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息子の「可愛いさ」について

こんにちは、ぱんだごろごろです。
先日、私が所用で出掛けている間に、息子が家に来ました。

何の用で来たかと言うと、郵便物を受け取るため、です。
息子は郵便局に住所変更の手続きをしていないので、一人暮らしをしている今も、彼宛ての郵便物は我が家に届くのです。

まぁ、他人との付き合いが苦手な息子ですから、個人的な手紙というものはまず来ません。
息子宛てにくるものは、出身大学や銀行からか、所属している学会からかがほとんどです。

もっとも、今のご時世、手紙や葉書を書く人がぐんと減りましたよね。
個人的な私信にはメールを使う人が圧倒的に多いため、ちゃんとした社会人生活を送っている人でも、プライベートで手紙を受け取る人は減っているのかもしれません。


息子の場合、異動で勤務先が変わる可能性もあるため、いつまで今のワンルームに住み続けるのかわかりません。

遠くへ引っ越すことになれば、住所変更もしなければならないでしょうが、今は実家も電車で二駅と近いため、郵便物が届いたら、その都度取りに行けばいいやと思っているようです。

そのため、私と夫は、息子宛ての郵便物が届くたびに、スマートフォンで手紙の写真を撮って、家族のラインに載せ、『届いたよ~』と知らせています。

その日も前日に、息子から、『明日取りに行く』とのラインが来たのですが、私が出掛ける時間になっても息子は来なかったため、会えずに終わってしまったのです。

気まぐれな息子ですから、『私が出掛ける前に来てちょうだい』と言うわけにも行かず、言ったところで本人が寝過ごしたらアウトです。

その日の用事は前々から決まっていたものだったため、息子とすれ違いになったことに、私は納得していたつもりでした。

ところが、会えなかったとなると、息子がどんな様子だったのかが気になってきて、私はとうとう我慢できずに、単刀直入に夫に尋ねてしまいました。

『◯◯、可愛いかった?』

私の問いかけに、夫はこう答えました。

『え、◯◯のこと? 変わってないよ』

夫はそう言った上で、付け加えました。

『大体、自分より身体が大きいヤツのことを、何で可愛いとか思えるわけ?』

わかってない!



夫は、「可愛さ」というものが全然わかっていません。

「可愛さ」は大きさではありません。
「可愛さ」
は正義ですよ。
「可愛さ」
に数字や客観性など関係ありません。

あなたはお子さまの身長が、あなたよりも高くなったからと言って、急に可愛くなくなりますか?

そんなことはないでしょう。

150cmの時も可愛いかったし、180cmになっても可愛いかったし、多分2mになったとしても(もうならないけれど)、息子というものは可愛いのです。

息子だけではありません。
娘もやはり可愛いと思いますよ。

あの野球の大谷選手の奥さまも、身長は180cmほどあるそうですが、あんなに可愛いではありませんか。
親御さんの目からしたら、さらにかわいく見えていることでしょう。

親というものは、いくつになっても子どもを可愛いと思い込むのです。

息子は中学生のときに、私の身長を抜きましたが、ずっと私の膝の上に乗っていました。

多分、アレは自分のことを猫だと思っていたのでしょうね。
『ニャーは子猫ニャー』
と、堂々と宣言していましたから。

息子は、中学の二年生まで、私のひざに乗っていました。
何か重いなあ、と思いつつも、乗せていました。
多分、息子は、自分が猫のつもりだったのですね。
猫はほんとうに可愛いですよね。

上記の記事より引用


猫は飼い主の膝に乗るものです。

私のことはパンダと呼ぶくせに、自分のことは子猫だと言い張っていた息子。

そんな息子が一人暮らしを始めてから、洗濯も炊事も掃除も、ずいぶん楽になりました。
老夫婦二人暮しの快適さに、息子を思い出すこともなくなっていたのですが、今回久し振りに息子の可愛さを思い出しました。

そして、一昨日は気温の高い日だったので、去年の夏以来の半袖Tシャツを着たのですが。

その夏の頃はまだ息子が家にいたので、私の洗濯物も息子の洗濯物も一緒の洗濯機で洗っていたせいか。

久し振りに着たTシャツが臭いのです。
これはまさしく息子の匂いです。

洗濯機も洗剤も、どんなに頑張っても、あの息子の悪臭は消せなかったのですね。

猫も野生動物ですから、獣の匂いがするのは仕方がないのですが、夫や私の洗濯物にまで、息子の匂いが移ってしまうのは困りものです。


息子は可愛いけれど、息子の匂いは可愛くないと思い知った一日でした。


今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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