伊賀鉄道の遺構②

画像1 今回も引き続き伊賀鉄道の遺構を取り上げます。写真は、伊賀鉄道の起点伊賀上野駅で発車を待つ200系(ク103)電車。元は近畿日本鉄道伊賀線として親しまれてきましたが、平成19年(2007年)10月からは、81年ぶりに開業時の社名に戻り、全長16.6㎞(伊賀上野~伊賀神戸間)を約30分を掛け運行されています。
画像2 こちらは、伊賀鉄道茅町駅~桑町駅間にある桑町跨線橋(西平尾拱渠:にしひらおきょうきょ)。大正11年(1922年)の全通時に造られた総煉瓦づくりの跨線橋で、今も橋の袂(たもと)にある総合病院へ向かう人々や地域の方々の通路として、重要な役割を担っています。
画像3 上野市~伊賀神戸間にある依那古(いなこ)駅に残るホーム跡(昭和52年:1977年廃止)です。かつては資材を国鉄伊賀上野駅から受け継ぎ、伊賀線内にも貨物列車が運行されていました。また旅客用としても全線単線のため行き違い設備を多く設けていましたが、順次廃止されこのホーム跡もその名残です。ホームが廃止されても線形はそのままなので、ちょっと歪になってます。
画像4 こちらは、伊賀神戸駅の手前比土(ひど)駅に残るホーム跡。昭和48年(1973年)まで貨物列車が運行されていましたが、その荷下ろし場として使われていたものと思われます。この駅にはもう一方(現在のホームの東側)にもホーム跡があり、線路も残されています。保線用に用いるためにあるのですが、電車の国道からの搬入、搬出用としても使われていまして、筆者が高校生ぐらいまで乗っていた電車がここに留置され、廃車を待っていた姿が今も忘れられません。

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