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「青葉市子、弾き語りライブ、満員御礼定員数達しました!」

「わたしの席には、すでに人が座っていて」
2022年、ヨーロッパ&北米ツアーで各国をめぐっているとき、
国境を行き来する人たちでごった返す、長距離列車の指定席。
「でも、2時間くらいでわたしは降りるけど、きっとその人たちは何時間もかけて移動しているんだろうな、と思って」

市子ちゃんは、そっと自分の席を譲った。

そんな当時の話しを、先日、市子ちゃんから伺う機会がありました。
冒頭はとくに印象に残った箇所です。

遠い国の、「ごった返した車内」を想像して、わたしはしばらくぼーっとなり、「まるで銀河鉄道みたい」と思いました。
星から星へ、夜空をつんざく汽笛をあげながら、宇宙を駆けめぐる列車。
それは、透明の網の目がくまなくゆき渡る、もうひとつの世界の景色のよう。

でもどうして、「彼ら」は、自由に移動ができたのだろう。

「EUの加盟国や、アイスランドやノルウェーなどの非加盟国の間では、人や物の移動の自由を定めた「シェンゲン協定」に基づき、域内の国境検査が原則的に撤廃される「シェンゲン圏」が形成されている」
すなわちシェンゲン協定の加盟国29カ国においてはパスポートなしで移動できる。(ちなみにパンデミック時、実質的に閉鎖されたのは3ヶ月間だけだった。特に医療従事者の資格を持った移民は、その頃、精力的にヨーロッパを行き来した。「移民問題」と、ひと括りにできない現実が見えるてくる)

この世は重層的に、そしてゆるやかにつながっていること。
遠くの国で起こったことが、波紋のようにわたしたちの足元に届く。

ギターケースを抱え、国から国へと譜を繋ぎ、弦をつまびき、魚のようにくぐり抜ける市子ちゃんは、まるでスナフキンのようです。
そんな市子ちゃん、6月に来沖です。


○青葉市子、弾き語りライブのお誘いです。
2024年6月3日 月曜日 開場18時半 開演19時半
場所:波羅蜜/沖縄県国頭郡今帰仁村字仲宗根278-3
自由価格:支払う金額をご自分で決めてください。
というのは、「定価」という概念がしっかりと根付いた近代は、他者によって定められた価値を基準に、ときに「高いな」とか「安いな」とかありながらも自動的に支払いをしています。それも便利ではありますが、今回のライブ金額の決定権はご自分にあります。
なお、カード等は使えませんので現金のご用意をお願いいたします。
(ライブ後、大きなカゴを持って会場を回りますのでよろしくお願いいたします!)

ご予約:電話090-8511-0607 金から月の営業時間内(11時半ー15時半)でお願いいたします。

インスタグラムのメッセージでも受付可能です。定員に達し次第、受付は終了いたします。

当日は軽食やお飲み物のご用意ありますので、お待ちになられているあいだもどうぞお愉しみください。



 

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