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嘘つきが教える嘘つきはこういう奴/メンヘラ編

 メンヘラは基本的に嘘つきである。病んでいる状態の人間を昨今ではメンヘラ(メンタルヘルスが語源とされる)という、これに当てはまる人はかなり嘘つきが多い、メンヘラにも種類があるが私の考えるそのどれもが嘘つきだ。
 メンヘラは表出型と隠蔽型という他人にメンヘラであると見せびらかすかどうかという分け方と鬱型と躁鬱型という鬱症状での分け方がある。
 表出型は「こいつは騙せる」と思った相手にはとことん嘘をつく。しかし、その嘘の多くがその場しのぎの嘘であるから次に聞いた時には同じ話でも全く内容が変わっているだろう。ついた嘘をいちいち覚えていないのである。このタイプは女性が多い、というのも男というのは馬鹿な生き物なのである。特に、モテない男でかつモテたいとか思っている男を恋愛感情で振り回すのは簡単なのである。性行為がしたい、もしくは付き合って優しくされたいというのがモテないけどモテたい男の目的であり、そういった男は女性が弱々しい姿を見せればコロッと落ちる。病んでいるということは弱っていて助けが必要な状態であるため助ければ恩を売れると考えるわけだが表出型のメンヘラが恩義を返すという考えや信義なんてものを持っているはずがない。
 一方、隠蔽型のメンヘラはある程度周りが見えていると考えている。隠蔽型のメンヘラが自分が病んでいるのを表に出さないのは病んでいる色んな人に見せびらかすと周りに寄ってくる人間の質が下がる。恩ある友人達に恩を返せぬままに見限られるような事になりかねない。そんなことにならぬために嘘をついてでも人の形であらねばならないのだ。そして、信頼できる人だけに病んだ姿を見せる。このタイプのメンヘラは「大丈夫問題ない」という他人に気を使ってつく嘘に加え、虚飾の嘘をつきやすい。人に良いように見られたいという気持ちが人一倍強いため持っていない物を持っていると言ったり、知らない話を知っていると言ったり相手の話を円滑に回し自分の価値を高く見せることで輪の中に居続けようとする生存戦略である。困ったことに虚飾の嘘をつく者というのは嘘をつくことが常態化するために呆れられて捨てられるのがオチで結局一人になってしまう。そこで正直者になれれば良いものだが常態化した嘘つきが正直者になるのは死んで灰になってからだったりする。
 はてさて、ここまではメンヘラの表出隠蔽についてである。表出型のメンヘラはその場しのぎで嘘をつき、隠蔽型のメンヘラは人のための嘘と虚飾の嘘をつくのが分かった。そして、ここからは鬱型と躁鬱型という鬱の症状と嘘について話させてもらう。
 まず、鬱型と躁鬱型というのは実際に鬱病や躁鬱病であるかどうかではなく、気分の沈みやすさについての分け方で鬱型は気分が沈みやすく躁鬱型は気分が沈んだ時の沈み方が激しいというタイプである。実際の躁鬱は躁状態と鬱状態を繰り返すため躁状態の時はジョークの嘘をつき、鬱状態の時は相手を試す嘘をつく。
 さて、話を戻そう、鬱型のメンヘラがつく嘘は相手を試す嘘と虚飾の嘘である。鬱型の中にももちろん表出と隠蔽の二つの型があるわけだが、それら関係なく鬱型のメンヘラは試す嘘と虚飾の嘘をつく傾向がある。どちらかといえば表出型が多い。これは空気抜きを何度もしないとストレスが溜まっていくために友達に一度にばばっと話すよりも自分の周りの話せる人に話しをして空気を頻繁に抜く方が効率的だからである。もちろん、そんな効率的な人ばかりではなく人の目を気にして行動できる人は隠蔽型のメンヘラとして話せるくらいの信用がある人にだけ話す。
 一方、病む時は病むタイプの躁鬱型は他人に気を使ってつく嘘が多く隠蔽型が多い、常に気持ちが落ちているわけではないので一時的なら八つ当たりしても良い、もしくは八つ当たりしても許してくれる友達に当たるという八つ当たりパターンと手首を切って気持ちを収めるパターンがいる。病んでいた時の悪行や自傷に関しての嘘をつくことが多い。
 総合するとメンヘラは表出と隠蔽に分かれてその中でも鬱と躁鬱に分かれる。表出はその場しのぎの嘘をつき、隠蔽は虚飾の嘘をつく、鬱は試す嘘と虚飾の嘘をつく、躁鬱は怒られ回避と他人に気を使って嘘をつくといった感じだ。メンヘラが嘘をつくのは周りが嘘をついているのを見てきていて、かつ自分が嘘で大きく傷ついてきているからという話もある。特に幼少期はその後の人格形成への影響が大きく、親や関わりの深い人物に裏切りととらえられるような嘘をつかれると人間不信の原因になる。そうなれば人を信じず相手を騙すことで心を埋める人間になってしまうのである。

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