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忘れ物をしたら子どもにゲンコツさせる鳥。

幼稚園から小学校にかけてどんなことをしてたかなぁと振り返ると、詳しくは思い出せないんだけど断片的に覚えていることがある。

で、私のnoteの場合、そういう過去のエピソードを記憶のつづく限りで書くのだけど、これが結構難しい。

記憶をどれだけ辿ってもフリからオチというエピソードが成立していないものもあれば、単純な話、つぶさに思い出せないものもある。

だけど、断片的な記憶はあるわけだから、今日は小さなころの断片的な記憶を3つくらい書きたい。オチもなにもない。ただの記憶のメモである。

それじゃあいってみようかしら。


れっつらオムニバス!


[1]誰もいない学校に忍び込むベートーヴェン

小学校3年生くらいのとき、妹といっしょに夏休みの学校に忍び込んで模造紙をパクったことがある。たしか、夏休みの自由研究でベートーヴェンについて研究したかったんだけど、それを出力するための大きな紙がなかったから。

田舎の文房具屋さんで模造紙を探したけど好みのサイズがなかったので、学校の教室にある模造紙をパクることにした。

妹と2人で誰もいない学校に忍び込み隠密行動をして、目的の教室に辿り着き、模造紙を手に取り喜んだ記憶。小学生だから許されるが今やったらアウトで、ちゃんとベートーヴェンについて模造紙にどでかくまとめられた。




[2]宿泊学習で女子の部屋に侵入

小学校5年生のとき、北海道の森の中にあるコテージ群で宿泊研修をやった。友だちと夜「好きな人言えよ〜」とうぇいうぇいしていた。みなが寝静まったころ、コテージ2階の窓から外を見ると、他のコテージからも誰かがこちらをのぞいている。

男友だちと一緒になって窓をのぞいていた私だったが、通り向こうのコテージの窓に、クラスの女子集団がこちらに向かって手招きしている姿を視認した。

急ぎ準備を整え深夜、外で監視の目を光らせる教師の包囲網をくぐりぬけ、女子たちが待つコテージに侵入する私と友だち。

きちんと侵入に成功したのも束の間、なにかを怪しんだ女性の早坂先生がコテージのドアをあけ「ちゃんと寝てる〜?」と確認する声が聞こえてきた。女子たち5人くらいが私たちを隠しつつ声を合わせて元気に「寝てま〜す!」と言ってことなきを得たあと、私たちはババ抜きをした。

女子は怖いなぁと思った。



[3]忘れ物をしたら子どもにゲンコツさせる鳥

小学校1年生のときの担任福島先生はそれはもう恐ろしい女性の先生で、顔は鳥のようだった。鳥のような顔というだけで怖さが伝わると思うんだけど、さらに怖かったのは自ら手を下さず、自傷を促す教育スタイルだ。

宿題を忘れた、提出物を忘れたなどがあれば「前へ」と福島先生が冷たく言って、生徒は教卓の前に出て、自分の頭をコツンとゲンコツしなければならなかった。

小学校1年生の私は宿題もしないし、提出物も出さないし、なんなら教科書もノートも全部家に忘れてくるような6才だったので、いつも教卓の前に出て自分の頭をコツンとやっていた。

そのうちめんどくさくなって「先生、ぼくはもうゲンコツやりません」と言ったら福島先生は「イトー、お前のようなバカは免除するしかない」と吐き捨てるように言って、それからの私は教室の中の治外法権になった。



なんか思い出すと3つどころか5つ以上、本当に小さなものであれば100は思い浮かぶと思う。

エピソードとして弱いなと思ったらこのオムニバス形式を取ろうと思う。あー、頭痛い!


<あとがき>
福島先生はマジで怖すぎて、転校してきた初日はやさしい先生だったんですけど、途中からだんだん変わってきてマジで怖かったです。笑ったところを見たことありません。ただ不思議なもので、幼少期の1年間の面倒を見てくれた人であるはずなのに、私の人格形成や人生になんの影響も与えてないのがなんだかおもしろいなぁと思います。今日も最後までありがとうございました。

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