ほろ苦いチョコレート
静かな空気で始まる朝。
駐車場の1台がまとう気配。
ほころぶ顔。
鳴る音を聞きながら待つ時間。
なつかしいお店とおみやげ話。
すっぴんの顔。
終わりにしない。
かわいいイラストに包まれたチョコレート。
ほろ苦さよりも手にとる時間。
ほころぶ笑い声。
考えて迷って引っ張られながら終わりにする。
たぶん同じ、そんな顔。
余韻の効力がどんどん薄くなっていく。
待ち時間1時間。
散歩の終わりで合流する。
目に飛び込む赤いスニーカー。
チョコレートが好きで、働くこと、毎日過ごすだけで