pepperさんの腕時計
こんにちは、ぱんだごろごろです。
今日は、インスタグラムで2万人のフォロワーを持つ、pepperさんのお話です。
pepperさんは、ジュエリー関係の投稿を主にされている方で、お手持ちのジュエリーの写真ももちろん素敵なのですが、また文章がめっぽう面白くて、一気にファンになってしまいました。
pepperさんの存在を知ったのは、つい最近のことです。
インスタグラムで、ジュエリー好きの方が、pepperさんについて話しているのを見て、どんな人なのかな、と思って、見に行ったのがきっかけです。
ですから、去年、pepperさんがジュエリーに関するエッセイ本を出版されていたのも、まったく知りませんでした。
あのpepperさんに、ジュエリーの著書があったなんて。
知らなかった!
読みたい!
インスタグラムでの紹介文を目にし、すぐさま電子書籍で買って、読みました。
読みたい!と思ったのは、『面白いに決まってる!』と思ったからですが、本当に面白かった!
pepperさんは、40代の男の子二人のママ、ということですが、生活感がリアルで、浮ついたところがなく、その金銭感覚やジュエリー観も堅実かつ、時々箍が外れるのが痛快です。
つまり、すごくリッチで、ぽいぽい宝石を買っている、というのではなく、自分の好みをよく考えて、予算内でジュエリーを揃えているのです。
でも時には、価格も度外視したくなるほど好きなもの、欲しいものができてしまい、あれこれ理由をつけてはワザを駆使して手に入れる――、その過程を読んでいるのが楽しいのです。
そんなジュエリー巧者のpepperさんですが、特に私が新鮮に感じたのが、腕時計に対する思い入れです。
何でもpepperさんは、大学受験の直前に、運命の腕時計とも言えるロレックスに、雑誌で出会って一目惚れしたとか。
親御さんに、大学に合格したら買って下さいと申し入れ、無事合格とロレックスの両方を手に入れたのでした。
では、なぜ私に、pepperさんの腕時計愛が新鮮に感じられたのか。
私には、そもそも腕時計に対する思い入れ自体がありません。
腕時計と言うのは、要するに道具であって、動いてくれていればいい、という考えを持っていたからです。
というのも、中学生の頃から、私の手にかかると、次々に腕時計が壊れるのです。
特別乱暴に扱っているつもりもないのですが、壊れる。
家族も度重なる私の腕時計の受難に呆れ、とうとう昔祖父が使っていたという骨董品(古いだけ)を取り出してきて、私に渡しました。
その古くて丸くて、文字盤の大きな紳士ものの腕時計は、なぜか私の手に掛かっても壊れることなく、大学生になっても、私はずっと祖父の腕時計を使い続けていました。
そんな訳で、私は腕時計の壊し屋の汚名は返上できましたが、実用性一辺倒の考え方は変わらず、腕時計のブランドというものも、意識せずに生きて来たのでした。
だってね、車ならトヨタで、時計ならセイコー、日本製品優秀、いいじゃないですか。
pepperさんにとっては、そうではありません。
ロレックスの次に手に入れたのは、カルティエでした。
ネタバレしてしまうといけないので、ブランド名だけにして、製品名は書かないようにしますが、3番目の腕時計もカルティエでした。もちろん、2番目と同じ物ではありません。
4番目はエルメスでした。
(エルメスと言えば、私が若い頃は、クリッパーが流行っていましたね。
三人に一人と言うのは大げさですが、友達の五人に一人は、エルメスのクリッパーをはめていました)
pepperさんのエルメスの腕時計、私には、それまでのpepperさんご愛用の腕時計の傾向とはちょっと違ったタイプのものに感じられました。
数年後、今度はpepperさんは、どんな腕時計を手に入れるのか、いちファンとして、楽しみにしています。
そんなpepperさんですが、手持ちの宝飾品との別れも、何度か経験していらっしゃいます。
宝飾品の収納ケースを新しくしたpepperさんは、それを機に、頻繁に使うものと、使わないけれど手元に置いておくもの(思い出の品や形見など)を分けて残し、それ以外のものは手放されたそうです。
また、宝飾品一つひとつの稼働率が下がるのが気になるため、着ける機会が減ったものや、着けてみて、似合わなくなったと感じたものも、潔く手放されているそうです。
この考え方は、とても参考になりました。
ジュエリーは価格の高いものが多いので、あまり出番がなくなっても、宝石箱の片隅に、漫然と保管しておきがちです。
でも、それでは、ジュエリーを活かしているとは言えません。
思い切って手放すことで、ジュエリーも新しい持ち主のもとで、活躍の場を与えられるかもしれない。
私も、明らかに似合わなくなったものは、娘に渡すようにしていますが、今回、pepperさんのこの本を読んで、もう一度宝石箱の整理をしました。
いくつかのものを手放し、代わりに、息子が使わなくなったG-shockの、ケース径47mmの腕時計を拾ってきて、アクセサリーケースに入れました。
うん、いい感じ。
これからも色々なジュエリーを楽しんでいきたいと思います。
pepperさんをお手本にして。
今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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