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『言葉が口から出るのに時差がある』問題

僕はおしゃべりが苦手です。
頭に浮かんだ事を何度も自分の中で反芻して納得しないと口に出せないからです。
(説明しよう!反芻とは、、、一度飲みこんだ食物を再び口中にもどし、よくかんでからまた飲みこむこと。反芻類の動物(牛など)が行う。)

1つの事に対して
『僕はこう思う。あ、でも違う見方もあるかも。確かにこうも考えられる。よし、そうか、うんうん、じゃあ僕の考えはやっぱりこうだな』
なんて頭の中でやってるからテンポの良い会話が成り立たない。

2人で話していると、変な間が空かないようにとりあえず言葉を口に出すと薄いリアクションしか出来なかったり、当たり障りのない返事しか出来なくて全く話が広がらない。
これじゃいけないと頑張って話すとトンチンカンな事を言って後で1人反省会が開催される。

複数人で話していると、僕が反芻している間にみんなの会話は次の話題に進んでしまうので会話に入れず、みんなの話をニコニコして聞いているだけになる。

自分も話したくて無理矢理に話題を巻き戻して変な空気になる事も多々あります。

かーえーるーのーうーたーがー♪の輪唱をものすごく後から追いかけて歌う人の気分。
自分が歌い終わる頃には他のみんなは歌い終わって帰る支度してるやん!っていう。

自分の中で何度も反芻した結果を口に出すと、相手は反芻の過程を知らないので、いきなりぶっ飛んだ結論を言い出したと思われてポカンとされる事も多々。

さらには自分の考えに自信がないから相手の顔色をうかがいながら話すクセもついているので、顔色が分からないし間の空けられない電話での会話は特に苦手です。

どうしたら良いのかは分かってるんです。
自分の頭の中で1人でやっている反芻を口に出して相手とやればいいと思うんです。
「僕はこう思うよ」
「なるほど、私はこう思う」
「そうか確かにそれもあるね」
「こんなのはどう?」
「ああ、それ面白いね!」
口に出して相手とやれば立派な会話ですもんね。

これも自分の考え方が
他人の気持ちや反応を基準に判断する『他人軸』から、自分の気持ちや欲求を大事にする『自分軸』に変わってきた事で少しマシになってきました。
反芻せずに素直に口に出せる事も増えてきました。

何でもかんでも思ったまま口に出すのが良いとは思いませんが、何でもかんでも反芻してた頃より楽になりました。

でも長年染み付いた思考の癖はそう簡単には変わりませんね。
気がつくと日常会話や世間話でも言葉を反芻してます。

小学校中学年くらいまでは素直に気持ちを言葉にしていた記憶があります。
高学年以降の家庭や学校生活で「そのまま口に出したら良くない事が起こる」と学習する出来事が何かあったんでしょうね。
もしくは誰かを反面教師にしたのかも知れません。
ただ具体的なキッカケは思い出せません。

まぁこの習性も1つの個性な訳ですから、何が良いとか悪いとかではなく、自分が幸せに生きられるバランスが身につくように目指してみます。

最後まで読んで頂きありがとうございました!



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