きいこ

夫と息子とのこと。おいしいもののこと。音楽のこと。好きなこと。いろいろあった今までのこ…

きいこ

夫と息子とのこと。おいしいもののこと。音楽のこと。好きなこと。いろいろあった今までのこと。毎日の暮らし。

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noteはじめました

海と山が近くにある小さな町で、夫と息子と3人暮らしをしています。 今もいろいろ課題も悩みもあるけれど、そんな毎日を過ごせてること、昔の自分が知ったらびっくりすると思う。 高校に行けなくなってから数年間、外に出るのが怖くなっていた時期がありました。つまずいたり、転んだり、坂道転げ落ちたりしながら、もがいてもがいて、好きなことや家族や音楽の力に支えられながら、小さな勇気を何度も振りしぼってやっとなんとかよじ登ってきて、平凡に見える日々を過ごしています。 そんな毎日の中で思うこ

    • 珈琲の香りと味わいに一息つけること

      最近の朝の始まりはカネコアヤノの音楽。 洗濯物はグラデーション。 まだ熱いアイロンにふれて小さくやけど。 本屋さんで気になる本2冊は買わないまま。 集中しすぎて珈琲時間。 壁がすっかりなくなった。 ころころと転げてから、ふいに流れが変わる。 危ういタイミング。 やわらかでやさしい珈琲。 日常に立ち返る連絡3件。 外はすっかり雨模様。 珈琲の香りはずっと好きだったけど、珈琲を口にすると頭痛がするような、大人味だなぁとずっと苦手に感じてた。 のに、数年前にふと飲んだ珈琲がおい

      • ほろ苦いチョコレート

        静かな空気で始まる朝。 駐車場の1台がまとう気配。 ほころぶ顔。 鳴る音を聞きながら待つ時間。 なつかしいお店とおみやげ話。 すっぴんの顔。 終わりにしない。 かわいいイラストに包まれたチョコレート。 ほろ苦さよりも手にとる時間。 ほころぶ笑い声。 考えて迷って引っ張られながら終わりにする。 たぶん同じ、そんな顔。 余韻の効力がどんどん薄くなっていく。 待ち時間1時間。 散歩の終わりで合流する。 目に飛び込む赤いスニーカー。 チョコレートが好きで、働くこと、毎日過ごすだけで

        • ありあまる甘やかな

          心地よい空気の晴れの日。 エレベーターを選んで。 進めながら静かに待つ。 なんでもないことにこぼれ落ちる。 ミスドのチョコポン・デ・リング。 もこもことした形の愛らしさ。 半分だけだったのにありあまるほどに。 思い描いてたことを大幅に超えて。 心の真ん中。 目の前のグレンチェック。 繰り返される同じことを。 ぼやけるピントとスローモーション。 いっぱいになって。 引き戻されるコール音。 一気に視界がクリアになるチーズケーキ。 曇り空の中、凪いだ海を目の前にした露天風呂。 海

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          西加奈子さん「ふる」を読んで

          西加奈子さんの文章は、とてもしっくりときて、するすると読めてしまう。早く続きが読みたくてうずうずしてしまう。 淡々とした印象で進んでいった終盤、小説の中と同じように、ふわふわと白い雪が周り一面に降り注いできてるような気持ちになった。 この小説を読んでいて出てきた言葉2つ。 「奇跡」と「祝福」 たまたまこの前、話していて出てきた言葉と、 少し前に聞いた曲の歌詞で印象に残ってた言葉。 きらりと光るように重なって、いろいろなことが奇跡だなぁと思えたし、祝福されてることなんだな

          西加奈子さん「ふる」を読んで

          ほんの少しだけ海を見に行く

          この前のこと。 海が見たいなぁと思い立ち、 ふらりと出かけた。 スタバで飲み物を買って、 海を正面にして車を停めて。 きれいな青い海ではない。 少し茶色くにごったような海。 それでも、窓を開けて潮の風を感じて、 きれいではない海を見てるだけで、 すーっと気持ちが落ち着いた。 飲み物を飲み終わるまでの ほんの少しの時間だったけど、満足。 日々、穏やかでいたいなぁと思ってはいるけど、 目の前の不安を目にすると、 いらいらとしてしまうこともあるし、 ため息つきたくなること

          ほんの少しだけ海を見に行く

          あたたかな3つの接点

          いつもの日常から、ずっと遠くに来たような。 あっという間のような、長い1日だったような。 なんでもない話の合間の本当のこと。 ずーっと止まらない話し声と心地よい静けさ。 甘いヴェルダースオリジナル。 雨上がりの透き通るような空気。 シャッターは押さずに。 ほろ苦いコーヒーの香り。 時間の流れとスピードに引っ張られるような。 聴こえてくる音楽の歌詞に重なるような。 同じことを。 やわらかいリズム。飛んでいかないように。 3つの接点。 思いと理由と約束と。 腰の具合が悪くなって

          あたたかな3つの接点

          あてのないドライブときなこのシフォンケーキ

          カレンダー通りのGW後半。 旅行も遠出もしないので、ほぼいつもの休日のような感じ。ただ、予定はないので4連休が長い…。 昨日も今日も夫とあてのないドライブ。なんとなくあの道を走ろうとか、あの公園に行こうというのは決めたけど、それだけでただひたすらに音楽聴いて、たまに歌いながらドライブ。 あてのないドライブが大好きで、この前それは小さな頃の家族との休みの過ごし方のひとつだったことと繋がっているのかも、と気付いた。 山や海に出かけるのが好きで、山方面、海方面をドライブしていた

          あてのないドライブときなこのシフォンケーキ

          よしもとばななさんの「花のベッドでひるねして」を読んで

          楽しいこと、幸せなことばかりじゃなくて、悲しいこと、恐ろしいことも書かれているのに、世界はキラキラしていると思えるような小説だった。 毎日目に映るもの、住んでいる場所の風景、空、人、鳥、家…、それらも自分の見方によっては、とてもキラキラしたもので溢れていて、そういう風に物事を見るのは簡単なことではないけど、自分でそんな風に見ていくんだ、と決めて過ごすこと。 悲しいことも、真っ黒なものも、見たくないものもあるけど、なんでもない日常の温かさに目を向けること。 何を見ていくか

          よしもとばななさんの「花のベッドでひるねして」を読んで

          いいことと悪いことから起こる新しい風

          新しい始まり、5月。 昨日読み終わったよしもとばななさんの本の中に書かれてたこと。 そうかもしれないなぁ、とすとんと納得。 その文章の後には、池の中の水をかきまぜたら、まわりの空気も動くけど、奥にあるドロドロしたものもみんな浮かんでくる、というようなことが書かれてた。 今までうまくいかないなぁと思い悩んでたことが、最近、嘘みたいに自然にしかも楽しく出来るようになって、うれしいなぁ、楽しいなぁ、と思っていて、幸せすぎる…と少しこわくもなっていた。 なにか新しい風が吹いて

          いいことと悪いことから起こる新しい風

          言葉にしたら変わった流れ

          雨音の中、起きては眠って。 明るくなる夜明け前。 小雨降る中、傘は差さずに。 足音のリズムと重なる。 あきらかに変わった流れ。 たくさんとめどなく次から次へと。 やめかけたけど、また半分だけ。 心から思うこと。 空気だけ残して。 3月末からの腰の痛み。 だいぶやわらいだけど長引いていて、レントゲンだけでははっきりたした原因はわからないとのことで、先週MRIを撮ってもらった。 そしたら、腰骨にヒビが入っていた。骨にヒビが入った原因が、感染や炎症だとよくないらしく、入院や手

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          おいしいもの、きれいな景色

          今年のゴールデンウィークは、特に出かける予定も立てていなくて、いつも通り近くにちょこちょこ出かけたりするだけの予定だったけど、曇り空にはさまれた晴れ日。 少し足を伸ばして、The観光地へ。 とはいっても、その近くにはもっと大々的なThe観光地があるので、人は程よくまばらで、人混みの中をかき分けることなく過ごせた。 木漏れ日の光と影、遠くに海が見渡せる中、和菓子とお抹茶をぱくり。おいしくって甘くて、心地いい空間でほっと幸せなひととき。 静かな海を少し眺めた。 お昼は名物

          おいしいもの、きれいな景色

          シロップみたいな

          繰り返し鳴る目覚まし時計。 走る車と飛んでいく鳥たちの影。 とめどなく溢れるなんでもないこと。 新しいお店とタワレコとthe birthday。 たくさんの日常。 新しいドラマとサッカーとほくろ。 小さな報告。 聞こえてくる小さな声に。 静かな時間に流れるシロップ。 あまりにもすぎて、ひっくり返される。 なるようにしかならないけど、思案。 待つしかないけど、覚悟。 繰り返されるメッセージ。 動き出す違和感と予感。 ひとときを糧にして。 いいことばかりは続かないというから、少

          シロップみたいな

          雲の中の満月の光

          窓の外から聞こえる雨の音。 ずっと頭の中にあること。 アイロンをかけて伸びるシワ。 雨降りに合わせて水玉のトップス。 足音に合わせて高まる。 少しのぎこちなさ。 お腹の鳴る音になごむ。 やさしくやわらかであたたかな。 飲み込みながら風を切る。 満月を探しに出てみたけど雲の中。 きっと明日はきれいなまあるい月。 小さな黒点に焦点を当てず、 広がる光の方を見てみる。 イチゴジャムと先走りのスイカ。 流れてきたくるりの優しい音と優しい声。 ついうっかりと小さなネガティブな面ばかり

          雲の中の満月の光

          星野源さん「いのちの車窓から」を読んで

          星野源という人が好きだ。 暗闇を知ってるからこその明るさ、どん底を知ってるからこその正直さ、暗さを持ってるからこそのユーモア、そんなようなことを感じて。 書かれる文章からも、それがたくさん溢れていた。ただカラカラに明るいだけではない明るさ。いろいろを知ったからこその正直さ。周りの人の気持ちまで持ち上げてくれる優しいユーモア。 そして、誰が読んでも分かりやすいような、シンプルで噛み砕かれた文章。 この中で、新垣結衣さんについて書かれていたエッセイ。人のことを先入観なしに見

          星野源さん「いのちの車窓から」を読んで

          本に出てきた好きな言葉「甘やかな」

          日が昇る前にむくり。 開いたドアから覗きこむ姿。 はてなを抱えたままいつも通り。 準備がたりずに後押しできず。 いろいろな電話のやりとり。 連絡、質問、確認、伝達。 はてなの答え合わせ。 率直な、正直な、裏表のない、素直な。 溢れかえって1時間。 あたたかな安心感。 心配なんてしなくていいのに。 かわいい襟のブルーのシャツ。 ストレッチで静かにほぐされ。 スパイシーなカレーライス。 何度も繰り返されるうれしさに心もほぐされ。 新しく更新されていく。

          本に出てきた好きな言葉「甘やかな」