芹澤優と私とASH DA HEROと(3/3)

■芹澤優と私とASH DA HEROと
◆第十四章 芹澤優と私とASH DA HEROと
 2019年12月22日(日)
  芹澤 優 1stソロライブツアー
  「Yu Serizawa 1st Live Tour 2019 ~ViVid(アイ)コンタクト!~」
  Zepp Divercity
 
 この章について記録に残しておくためにここまでの章を綴ってきた。だがまずはソロライブツアー開催前の私の反省をここに記しておく。
 
 この時点でも私はせりざわーるど with youのラジオを聴いていた。なのでソロアーティストデビュー決定からミニアルバム、1stシングル発売のことは知っていた。そして1stシングル発売後にソロツアーで全国を回ることも知っていた。
 
 ===芹澤優ソロアーティスト情報===
  >ミニアルバム
   2017年04月26日 「YOU & YOU」
   2017年11月29日 「only you? only me!」
  >シングル
   2018年07月25日 「最悪な日でもあなたが好き。」
   2019年11月27日 「デビきゅー」
 ================================
 
 だが、彼女のキャラクターソングの歌唱からファンになった私としては、ミニアルバムの曲やシングル曲を購入していたが、そこまで私の心にブチ刺さる楽曲はなかったことは事実だと思う。いや、ミニアルバム「only you? only me!」の「PRINCESS POLICY」はとても芹澤優ちゃんらしい。キュートさと高飛車キャラっぽいニュアンスがいい塩梅で配合されていてよかったし、MVも当然のごとくよかった。MVに関しては、秋月マキシ様で受けた衝撃と同様のインパクトは残されており、ビジュアル面での強さは健在だった。
 
 それはそれとして、ソロアルバムの楽曲性と生誕祭ライブの記憶、いくつか参加してきたi☆Risライブの記憶から、生バンドでライブツアーを回るとは思ってもみなかったのである。しかも生バンドのバンドマスターは、あの
 「宮田'レフティ'リョウ」
 であるということを知らなかった。
 
 したがって、私はこのツアーの東京公演ファイナルの昼の部のみチケットを事前に取るにとどめていた。ここが私の大いなる反省点である。
 
 私がバンドメンバーで宮田'レフティ'リョウが参加している事実を知った時期は、ライブツアーも一段落してラストの東京公演を残したあたりだった。
 「せりざわーるど with you 20191028」放送回でのトークで、
  ・この2曲は何年か前から書き留めていた歌詞を採用した芹澤優作詞曲であったこと
  ・曲を今回のバンドチームバンマスのレフティさんに書いてもらった(2曲とも)
  ・その2曲が新曲の「デビきゅー」のカップリング曲になること
  ・さらに今回の2曲の収録は、ツアーのバンドメンバーで録音した曲であること
   (音撮りと実際のライブサポートメンバーが同じになることは極めて稀であることを強調していた)
 を語っていた。
 
 ☆参考情報
  i☆Ris芹澤優のせりざわーるどwith you 10月28日OA

(5分~7分頃まで)
 
 ▼該当曲
  ・「Revelation」
   (作詞:芹澤優、作曲:宮田"レフティ"リョウ)
  ・「ハイハイハイハハイテンション」
   (作詞:芹澤優、作曲:宮田"レフティ"リョウ)
 
 この事実に衝撃を受けてインターネットで調べたところ、芹澤優ソロライブには「宮田'レフティ'リョウ」だけではなくギターとして「香取真人」(カトリーヌ)が参加していることを知った。
 
 そしてそのときに「マジか!?」となった。
 体中に衝撃が走ったことを記憶している。
 まさにASH DA HEROで体感したライブのメンバー二人が声優生ライブのサポメンだったのである!!!
 なんという偶然だろうか?
 これを知っていたらきっといくつか全国ツアーの地方公演も回っていただろうし、最終公演の夜公演も参加していただろう。
 (気づいた時点ではすでにファイナル公演である夜公演は完売していた)
 しかしながら、その当時の私は8月中旬のコミケ終わりから11週間連続で声優イベントを入れていたため、どうにかして芹澤優ちゃんのライブに参加できる状態ではなかった。
 (そもそもイベ被りしていない日が初日の仙台公演だけだった)
 
 折角なので、8月中旬から11月上旬までに私が参加したイベントをここに整理しておく。
 ===2019年8月中旬から11月上旬に参加していたイベント一覧===
  2019年8月18日(日)
   LAWSON presents 雨宮天 第ニ回 音楽で彩るリサイタル
   Zepp DiverCity TOKYO
  2019年8月23日(金)
  2019年8月24日(土)
   GRANRODEO LIVE TOUR 2019 "FAB LOVE" 東京公演
   Zepp DiverCity TOKYO
  2019年8月30日(金)
   Summer Live 2019 -STORY-1日目
   さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)
  2019年9月1日(日)
   東山奈央 1st TOUR“LIVE Infinity”
   名古屋国際会議場センチュリーホール
  2019年9月7日(土)
  2019年9月8日(日)
   東山奈央 1st TOUR“LIVE Infinity”
   パシフィコ横浜・国立大ホール
  2019年9月7日(土)
   「映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」第2弾 舞台挨拶
  2019年9月15日(日)
   LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour 2019 “A10tion!”
   中野サンプラザホール
  <参加予定だったライブ>
  2019年9月20日(金)
  2019年9月21日(土)
   GRANRODEO LIVE TOUR 2019 "FAB LOVE"
   Zepp DiverCity TOKYO
   ※谷山紀章さんがアキレス腱をやってしまったため中止となった。
    ちなみに9月20のライブは整理番号が13番のチケットだった。幻の最前ライブ。
  2019年9月21日(土)
   美佳子@ぱよぱよ公開録音 ゲスト:早見沙織
   町屋ムーブホール
    ※GRANRODEOのライブが中止となったため、イベントの穴をイベントで埋めた。
  2019年9月22日(日)
   LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour 2019 “A10tion!”
   静岡 静岡市民文化会館・大ホール
   ※翌日静岡観光(1泊2日)をした。
    小雨が降っている中、登呂遺跡へを訪れ、
    ポケモンGOで色違いミュウツー@登呂遺跡ジムを捕まえた思い出がある。
  2019年09月24日(火)~09月26日(木)
   沖縄一人旅
   ※静岡一泊二日の翌日に2泊3日で沖縄旅行をした。
    高垣彩陽主演ミュージカルの「ひめゆり」を観劇し感動した。
    一度はひめゆりの塔を訪れてみたいと思い、夏季休暇を取得して沖縄旅行を決意した。
    1日目はレンタサイクルを利用し、沖縄本島を約40kmくらい走り回った。
  2019年9月28日(土)
   LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour 2019 “A10tion!”
   東京 中野サンプラザホール
  2019年9月29日(日)
   水島精二監督生活20周年記念公演 2日目
   ヒューリックホール東京
  2019年10月5日(土)
   フライングドッグ10周年記念ライブ「犬フェス2!」1日目
   東京・豊洲PIT
  2019年10月6日(日)
   LAWSON presents 夏川椎菜 1st Live Tour 2019 プロットポイント
   中野サンプラザホール
    ※0列目ではなく1列目での観賞だったので本当に良い体験ができた。
  <参加予定だったライブ>
  2019年10月13日(日)
   LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour 2019 “A10tion!”
   愛知 名古屋国際会議場センチュリーホール
   ※台風の影響でライブ中止。
    JRの新幹線往復+宿泊のパックで申し込んでいたが、キャンセルすることになる。
    前日キャンセルのため本来なら返金なしの対応となるが、
    JRの判断で全額の料金が返却されることになった。
    利用者としては大変、ありがたい対応であった。
  2019年10月14日(月・祝)
   LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour 2019 “A10tion!”
   愛知 名古屋国際会議場センチュリーホール
   ※2日目はライブ実施となったため、参加した。
  2019年10月16日(水)
   早見沙織 Special Live 2019 ”CHARACTERS”
   Zepp DiverCity TOKYO
  2019年10月19日(土)
   Faylan 10th Anniversary Live 「mind as ROCK!」
   TSUTAYA O-WEST
  2019年10月20日(日)
   プリンセス・プリンシパル THE LIVE
   舞浜アンフィシアター
  2019年10月22日(火・祝)
   悠木碧 1st Orchestra Concert 『レナトス』
   東京芸術劇場 コンサートホール
  2019年10月 25日 (金)
   高垣彩陽 12thシングル「Lasting Song」リリースイベント
   アニメイト池袋本店9Fイベントホール
  2019年10月26日(土)
  2019年10月27日(日)
   LAWSON presents Sphere 10th anniversary Live tour 2019 “A10tion!”
   幕張メッセ イベントホール
  2019年11月3日(日)
  「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」3rdスタァライブ“Starry Diamond
   ※ライブ・ビューイングでの参加
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 2019年に参加していたイベントの話はともかく、芹澤優ソロライブツアーの地方公演に参加できなかった反省点を抱きながら私はライブ当日を迎えることになる。
 
 また、最終公演のライブチケットに記載誤記があり、会場名が正しくはZepp DivercityのところがZepp Tokyoとなっていた。そのため、開演前にチケットを受付にて交換しなければならないという謎の対応をすることになった。全席指定のライブだったため、誤記のチケットを交換し、交換後のチケットを受け取ったが、会場の後ろから2列目くらいのほぼ一番うしろみたいな座席となってしまった。どうやら、ある程度交換受付順にチケット交換対応をしていたようで、遅い時間に交換対応をした私は後方座席になってしまった。そんな感じで当日も少しモヤモヤな気持ちのまま本番を迎えたことになったことをここに記録しておく。
 だが、夜公演のファイナルライブはニコ生放送をすることになっていたため、昼公演後に帰宅して、夜公演の様子は配信でみることができた。そこに対してはライブ興行スタッフたちへ感謝しておきたい。
 
 ★芹澤 優、1stソロライブツアー
  “Yu Serizawa 1st Live Tour 2019
  ~ViVid(アイ)コンタクト!~”ライブレポート(2020.01.08)

  
 ===(昼公演セットリスト)芹澤 優 1stソロライブツアー
  「Yu Serizawa 1st Live Tour 2019 ~ViVid(アイ)コンタクト!~」===
 01 ぷりっとぱ~ふぇくと
 02 神×太陽×サマーパーティ
 03 ハウ?トゥ!パーティー☆
 04 ハイハイハイハハイテンション
 05 マジカル☆ラブ
 06 ラブミーサイエンス
 07 Out Of Control!
 08 ...私だけ見てて
 09 PRINCESS POLICY
 10 今夜も月がきれい
 11 Imaginary
 12 デビきゅー
 13 お・ぼ・え・テ・て
 14 COMETIC SILHOUETTE
 15 TRIal HEART ~恋の違反チケット~
 16 Play Sound☆
 17 Revelation
 ▼EN.
 18 Voice for YOU!
 19 Merry Birthday!
 20 最悪な日でもあなたが好き。
 
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 ▼バンドメンバーメモ
  ・ベース&バンドマスター/宮田“レフティ”リョウ(Twitter:@LeftyMonsterP)
  ・ギター/香取 真人(通称カトリーヌ)(Twitter:@masato910224)
  ・ドラム/WANI(Twitter:@drums_wani)
  ・キーボード/北村真奈美ΣicoM(Twitter:@shigmaicom)
  
 以下、特に記憶に残っている部分のライブ所感。
 04「ハイハイハイハハイテンション」
  (作詞:芹澤優、作曲:宮田"レフティ"リョウ)
  本人曰く、昼夜公演のこともあり、また後半にライブのボルテージが上がっていくように前半セットは抑え気味でのバランス重視のパフォーマンスをつとめていたらしい。私もそのように感じていて、緩やかな立ち上がりだと感じていた。だが、レフティ作曲曲であり、また音撮りもこのバンドメンバーもやったという「ハイハイハイハハイテンション」はすごい熱量でパフォーマンスをしていた。いや、私自身がすごく熱を持って盛り上がってしまった。
  この時点で私のテンションは上がってきて、自然と曲に合わせて身体が動き始めてきた。当時はこの曲の前まではマスクをしていたが、もうマスクをしていられなくなり、流石にマスクが邪魔になって取ってしまった。
 
 05「マジカル☆ラブ」
  (作詞:畑亜貴、作・編曲:松田彬人)(『犬とハサミは使いよう』)
 06「ラブミーサイエンス」
  (作詞:ミズノゲンキ、作曲:睦月周平)(『上野さんは不器用』)
 07「Out Of Control!」
  (作詞:松井洋平、作曲・編曲:山本恭平(Arte Refact))(『乖離性ミリオンアーサー』)
 08「...私だけ見てて」
  (作詞:lolla. 作曲:黒須克彦)(『魔法少女サイト』)
  キャラクターソング集中セトリ。
  まずは『マジカルラブ』で秋月マキシ様がまだここでも生きていることを実感。そして生バンドの『マジカルラブ』が聴けたことによる幸福量は大きい。
  2013年11月30日に「秋月マキシシャイニングライブ」からの念願が達成された感じ。そして中でも『ラブミーサイエンス』が最高だった。レフティ率いるレフティバンドによるロックアレンジが神がかっていた。この芹澤優のキャラクターソング生バンドライブは、
  「宮田“レフティ”リョウによるロックアレンジ声優キャラソンライブなんだ!!」
  ということを感覚的に理解した。
  「上野さんは不器用」のイベントへ参加した際「ラブミーサイエンス」も聴いていたが、その記憶との比較ができたのも私の中では大きく作用しているのだろう。この曲のロックアレンジは絶品でここで更に私の中で何かが弾けてしまった。
  ASH DA HEROのロックンロールの音楽。
  その楽曲制作に強く影響を与えた宮田“レフティ”リョウの音楽。
  その音楽がこの芹澤優を媒介にして、ロックンロール声優キャラソン歌唱に昇華していた。今まで聴いていたASHのサウンドがここで今まで聴いてきた声優楽曲と混じり合ったのである。少なくとも私の耳はそのように感じたし、その衝撃が脳みそを刺激した。ただそれだけのことだったのだが、今までの全ての事象が一つの点に集約されたかのように感じたのである。
  次の「Out Of Control!」「...私だけ見てて」も勿論、私の中で異様な盛り上がりをみせた。そもそも「Out Of Control!」はバンド映えするような楽曲だった。『乖離性ミリオンアーサー』のキャラクターソングではあるが、そもそも作詞は松井洋平、作曲はArte Refactの山本恭平である。
  これは秋月マキシの「BRIGHTEST LOVE!」「outshine」
  (作詞:松井洋平、作曲:原田篤(Arte Refact))を想起させる。
  連続性のあるクリエター起用と言えるだろう。
  「...私だけ見てて」は、第十三章で前述の通り、このバンドライブを見越して制作された楽曲のように思える。元々はメタル寄りな楽曲だと感じたが、この曲もロックアレンジがなされていたように思える。この4曲の声優キャラクターソングロックアレンジを演奏するバンドメンバーたちの姿。レフティの楽しそうな演奏姿、兎に角かっこいいカトリーヌのギターソロ。それはまるでASHのライブに来ているような音楽空間なのだが、その中身は声優ライブ、みたいな奇妙な感覚に包まれていた。
  正直、このような経験は一生に一度、あるかないかの経験だろう。
  
 12「デビきゅー」
  (作詞:os.nishi、作曲:ak.homma、編曲:MEG.ME)
  パパイヤ鈴木氏による振り付けがある楽曲。予想通り、芹澤優ちゃんによる振り付けレッスンしつつ、観客のみんなで振り付けをする曲。息継ぎのタイミングがほぼ無い曲なのにも関わらず、相変わらずの笑顔とキュートさ。そして完璧に可愛い振り付けで歌い、踊り続ける芹澤優ちゃん。本当にすごい。
  
 13「お・ぼ・え・テ・て」
  (作詞:lolla、作曲:黒須克彦)
  これも「...私だけ見てて」と同様にロックアレンジがすげぇよかった。
  
 17「Revelation」
  (作詞:芹澤優、作曲:宮田"レフティ"リョウ)
  ライブ本編ラストの曲は芹澤優が自身で作詞した「Revelation」でしめた。中央のステージの一部がせり上がり、歌だけに集中するような演出になっていたのがとても良かった。そしてステージのところに透明な幕が垂れてきて、そこに次々に歌詞や映像エフェクトが映し出されるという演出がされた。
  ステージに半透明な幕をおろしてそこに歌詞を表示させる演出は
  「LAWSON presents 戸松遥 5th Live tour 2018 ~COLORFUL GIFT to YOU~」
  で観たことがあった。
  
  芹澤優のライブと戸松遥のライブがここで交差する。
  だが、芹澤優のライブでは戸松遥のライブの少し先を行ったように思える。芹澤優は1stソロライブツアーの本編ラストの楽曲で自身が作詞した曲を、その歌詞がスクリーン上に表示されながら歌唱したのである。自分が作詞した言葉たちがステージのスクリーンに映し出されながら、ステージ中央のせり上がった特別な場所から歌唱する声優の個性の強さ。特別な空間であることが瞬時にわかる。
  そんな声優体験ができるのも声ヲタ人生であと何度迎えられるかわからない。
  奇跡的なステージだったと言える。
  
 20「最悪な日でもあなたが好き。」
  (作詞:HoneyWorks、作曲:HoneyWorks)
  アンコールラストの曲。会場が予想以上に大盛りあがりして驚愕した。アニソンタイアップという効果もあるが、わかりやすい歌詞と何度も繰り返す「XXXでもあなたが好き」というフレーズ。芹澤優ちゃんの気持ちの込め方も最高潮で大いに盛り上がった。
  それとともに観客たちのコールで笑ってしまったのもある。
  芹澤優ちゃんの「朝起きてあなたが好き」に続いて「オレもー」のコール。
  続いて「最悪な日でもあなたが好き」に続いて「オレもー」のコール。
  そして「会えなくてもあなたが好き」に続いて「オレもー」のコール。
  最後に「もしも生まれ変わってもあなたが好き」に続いて「オレもー」のコール。
  流石に笑ってしまった。
  そして会場がすごく盛り上がった。単純で真っ直ぐな歌詞と繰り返される分かりやすいフレーズがその効果を増長させていた。そして2番の歌詞も盛り上がりポイントがある。
  「特別扱いしてよ普通じゃなくて 私の名前を呼んで!」に続いて「せりこ!せりこ!」のコール。
  そして「そう!もっと聞かせてこっちだけ見て振り向かせてよ大声でに続いて「せりこ!せりこ!」のコール。
  しかもその際、実際に芹澤優ちゃんはステージに背を向けて、観客に大声でせりこを振り向かせるようなコールをするように仕向けるのである。
  楽しくないわけがない。
  このライブ空間の体感は私の中で今後「最悪な日でもあなたが好き。」は芹澤優ソロ名義の楽曲の中で名刺となる一曲になったことを確信したのである。きっとソロライブなどではなく、アニソンフェスなどで知っている人が先陣を切ってこの定番となったコールをしたのならば、めちゃくちゃに会場が沸くだろう。そしてライブに来た芹澤優ちゃんの歌唱を初めて触れた人たちが次々とファンになっていく世界線が見えた。
  そういう強さがあったように思える。
   
 ライブが終わって改めて調べてみたら、
 ドラム/WANI(Twitter:@drums_wani)
 もASH DA HEROの関係者だったことがわかる。
 私もASHの音楽やサポメンに関するすべてを記憶しているわけではなかったので、この事実についてはライブ後に色々調べていたら気がついた。 また、レコーディングなどでWANIさんは明確にASHの音楽に関わっていることが以下のインタビューで語られている。
 
 ☆参考情報:
  【インタビュー】
  ASH DA HERO、プロデューサーと語る新曲4作とBLITZワンマン「ASHとは何者なのか?」(2018.4.28)

 『
   レフティ:
    プロデュースという意味で、今回のレコーディングでの一番大きな変化はエンジニアですね。あとは、楽曲に合わせたミュージシャンの選定もあって。通常はICCHAN.がライブでもレコーディングでもドラムを叩いているじゃないですか。彼はもちろん素晴らしいドラマーなんですけど、ある楽曲に関してはWANIさんっていうドラマーに叩いてもらったり。
   ──BARKSはレコーディング現場を見学させてもらいましたが、
    そのとき、ドラムに関していえば「YELLOW FEVER DANCE」のレコーディングはWANIさん、ICCHAN.は「ALIVE」のレコーディングをしてました。
   レフティ:
    そうです。WANIさんは特殊技能系のドラムを叩いてくれるので。
   』
 
 つまり、芹澤優のソロライブは実質ASH DA HEROの音楽を支えているメンバーで演奏されていた。
 実質、ASHのライブと言っても過言ではない。
 すなわち、
  ・ベース&バンドマスター/宮田“レフティ”リョウ(Twitter:@LeftyMonsterP)
  ・ギター/香取 真人(通称カトリーヌ)(Twitter:@masato910224)
  ・ドラム/WANI(Twitter:@drums_wani)
 の三人が芹澤優のライブで演奏していたのである。
 
 もうこれ、ASH DA HEROのロックンロールライブじゃん!!!
 と私が思ってしまったのも致し方ない。
 
 今までの話をまとめると「ViVid(アイ)コンタクト」のライブは各楽曲のロックアレンジが非常に私の耳馴染みが良く、そういうところで私は独自の楽しみ方をしていたとも言える。まるでロックライブに参加している気分で自由に身体を動かして、楽しんでしまった。信じられないほどに楽しかった。特に声優キャラクターソングロックアレンジが最高級に身体に馴染んだ。
 
 また、以下の楽曲についてのライブ感想もここに記しておく。
 14「COMETIC SILHOUETTE」
  (作詞:真崎エリカ、作曲:矢鴇つかさ(Arte Refact))
  ※メルティックスター(芹澤 優(赤城あんな役)、若井友希(緑川さら役)、森嶋優花(紫藤める役)のカバー
 15「TRIal HEART ~恋の違反チケット~」
  (作詞:松井洋平、作曲:本多友紀(Arte Refact))
 
  どちらもプリ関連楽曲。
  きっとプリ関連から芹澤優ちゃんファンになった人たちが私の体感としては、会場の5割以上、いや8割くらいは占めていた気もする。『上野さんは不器用』『魔法少女サイト』『犬ハサ』などのキャラクターソングに対する会場の湧き具合とプリ関連曲の湧き具合の温度差は明らかに違ったように思える。だが芹澤優ちゃんのソロライブまで脚を運ぶという熱量はあるファンである。そしてこの2曲に関してはそういうファン層の人たちが本当に大きな盛り上がりをみせていた。私は座席の後方部だったが、そういうファン層の人たちがほとんどだったように思える。
  私のように独自にキャラソンロックアレンジのリズムやそのアレンジ、カトリーヌによるギターソロ、バンドメンバーによるインスト演奏などを楽しんでいる層は、中々にいなかったような気がする。これは私の体感。こんなにも荒々しい絶妙なキャラソンロックアレンジに身体が乗り切れずにいたファン層の人たちはそれでも芹澤優ちゃんのアイドル役のアイドル曲には完全熱狂していた。
  そういうことが事実としてあったように思える。
  
  つまり芹澤優を目の前にして、私が体感しているロックンロールという音楽性はほぼ無力であった。
  アイドル、声優の芹澤優への熱狂がこの空間を支配的していた唯一の力であった。
  
  私と他のファン層との体感との乖離について、ここで一つの格言を残しておく。
  『Rock is Dead, Because "seriko_is_no.1"』
  
  ☆参考情報:
   YU SERIZAWA(@seriko_is_no.1)・Instagramアカウント

   
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◆第十五章 アウトロ
 これまでの章では、
 2013年~2019年12月までのイベントをある程度時系列に沿って記録してきた。ここからはそのアウトロとして、2020年上期のASH DA HEROと芹澤優の活動について少し整理しておくことにする。
 
 ▼ASH DA HEROの2020年上期の活動について
  2019年12月の芹澤優 1stソロライブツアー
  の少し前、ASH DA HEROの2020年以降の活動に大きく影響を与える発表をしていた。
   
  参考:
   2019年11月5日
   ASH DA HERO 楽曲提供情報 第2弾!
   「ARGONAVIS from BanG Dream!(バンドリ!)」3rd CD収録、GYROAXIA「MANIFESTO」

   
  楽曲提供第1弾は、2015年の日本テレビの「MIDNIGHTテレビシリーズ」「反抗声明」である。そこから4年後に楽曲提供第2弾が発表された。しかもBanG Dream(ARGONAVIS from BanG Dream!)の関連楽曲だった。
  この発表で私の心は猛烈にかき乱された。
  私が密かに推していたロックバンドがブシロードという巨大なコンテンツプロバイダの楽曲提供をすることになったのだ。オタク業界用語で言えば、気分は”売れたな解散”になる。当初、この発表で”私の好きなロックバンドを巨大CPに巻き込むな!"みたいな感覚がなかったといえば、嘘である。猜疑心は多分にあった。
  
  ▼ARGONAVIS from BanG Dream!
   (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
  『
   ARGONAVIS from BanG Dream!(アルゴナビス フロム バンドリ)は、ブシロードのメディアミックスプロジェクト。ガールズバンドをメインとするメディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』の関連企画のひとつであり、ボーイズバンドをメインとする。その一環として『Argonavis(アルゴナビス)』、『GYROAXIA(ジャイロアクシア )』が声優ユニットとして活動している。
   』
  
  ARGONAVIS from BanG Dream!には、いくつかの男性ボーカルバンドが存在している。そしてそれぞれのバンドに対して、どうやら代表的な音楽クリエーターを配置しているようで、バンドの音楽性を意識しながら楽曲制作をしているような作り方をしているようである。そして声優たちによる歌唱と演奏という事も含めたユーザ体験を提供するコンテンツである。
 
  ▼Argonavis「アルゴナビス」。
   北海道函館市を拠点とした大学生ボーイズバンド。
   楽曲制作は主に、中村航、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)、渡辺拓也が担当。
  ▼GYROAXIA「ジャイロアクシア」
   北海道札幌市を拠点とした大学生ボーイズバンド。
   楽曲制作は主に、ASH DA HEROが担当。
  ▼Fantome Iris「ファントムイリス」
   メンバー全てが社会人で構成された、名古屋出身のヴィジュアル系バンド。
   2つの姿を纏い咲き誇る白銀の百合。
   楽曲制作は主に、シドが担当。
  ▼風神RIZING!「フウジンライジング」
   長崎出身ののスカバンド。メンバー全員が大学生で構成されている。
   アプリ版オリジナルバンド。
   楽曲制作は主に、TAKE(FLOW)が担当。
  ▼εpsilonΦ「イプシロンファイ」
   京都出身のテクノポップバンド。メンバーは中高生で構成されている。
   アプリ版オリジナルバンド。
   楽曲制作は主に、TK(凛として時雨)が担当。
  
  上述の通り、各バンドにはメインとなる音楽クリエイターがいる。
  (メインと言うだけで上述以外のクリエーターも参加している)
  その中でASH DA HEROが提供している楽曲は以下である。(2020年9月時点)
 
  ===ASH DA HEROの提供楽曲一覧===
  ・「MANIFESTO」/GYROAXIA
   (作詞: ASH DA HERO、作曲: ASH DA HERO、編曲:ASH DA HERO、脇眞富(Arte Refact))
  ・「REVOLUTION」/GYROAXIA
   (作詞: ASH DA HERO、作曲: ASH DA HERO、編曲: 山本恭平(Arte Refact))
  ・「LIAR」/GYROAXIA
   (作詞: ASH DA HERO、作曲: ASH DA HERO、編曲: ASH DA HERO)
  ・「STARTING OVER」/Argonavis
   (作詞:中村航、ASH DA HERO、作曲:ASH DA HERO、編曲:渡辺拓也)
  ・「GET MYSELF」/GYROAXIA
   (作詞:ASH DA HERO、作曲:ZENTA、編曲:ZENTA)
  ・「GETTING HIGH」/GYROAXIA
   (作詞:ASH DA HERO、作曲:大和、編曲:大和)
  ===============================
  
  このコンテンツに対する第一印象は猜疑心で凝り固まっていた。だがしかし、アニメ放送が始まり、ASH提供楽曲を聴いていくうちに、この楽曲たちは確かに私が聴いていた聴き馴染みのあるASHの音楽であることを体感した。このASHの音楽がアニメから流れてくる、そういう体験にとてつもない感動があった。今まで私が浴びていたASH DA HEROの音楽が地上波のアニメで流れる喜びは他には代えがたい貴重な体験のように思える
  また、ASH本人もARGONAVISのライブを観に行って嬉しかっった、という感想を投稿している。
  参考:

   『
    BanG Dream! (バンドリ!)ARGONAVIS 2nd LIVE に行ってきました!最高のライブでした
    僕が楽曲提供した「STARTING OVER」凄く盛り上がっていて、嬉しかった!!
    そしてライブの途中にGYROAXIAも登場!
    楽曲提供した「MANIFESTO」めちゃくちゃカッコよかった。嬉しい。
    』
   
  そのような事実の積み重ねがASHの楽曲提供ということへのポジティブな感情に変わっていった。
  
  だが、そもそも個人的で一方的な感情として、BanG Dream!プロジェクトの原作・ストーリー原案、楽曲作詞などを担当している中村航にはそんなに良い印象がない。一度、中村航をとある場所で見かけたことがあるが、その出会いの印象は良くはなかった、とだけここには記録しておく。
  
  それはさておき「MANIFESTO」「REVOLUTION」の編曲にも注目していきたい。クリエイター集団のArte Refact(アルテ・リファクト)所属のクリエターが関わっている。それは芹澤優のキャラクターソングやプリパラ関連音楽を作っているクリエーター集団でもある。
  ▼芹澤優キャラクターソング例:
   ・「outshine」/秋月マキシ(CV.芹澤優)
    (作詞:松井洋平、作曲:原田篤(Arte Refact))
   ・「BRIGHTEST LOVE!」/秋月マキシ(CV.芹澤優)
    (作詞:松井洋平、作曲:原田篤(Arte Refact))
   ・「Out Of Control!」/ベイリン(芹澤優)
    (作詞:松井洋平、作曲:山本恭平(Arte Refact))
   ・「TRIal HEART ~恋の違反チケット~」/南みれぃ(芹澤優)
    (作詞:松井洋平、作曲:本多友紀(Arte Refact))
   ・「ぷりっとぱ~ふぇくと」/南みれぃ(芹澤優)
    (作詞:三重野瞳、作曲:桑原聖(Arte Refact))
   ・「Growin' Jewel!」/SoLaMi Dressing
    (作詞:松井洋平、作曲:桑原聖(Arte Refact))
   ・「Love friend style」/SoLaMi Dressing
    (作詞:三重野瞳、作曲:原田篤(Arte Refact))
   
  上記を考えると「MANIFESTO」「REVOLUTION」が今まで語ってきた「ASH DA HERO × 芹澤優」の音楽性における2020年の終着地点とも言える。この記憶を整理をし始める前は意識していなかった音楽性やそれぞれの歴史を紐解くと、こんなにも奇妙に繋がっていることがわかる。そんな個人的な記録はなにかの形に残しておくべきだ、という考えがきっと私にこの文章を書かせたのであろう。
  もしかしたら世界中で私しか観測していないことなのではないか?
  という多少傲慢な考えもあるかもしれないが、なにかこの記憶はなんらかの形に残しておきたい、という気持ちはあったように思える。
   
  さらにARGONAVISのアニメで1話や11話で流れた劇中歌のクリエイターにも注目しておく。
  「超夢宙閃隊〈スターファイブ〉より愛を込めて」
  (作詞:中村航、作曲・編曲:高橋諒)
  
  作曲・編曲を担当している高橋諒については2017年くらいから注目していた。
  また、高橋諒はARGONAVISのアニメの劇伴も担当している。
  ▼高橋諒
  (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
  『
   高橋諒(たかはし りょう、1985年11月1日 - )は、日本のミュージシャン、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、DJ。三重県出身。
   元Little GARDEN Little MOONベーシスト、ONE III NOTESプロデューサー。ソロでの名義はVoid_Chords。
   』
  私が名前を明確に意識したのは「Heart to Heart」である。
  TVアニメ『つうかあ』OPテーマ
  「Heart to Heart」/スフィア
    作詞:こだまさおり、作曲、編曲、サウンドプロデュース:高橋諒)
  スフィアの楽曲でこんなにも打ち込みて的なビートの細かさのある楽曲は珍しく思い、でも爽やかさやスピード感もあり、そしてキーボードの音の運びの美しさなど楽曲に対する言及する点は多い。そして高橋諒をさらに掘っていくと、以下のような楽曲たちとアニメ劇伴に行き着く。
   ・TVアニメ『装神少女まとい』EDテーマ「My Only Place」/スフィア
    (作詞:結城アイラ、作曲、編曲、ベース:高橋諒)
   ・TVアニメ『ACCA13区監察課』OPテーマ「Shadow and Truth」/ONE III NOTES
    (作詞: Konnie Aoki、作曲、編曲、ベース:高橋諒)
   ・TVアニメ『ACCA13区監察課』EDテーマ「ペールムーンがゆれてる」/結城アイラ
    (作詞:結城アイラ、 作曲、編曲、ベース:高橋諒)
   ・TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』OPテーマ「The Other Side of the Wall」/Void_Chords feat.MARU
    (作詞: Konnie Aoki、作曲、編曲、サウンドプロデュース:高橋諒)
   ・TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』EDテーマ
    「A Page of My Story」/アンジェ(今村彩夏)、プリンセス(関根明良)、ドロシー(大地葉)、ベアトリス(影山灯)、ちせ(古木のぞみ)
    (作詞: Konnie Aoki、作曲、編曲、ベース、ギター:高橋諒)
   ・TVアニメ『ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~』キャラクターソングミニアルバム~ガールズ~
    「Non Stop, On My score!」/穂村千夏(CV.ブリドカットセーラ恵美)
    (作詞: 真崎エリカ、作曲、編曲、ベース、ギター:高橋諒)
    「Especially Call」/芹澤直子(CV.瀬戸麻沙美)
    (作詞: 真崎エリカ、作曲、編曲、ベース、ギター:高橋諒)
   ・TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』キャラクターソングミニアルバム "5 Moving Shadows"
    「Take Me Up Higher」/アンジェ(cv.今村彩夏)
    (作詞: Konnie Aoki、作曲、編曲、ベース、ギター:高橋諒)
    「Under the Moonlight」/ドロシー(cv.大地 葉)
    (作詞: Konnie Aoki、作曲:高橋諒)
    「閃光刀歌」/ちせ(cv.古木のぞみ)
    (作詞: Konnie Aoki、作曲:高橋諒)
    「リトルブレイバー」/ベアトリス(cv.影山 灯)
    (作詞: Konnie Aoki、作曲:高橋諒)
    「Into the Sky」/プリンセス(cv.関根明良)
    (作詞: Konnie Aoki、作曲:高橋諒)
   ・TVアニメ『ACCA13区監察課』 : 音楽
   ・TVアニメ『アルゴナビス from BanG Dream!』:音楽
     
  一言で言えば、すべてが”おしゃれ”な楽曲なんだよな、に尽きる。友人の声オタとは高橋諒の創る音楽は”おしゃれ”と勝手に表現している。個人的には特に「ハルチカ」のキャラクターソングの
  「Non Stop, On My score!」/穂村千夏(CV.ブリドカットセーラ恵美)
  が隠れた名曲だと思っている。
  それぞれのキャラクターが作中で使用する楽器を生かしたキャラクターソングという異色のキャラソン。前奏はフルートから入り、一定のリズムと細かいビート。今にして思うと「Heart to Heart」で感じた音楽の片鱗を確かに感じることができる。このキャラクターソングアルバム購入をきっかけにして、以下のイベントに参加したことを記憶している。
  
  2016年6月25日(土)
   TVアニメ『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』
    ボーカルミニアルバム発売記念 ラジオ公開録音イベント
   科学技術館 サイエンスホール
   (出演:斉藤壮馬(上条春太 役)、ブリドカット セーラ 恵美(穂村千夏 役)、
    山下誠一郎(片桐圭介 役)、山田悠希(後藤朱里 役))
  
  このイベントでおそらく私の人生でもう二度と生で聴く機会がないだろう「Non Stop, On My score!」を聴けたのはすごい奇跡体験だったと思う。
  
  ★【6/25開催】ブリドカットさんの●●で会場は大盛り上がり!
   『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』ボーカルミニアルバム発売記念 ラジオ公開録音イベント(2016年7月26日)

  
  それはおいておいて、私が参加してきた『プリンセス・プリンシパル』のイベントにももちろん高橋諒は関わっており、サウンドプロデューサー兼ベーシストとして生演奏を披露していたりした。
  あのときASHの赤坂公演を選ぶか『プリプリ』のイベントを選ぶかで少し悩んだ記憶がここで交差してきた。
  また『プリンセス・プリンシパル』以外にも
  2019年6月22日(土)
   20th Anniversary Live ランティス祭り2019 A・R・I・G・A・T・O ANISONG
   DAY2
   幕張メッセ
  のライブでかなりステージから近い位置で高橋諒の生演奏を体感した。
   ・「The Other Side of the Wall」
    (Void_Chords(高橋 諒) feat.Vocal MARU)
   ・「Shadow and Truth」
    (ONE III NOTES(高橋 諒、PON、Foggy-D))
   
  その高橋諒が『アルゴナビス from BanG Dream!』の劇伴を担当し、挿入歌の楽曲制作にも関わってくる。『アルゴナビス from BanG Dream!』が私のオタク人生において、様々な交差点になっているように思えて仕方がない。
  したがって、今後も『アルゴナビス from BanG Dream!』の楽曲クリエーターには注目せざるを負えない人生になっていくのだろう。
    
  また脱線気味になってしまった。
  2020年、ASH DA HEROはライブツアーを予定していた。だが、新型コロナウイルス影響でライブツアーはほとんど中止になってしまった。私もツアーファイナル公演は参加予定で、チケットも取得していた。
  <参加予定だったライブ>
  2020年5月4日
   ASH DA HERO LIVE TOUR 2020 "THE ROCK AND ROLL HERO"
   マイナビBLITZ赤坂
  
  また、このファイナル公演では『ARGONAVIS from BanG Dream!(バンドリ!)』プロジェクトから
   ●Argonavis Vo.伊藤昌弘(七星 蓮 役)
   ●GYROAXIA Vo.小笠原仁(旭 那由多 役)
  のお二人がゲスト出演することに決まりました!!という告知がでていた。Argonavis「STARTING OVER」、GYROAXIA「MANIFESTO」と2019年ASH DA HEROが楽曲を手掛けた2バンドのVocalダブルゲスト出演する予定だった。
  
  参考:
   5月4日、RNRHツアーFINAL公演 @マイナビBLITZ赤坂に、
    ARGONAVIS from BanG Dream!(バンドリ!)プロジェクトからゲストVocalの出演が決定!!

   
  芹澤優でASHの音楽を体感した私が今度はASHのライブでアニメ、声優の音楽を体験する。
  そういう体験に心を踊らせていなかったといえば、嘘になる。
   
  だが、そのような体感はまた次の機会の楽しみにしたい。
  いつの日かまた奇跡のようなライブに出会えることを信じて生きていきたい。
   
 ▼芹澤優の2020年上期の活動について
  2020年のメインの声優業としては以下の配役がある。
  2020年
   SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!! / STARS!!(スモモネ)
   群れなせ!シートン学園(苺苺)
   
  どちらの配役についても自身のラジオで熱い語りをみせていた。特に『ましゅまい』の配役については歌のオーディションがあり、それに通過したことに喜んでいた、というトークをしていた記憶がある。
  『ましゅまい』では、三人組の実力派ガールズバンド『REIJINGSIGNAL』のVo+Gtを担当している1人である。学生時代にバンドを組んでギター&ボーカルを経験した芹澤優にぴったりなキャスティングと言える。そしてそれはとても嬉しいことだったに違いない。学生時代の経験が生きると、それは嬉しいよね。また、同じメンバーにLynn、鈴木みのりが参加していて、どちらも歌がうまくて、二人と一緒に歌えて嬉しかった、といったようなトークもしていた記憶がある。3人の中ではLynnは最初に配役が決まっていて、芹澤優、鈴木みのりの二人が歌オーディションありで役が決まった、とも話していたはずである。
  
  『シートン学園』についてもアニメも原作もすごく推していた。こんなにアニメや原作作品を激推しする芹澤優ちゃんのトークは珍しかった。しかも『シートン学園』ある意味ではアイドル役であった。役どころとして、中国からやって来た留学生でジャイアントパンダのメスであり、学園内にも種族を問わず熱狂的なファンがいる、という設定である。
  
  参考:
   【パンダの顔芹澤優コメント動画光る星】
    苺苺(メイメイ)役の芹澤優からコメント動画が到着ビデオカメラ

   
  流石の芹澤優ちゃん。動物になってもアイドル役である。もはやここまで来ると何も言うことはない。
  
  また、音楽活動に関しては8月に初のオンラインライブを開催した。
  2020年08月15日
   Yu Serizawa Online Live ~神×対応×サマーパーティ~
   
  ★声優・芹澤優さん、オンラインでもブレない神対応でファンを魅了!
   「Yu Serizawa Online Live ~神×対応×サマーパーティ~」
   第1部より公式レポート到着

   
  このライブレポートにも記載があるが、オンラインライブでもバンドありの生伴奏ライブであった。
  【バンドメンバー】
   ・ベース&バンドマスター/宮田“レフティ”リョウ(Twitter:@LeftyMonsterP)
   ・ギター:鳴風(Twitter:@Narukazedesu)
   ・ドラム/WANI(Twitter:@drums_wani)
   ・キーボード/北村真奈美ΣicoM(Twitter:@shigmaicom)
   
  「ViVid(アイ)コンタクト!」のメンバーとギターは変わっているが、それ以外は同じメンバーであった。カトリーヌの代わりに鳴風がギターとしてこのバンドに参加することになった。ここで第五章で記載されたASHのライブメンバーを思い出してほしい。
  2016年12月9日
   ASH DA HERO 1st Anniversary Live BABIES NIGHT 2016
   WWW X
   
  このときのライブサポートメンバーは以下であった。(再掲)
  ・ギター/香取 真人(通称カトリーヌ)(Twitter:@masato910224)
  ・ギター/鳴風(元Fo'xTailsのギター)(Twitter:@Narukazedesu)
  ・ドラム/ICCHAN.(通称いっちゃん)(Twitter:@Icchan_drummer)
  ・ベース/Miro(Twitter:@Miro_bassist)
  
  結局、ギターのカトリーヌの代わりに鳴風が参加してきた。
  つまり、2020年芹澤優ちゃんのオンラインライブでもASHに関係があるメンバーでの生バンドライブだったのである!!!
  この鳴風がバンドメンバーとして参加することを知ったときの私の顔を想像してほしい。もう驚いてよいやら、笑ってよいやら、わからないというのはこのことだろう。きっとバンマスのレフティ繋がりで鳴風に声がかかったのだろうことは想像に難くない。
  
  そしてカトリーヌはその日に何をしていたかといえば、ASH DA HEROの2days無観客配信LIVEに参加していたのである。
  2020年08月15日
   ASH DA HERO ACOUSTIC NIGHT 2020 「LIFE」
  2020年08月16日
   ASH DA HERO ACOUSTIC NIGHT 2020 「LOVE」
  
  参考:
   

  ★【レポート】ASH DA HERO、生配信ライブ初日
   <LIFE>で「命をつむいで、つなげていきたい。未来へ」(2020.8.15)

  ★【レポート】ASH DA HERO、生配信ライブ2日目
   <LOVE>に「ありったけの愛を込めて」(2020.8.16)

  
  ●ライブサポートメンバーメモ
   ・ギター/香取真人(通称カトリーヌ)(Twitter:@masato910224)
   ・ドラム/ICCHAN.(通称いっちゃん)(Twitter:@Icchan_drummer)
   ・ベース/Sato | サト(Twitter:@Satos_Cafe_Bar)
   ・キーボード/カオル(おそらく元GEEKSのカオルさんだろう)
  
  私がこの内容を整理しはじめたのは2020年8月より前であるが、2020年08月15日のASH DA HEROと芹澤優が同日に無観客ライブを配信するとは想像していなかった。意味不明なくらいに想像できないことがこの世に起きることを実感してしまった。
  このような体験も含めて、この内容を整理した意味はあんのかもしれない、とは思っても良いのだろう。
  
  カトリーヌの話からASH関連情報に話がそれてしまったが、芹澤優ちゃんのオンラインライブの感想に戻す。
  
  このオンラインライブでは、芹澤優ちゃんとライブスタッフのみなさんで色々な次の時代のオンラインライブの試行錯誤をしていた。例えば、視聴者(参加者)がリアルタイムにこのライブに参加していると実感するために芹澤優ちゃんのTwitter上で次のライブ衣装をTwitterアンケート機能でアンケートを取る、などのことをやっていた。私は普段はこのような企画には乗らないタイプではあるが、この”視聴者参加型企画”という新しい試みに自然と乗っていて、アンケートに回答してしまった。
  また、ラストの「最悪な日でもあなたが好き。」では特殊な演出がされた。i☆Risオフィシャルファンクラブ「虹会」で事前に募集された応援動画で撮影したファンたちの動画をこのオンラインライブのバックのスクリーンに映し出して、その中で芹澤優ちゃんが歌唱するという演出があった。遠く離れているファンがこのライブを楽しみにして応援している、という図が表現された。各ファンはそれぞれTシャツやペンライトなどのグッズを身に着け、大いに応援し、一緒に歌詞を口ずさんでいた。これは1人でオンラインライブ配信を視聴しているファンにとっても、なんだか心があたたまる演出だったに違いないし、私自身も新しいオンラインライブのあり方を模索しているスタッフたちの心意気も含めて、妙に感動してしまった。
  初のオンラインライブも神対応で対応する芹澤優ちゃんを最大限に演出していて、まだまだ芹澤優ちゃんのライブ活動は進化していくのだろう、という期待度は高まったといえる。
  
  また、このオンラインライブの後の
  「i☆Ris 芹澤優のせりざわーるど with you」のラジオ番組に
  2週連続でゲストに宮田“レフティ”リョウが登場した。
  ・i☆Ris芹澤優のせりざわーるど with you 2020年09月07日
  ・i☆Ris芹澤優のせりざわーるど with you 2020年09月14日
  ※09月07週はパワーアップウイーク(聴取率調査週間)だった。
  
  このラジオの中ではASH DA HEROに触れる箇所が2点あった。
  一つは09月07日放送回。
  芹澤優ちゃんが宮田“レフティ”リョウのプロフィールを紹介するときである。
  芹澤優「改めてレフティさんのプロフィールを紹介したいと思います。
      レフティさんは音楽プロデューサーであり、
      編曲家、作詞家、作曲家、ベーシスト、キーボーディスト
      ギタリスト、マニュピレーター、であり、
      eillさん、MISIAさん、CHEMISTRYさん、V6さん
      あいみょんさん、E-girlsさん、175Rさん、
      ASH DA HEROさん
      など多くのアーティストへの歌詞、
      楽曲提供やプロデュース、編曲を手掛けておられます。」
  と紹介された。
  つまり、芹澤優の口から
  ”ASH DA HERO”という単語が公共の電波で流されたのである。
  ちょうどこの記憶群を整理していたため、なにか私だけには妙な感動が生まれてしまった瞬間である。なお、私はこのラジオをリアルタイムで聴いていて、脳みそがとろけてしまった。
  
  また、この放送回でレフティがラジオでかけたいと思う曲を流した。
  レフティ曰く、
  「世界で一番好きな曲と言い続けている曲。
   こんなピアノイントロが作れたらいいのにな、思いながら
   日々頑張っている曲」
  とのこと。
  ・「A Thousand Miles」/Vanessa Carlton
  
  確かにピアノイントロがいいし、このピアノ感は今までASHに楽曲提供してきた曲の中でもピアノへのこだわりが感じられる曲がいくつもあり、強烈に”わかる”感じがした。
  
  二つ目は09月14日放送回。
  ここではレフティがASHについて触れていた。
  ラジオのレフティへの質問メールは、
  「ご自身のユニットで演奏するときと、
   芹澤優ちゃんなど、他のバックバンドで演奏するときと
   演奏の仕方の意識は異なりますか?」
  というものだった。
  芹澤優「いっぱい、
      いろんなアーティストさんのバックにはいってらっしゃいますもんね」
      髭男さんとか…」
  レフティ「髭男もやっていれば、
       なんかその、ASH DA HEROとか…」
  芹澤優「ASHさん…」
  レフティ「ゴリッゴリのロックやったりとか」
  
  などのやりとりをしていた。
  芹澤優ちゃんも「ASHさん」と口にしたりしていて、まさにこの放送回でも芹澤優ちゃんが”ASH”という単語を口にしていた。
  
  レフティさんが質問に対しては、
  「あんまり基本変わっていない。
   人を楽しませるためには、一番自分が楽しんでなければいけないという信条のもとプレイしているところがある。
   常に楽しめる、常に楽しんでいる、楽しいが溢れ出している、というのが人に伝わっている状態になれるように、自分の精神状態をライブに向けて整えていく、というのは意識している。」
  と答えていた。
  
  この答えで、私が一番初めにレフティをみたASH DA HEROのライブと繋がった。確かにあのときのレフティさんのはしゃぎようは”楽しさ”そのものを表していた。だかこそ、あのときの光景が私の脳みそに深く焼き付いている。その光景が私に筆をとらせる結果の一番原初のきっかけとなったと言えるだろう。
  
  そしてその私の興奮の感情も冷めない中で芹澤優のバックバンドの構想についてレフティがラジオ内で言及するトークに移った。
  
  話を要約すると以下である。
  最初に芹澤優と会ったのが一昨年のセリコレクションのライブで1曲の監修(「Merry Birthday!」)でスタジオにお邪魔した際だった。そのときに他の楽曲も耳にした。これは絶対バンドでやりたいな、バンドでもしやってほしいと言われたら、このメンバーで、ドラムはWANIさんで。ってそのとき考えていたんですよ。で、待ってました、となりました。
  
  私がこの内容を書き始めるより前に、また私が芹澤優のソロでの生バンドライブを体感する前に、レフティの天才的な脳みその中では、すでに芹澤優の生バンドライブの妄想が構想されいたのである。
  こんなにエモーシャルな体験は一生に一度あるかないかである。
  このラジオトークで、偶然やら必然やらは関係なく、
  「あるべき人が必要なときにあるべくにしてある」
  ということを思った。
  また、このことを引き寄せる力が芹澤優ちゃんには備わっていて、そのような星のめぐりの中で芹澤優ちゃんは声優活動をしているんだ、というのを実感した。やっぱり芹澤優isNo1ということを体感した。
  
  ちなみに私はせりざわーるど with youにレフティさんがゲスト出演するのを知って、この記事の内容をかなり抜粋した形でレフティさんへの質問メールを送った。人生はじめて声優ラジオへメールを送ることになった。しかしながら、その質問メールは読まれることはなかった。人生そんなにはうまくはいかない。
  
  結果として、芹澤優ちゃんは奇跡的な星のめぐり合わせを持つ運命にあるのに対して、しがない声優オタクにはそのような星のめぐりはない、というのを体験することになった。
  
  しかしながら、そんな声優オタクも顔を見上げさえすれば、遠くに煌く星は見えるものである。まだまだ、芹澤優という星を観測し続けると新たな発見があるだろうし、そこに私が観測してきた別の星が交差したりすることもあるだろう。
  
  星々が交差した奇跡のような一瞬を観測した時、また私はその交差した記憶を語ることになるだろう。
  


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