言えないまま流れる景色
朝の始まりのおはよう。
心許ない出発を見送る。
楽しみに向けて先取りの準備。
思わずにじみ出る。
石の山。木漏れ日。止まる風。
見晴らしの上で。
決めてたつもりがどっちつかずで先越し。
迷うまま景色がどんどん流れる。
半分のさらに半分だけ。
うずまいて底の言葉。
そして、溢れんばかりの言葉。
素直な自分の気持ちを言葉にしたり、表現するのが小さな頃からずっと苦手で。この年になって、「気持ちは伝えたい時に伝えなければ」と心底実感して「素直な自分の気持ちを伝えること」が、今年の私のテーマ。
前に比べたらずっと、気持ちを言葉にしたり表現していたつもりだけど、やっぱりまだまだ。そんなに簡単にすんなりと今まで出来なかったことが出来るようになるわけではなかった。
なんで素直に言葉にしたり表現出来ないんだろうなと考えたら、照れが大きいのだけど、素直な自分の気持ちに対する反応が怖いのだと気づいた。
ずるい。
誰かの素直な言葉や気持ちはとってもうれしいし、それを欲しがるくせに、自分の気持ちを表現するのは隠そうとしてしまう。
自分が感じた気持ちは本当の気持ちのはずなのに、それが正しいのかどうかとか、どうでもいいことを考えてしまったり。否定されるのが怖かったり。
いまだにそんなことを思ってしまうのだから、がっくりため息つきたくなるけど、伝えたいなあと思った自分の本当の気持ちを伝えないままで後悔することはしたくないから、今はまだむずかしい今年のテーマを、当たり前のようにさらりと言える人になりたい。
手紙やメールでは素直な気持ちはするりと出てくるのだけど、そうではなくて自分の言葉で直接言えるようになりたい。
素敵だなぁと思うこと、ありがとうの気持ち、うれしい気持ち、こう思ってる、こう感じてる、楽しい気持ち、しあわせな気持ち、たまーに悲しい気持ちも。
そんな本当のことをさらりと、軽やかに。
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