上映回数のあるものだった。急に皮膚科に行きたかったことも思い出して、早く外へ出なければと思った。しかし気怠さを振り払えぬまま朝を過ごしていた。シャワーを浴びて、簡単に掃除機をかけて洗濯機を回した。久しぶりに大雑把にムダ毛を剃り、脱毛マシーンを当て、疲れてしまって布団へ潜り直して悶々とした。そういえば、来たる神前式(結婚して数年目であ

          東京に雪が降った日