見出し画像

「やろうやろうと思ってたことをやり遂げた日」

昨日は、何年も持ち越して「いつか」という事を、ふたつ、やり切った日だった。
ひとつは、しばらく寝かせていた生地、インドのブロックプリントでパンツを縫った。
チェンナイのanokhiで買ったゆるーいトランクスタイプのパンツが最高で、生地も柔らかくて軽くて羽のようで気に入っている。
それを着倒さないように気をつけていたけど、いよいよ心持たなくなってきて、生地が透けてきた、というかむしろ溶けてきてはいないか。
なもんで、「作らなきゃ」と、思って早数年。

とうとう縫ったった!
いちまい完成すると嬉しくて、立て続けてにもういちまい縫った。もっともっと縫いたかったけど、暗くなってきたらたちまち眼精疲労に見舞われる。肩も凝ったし眠くもなるしで、もう止めどきの合図。

パンツを縫っている途中、潤ちゃんに「名護のホームセンターに行くけど行く?」と誘われて、末っ子と同行する。
わたしはパンツのゴム目当て。末っ子はなんかしら買ってもらえるだろうと期待して。

結局、何年も何年も欲しかった、バイマックルー(こぶみかん)の苗木を買う。衝動買いの勢いだけど、ずーっと前から欲しかったのだ。
黄緑色の若葉がたくさん芽吹いていて、すこぶる元気そうだったから、「今だ!」と。
いっしょに、八重咲きのくちなしも。
沖縄のくちなしは、野山に自生している六弁花のものがほとんどだから、八重咲きは、内地の実家の庭の思い出そのものですごく懐かしい。
沖縄に来てから、「この土地のもの」に執着があったけど(着地するために)、だんだん融合している感じ。好きなものは好きと認めて、身近に置いておきたくなった。

植木売り場をうろうろしていた末っ子が、「うあー!」と歓声を上げたので、なんだなんだと駆けつけたら、「ハエトリグサだ!」と興奮している。
「今朝ね、youtubeで見たんだよ〜、ジツザイするんだね、ハエトリグサ!」
「マジふしぎ」とか言いながら、しゃがみ込んで観察体制に入った様子。
ちいさい声で「欲しいなー」と言う。値段を見たら980円だった。わたしの価値感覚では580円だったので、「あら、高いわ」と思ったんだけど、ハエトリグサみたいな風変わりな植物はわたしも子どもの頃にすごく惹かれてたなぁ、と。
ネペンテス(ウツボカズラ)とかマムシグサとかオジギソウとかラフレシアとか。
なので、「ママが買ってあげよう!」と、ドヤ顔した。

家に帰ってから、畑のどこに植えようか長女と末っ子と草むしりがてらパトロール。
いろいろ悩んだあげく、長女&末っ子が苔を育成しているエリアに。ハエトリグサの根元には元々苔が茂っていたから、植えたらなんだかずっとここにあったみたいに馴染んで安心した。

バイマックルーはウチワサボテンの隣に植えて、「トゲトゲシリーズ」の一員に。くちなしは、青山椒の隣に植えて、「内地シリーズ」の仲間入りを果たす。

「ああ、充実したな」
そんな思いでいちにちを終えて、明けて朝、サラサラと雨。

まさに、恵みの雨でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?