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【おすすめマンガ紹介】テイルズオブクレストリアを全力で布教したい!!(5/9新刊発売!!)

5月9日に新刊が発売するので気になった方、応援よろしくお願いしますーー!!!

テイルズオブクレストリア(漫画版)を布教したい。
5月9日に5巻が発売するということもあり、切実に皆様にも手に取って貰いたいので紹介記事を書きました。

昨今の出版不況もあり、テイルズオブクレストリアも売り上げ次第で継続の可否が変わってくるみたいなので。
今回の記事を読んで、少しでも気になった方や、そう言えばこんなシリーズあったなと思い出してくれた人は是非とも購入して、クレストリアが結末を迎えられるように一緒に応援していただけると嬉しいです!


■テイルズオブクレストリアとは

「テイルズオブ」とついている通り、シンフォニアやアライズ、アビスなどで有名な「テイルズオブシリーズ」の一作品です。

ただ、テイルズシリーズに「クレストリア」ってゲームあったっけ……?と首を捻った方もいるかと思います。
はい、クレストリアは元々スマホゲームで展開していたゲームだったため。2024年現在、ゲームのクレストリアは存在していません
また、ゲームのクレストリアはシナリオの途中でサ終してしまったため、最後まで語られておらず。現状、この漫画が唯一、クレストリアのシナリオの続きを見る手段になっています。

■どんな話?

クレストリアは国民が全員が「ビジョンオーブ」と呼ばれる、犯罪の告発手段を持っている世界が舞台になっています。

殺人や暴力はもちろん、言葉で人を追い詰めた等、
誰かが「裁かれるべき」と思った光景を「ビジョンオーブ」に転映すると、その光景が街の広場に設置された大型モニターのようなものに映される仕組みになっています。
そしてこのモニターに映された光景を見て、一定以上の人が「有罪」だと判断した場合、映された相手は「咎人(とがびと)」に落とされ、執行者と呼ばれる存在に処刑されるという仕組みになっています。

執行者から逃げる「咎人」もいるのですが、執行者は「咎人」を処刑するまでどこまでも追い掛けてくるので、逃げ切れる人間はほぼいません。
また、「咎人」になってしまうと消せない印のような者が身体に刻まれてしまい、直ぐに「咎人」だとバレてしまうので執行者から逃げ延びたとしても、そこからはまともな生活は送れないという世界になっています。

主人公のカナタを含めたこの世界の大部分の人達は、「ビジョンオーブ」の仕組みを悪人が絶対に見逃されない素晴らしい仕組みだと考えていました。

カナタ達の世界は王族や庶民、騎士など、身分の違いがある世界ですが、「ビジョンオーブ」を使えば、王族だろうと庶民だろうと同じように犯罪を告発することが出来ます。
そして、転映した悪事が「有罪」だと判断されれば、悪事を起こした人間が王族で、それを「有罪」だと判断した人間が庶民だったとしても、必ず執行者による処罰が実施されます。
賄賂を使おうが、悪事を働いた人の身分が高かろうと関係ありません。

誰であろうと悪事を起こせば必ず罰せられる「ビジョンオーブ」の仕組みを、カナタ達はとても公平で素晴らしいものだと信じていたのです。

しかし、この「ビジョンオーブ」の仕組みにはある大きな欠点がありました。
それは、人が行った「悪事」の一部分だけを切り取って、「有罪」か、「無罪」かの判断を求めることが出来ること。
そして、「有罪」か「無罪」を、その時偶然「ビジョンオーブ」から転映された映像を見ていた民衆……、つまり、何の知識も事件の背景も知らない人達が感情で決めることができるということでした。

この「ビジョンオーブ」の仕組みが主人公カナタの運命を大きく変えました。

ある日、自分の父親が人身売買に手を出している事を知ったカナタ、幼なじみのミゼラを父親が売ろうとしている所を目撃します。

父親を止めようとしたカナタは勢い余って、父親を殺してしまいます。

その光景を村人に目撃されたカナタは「父親をカナタが殺した」という事実だけを「ビジョンオーブ」に転映され、父殺しの罪で「咎人」になります。
同時に、カナタを逃がそうとして村の教会に火をつけた幼なじみのミゼラも「咎人」に落とされ、執行者から逃げる旅が始まる……、というのがクレストリアの序盤のストーリーになります。

途中、「咎人」に特別な力を与える事が出来る「咎鬼」と呼ばれる存在、
ーーヴィシャスから戦うための力をもらったカナタミゼラは、執行者から逃げるうちに同じように「咎人」になったイージスユナオウレンと出会います。
イージス達が「咎人」に落とされた一連の経緯を目の当たりにしたカナタは、罪を犯した経緯を全く考慮されず、犯した「罪」だけで人を裁く「ビジョンオーブ」の仕組みに疑念を持ちます。
それどころか、イージスユナオウレンは本当は「ビジョンオーブ」に転影されている罪を犯したとは言いがたい状況で、結果的にそう見える状況を切り取って人々に見せられただけでした。

誰もが平等に罪を裁くことが出来る「ビジョンオーブ」の仕組みの危うさを理解したカナタは、この仕組みを変えるため、「ビジョンオーブ」を作ったこの世界の神様と話をしようとします、……が。
という所までが今漫画で語られているストーリーです。

テイルズオブクレストリアはマガジンポケットで絶賛連載中なのですが、現在パーティメンバーが全員集まり、恐らくラスボス?じゃ無いかと思われる「神様」が現れた所まで連載が進んでいます。
自分は当時、ゲームを遊んでなかったので又聞きなのですが、漫画の最新話のもう少し先あたりでゲームがサ終になっているみたいなので、
もう少しで未知のシナリオに漫画が突入することになります。

■クレストリアを全力でオススメしたい理由

クレストリアはテイルズの派生作品という扱いになっていますが、
実際はコンシューマーで発売された作品にも全く見劣りしない魅力的なキャラクターと世界観がそろっていると思うからです。

ゲームがスマホゲー。しかも、スマホゲーでやっていた頃はストーリーに歴代テイルズキャラ(ロイドとか、クレスとか、ベルベットとか)が絡む作りになっていたので、どちらかというと派生のパーティゲーという印象がありました。
ただ、クレストリアは他のテイルズスマホゲーとは違い、歴代キャラがいなくても話が成立するだけの世界観とキャラクターが揃っています。
その証拠に漫画は歴代キャラは全く登場しませんが、十分面白い作品になっています。
なので、どちらかというと漫画の方がテイルズの新作として見るなら違和感が少ない作りになっているように思います。

世界観もテイルズらしく適度にダークでオススメなのですが、特にオススメしたいのがキャラクター。
主人公のカナタミゼラヴィシャスを初めとして、メインキャラ6名は全員キャラが濃く、シナリオライターさんや漫画家さんの会話のセンスが絶妙なこともあり、掛け合いを見ているのがとても楽しいです。

カナタヴィシャスを仲間として信用しているが、カナタに対して信奉に近い感情を持っているミゼラヴィシャスカナタを悪い方向に引き入れようとしていると思っており、隙あればヴィシャスを置いていこうとあれやこれや暗躍していたり。
口を開けば嘘ばかり喋るキャラとして定着しているユナの言うことを敵の方は信じてしまったが、カナタ達パーティメンバーは誰ひとりとしてユナの言うことを信じなかったため、状況が逆転するという逆の信頼をパーティ内で確立していたりと。
絶妙に仲が良いのか悪いのかわからないパーティ内の掛け合いが兎に角、面白いです。
この辺は、作者の人がTwitterに定期的に流してくれているおまけ漫画でも見ることが出来るのでこちらだけでも見て貰えたら嬉しいです。

そして、本軸のストーリーも、正しいと思っていた世界の仕組みに疑問を持った主人公が現状を変えるために戦う。……というテイルズの王道ストーリーになっているので、テイルズシリーズ好きだったけど最近はあんまりやってない。もしくは、テイルズは好きだけど本編だけで良い。スマホゲーはちょっと……という人こそ見てもらいたいなと思います。

■クレストリア応援のお願い

冒頭でも少し書いたのですが、
テイルズオブクレストリアは途中でゲームがサ終になっているので、まだ結末が語られていない物語になっています。

実は漫画の方も去年の夏頃に「売り上げが不味いのでこのままでは打ち切りもあり得る」という話が一度出ており、予断を許さない状況です。
ゲームのサ終の時、「物語は漫画に引き継ぐ。何とか見れる方法を残す」というアナウンスがあり、油断してしまってた所もあるのですが、当時のこの発表ファンとしては完全に寝耳に水で、大慌てになりました。

この時はファンの宣伝やコミックの購入、マガジンポケットアプリでの「いいね」の激増などが有り打ち切りを免れたのですが、一年が経ち、一度盛り上がった効果も薄れつつあるように見えます。
(一番盛り上がった頃はマガジンポケットのイイねが一日8千ぐらいついた時もあったのですが。。今は更新日で4千。何もないときだと5百程度のいいねが着けば良い方、と言う状況になっています)

漫画でクレストリアとしての結末が語られれば今後もドラマCD化とか、リベンジのコンシューマーゲーム化など今後の展開に少しだけでも希望がもてるのですが、漫画も打ち切りとなってしまうと、いよいよクレストリアの結末を見るチャンスが無くなってしまうかもしれません。
これは何とか避けたいので、是非、今回の記事でクレストリアに少しでも興味を持った人、最近忘れてたけどこの記事を見て思い出してくれた人は5月9日発売のコミックスを買って応援してください!

クレストリアは「普通にメインシリーズとしてコンシューマーゲーム機で発売すれば良かったのに……」と残念になるぐらいキャラクターも、根幹となるストーリーも魅力的で面白い作品です。

漫画になった分、ゲームよりも手軽に手に取ることが出来るので、是非、物語が結末を迎えられるように一緒に応援をお願いしますーー!


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