雲の中の満月の光
窓の外から聞こえる雨の音。
ずっと頭の中にあること。
アイロンをかけて伸びるシワ。
雨降りに合わせて水玉のトップス。
足音に合わせて高まる。
少しのぎこちなさ。
お腹の鳴る音になごむ。
やさしくやわらかであたたかな。
飲み込みながら風を切る。
満月を探しに出てみたけど雲の中。
きっと明日はきれいなまあるい月。
小さな黒点に焦点を当てず、
広がる光の方を見てみる。
イチゴジャムと先走りのスイカ。
流れてきたくるりの優しい音と優しい声。
ついうっかりと小さなネガティブな面ばかりにとらわれてしまっていた。小さくため息ついたりして。
今日は満月だと手帳を開いて思い出し、外に出て満月は見えるかなぁ、と空をきょろきょろ見回していたら、ふとネガティブな面ばかりを見てたことに気づいた。
小さなネガティブな面から、ふわーっと遠ざかってみたら、そこ全体に明るいやわらかい光が当たっていたんだった。
小さなところにこだわらないで、明るい光の方を見ていよう。思い出して笑顔になるようなこと。そんなことでにやけながら頭の中いっぱいにしておこう。
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