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きっちゃん 自作短編

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「読む」ことが狂異的にすきなことから始まり、そんな自分が表現したらどうなるのだろう?と自作の短編・詩・短歌をはじめると、持ち上げてくださる方々がいて、いまや、作家志望の著者です
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記事一覧

太宰治賞 応募

応募しました 全ての文学賞を通じて 初応募 まさしく処女作 向こう3年間は可能な限り、 文学賞に応募し続けると決めたので がんばります こんなわたしにも 応援してくださる方がいて 本当に心強いです ちなみに業界人の方にレクチャーいただきたいのですが この応募をもとに 公称として"作家"と名乗っていいのでしょうか?? やはり、自費出版以外のかたちとして パブリッシュされるまでは 作家×? 作家志望? 応募をもとに何かしら 公称として、文学よりな名乗りをして よいとお

愛はこんなに大きいものか

大切な方が旅立ちそうです 覚悟のときだと 知らせがありました ♬無くして気が付く、いつでも~♬ そんな流行歌の歌詞がありました 本質をついています 今までも そして現在も その方が大切であることはいうまでもありません しかし、無くすということが 限りなく100%に近いとわかってしまった今、 この大きな喪失感は 裏返せば、それだけの愛の大きさでもあります 到底受け入れられない現実 あの方が、この世から存在しなくなるなんて 最近のわたしのテーマなんですが このネガテ

鳥肌モン 言葉のチカラ

ここ数日、頭から離れなかったので 書く 作家さんのたった数行の文章に 心がワシヅカミ 戦慄が走る トップ画像は 11/23公開の映画『母性』 原作 湊かなえ 寄せてるコメントみて 震えが止まらない 作家さんのチョイスする言葉 言葉と言葉の連携 そしてそれが紡ぎだす世界 まるで別世界 ずっとその中にいたい

作家もどきのある日常

応募予定の文学賞にむけて カウントダウンに入った クロージングにむけて 全身全霊、集中力をあげていると 妻から クラシックを聴きながら 執筆活動なんて優雅でいいわね といわれた 自分からすると そうでもして創造性を喚起しないと 書けねぇとこまできてんだよ とおもった わたしがリビングで執筆しているという ひとつの事象が こうも見え方が違うのかと 改めて興味深くなった だからこそ創作活動は果てしない 長女が 11月11日11:11(23:11)を写真におさめた

#応援したいスポーツ

高校野球は 日本の風土だ けして失われない 田を耕し、稲を植え、水をひき、収穫する この倭の国に古から伝わる生活習慣に等しい 夏 北は北海道から、南は沖縄まで 「代表校」という共通言語で語る 打って、守って、走る 球児たちの一挙手一投足に日本中が熱狂する 郷土の誇りだ!と老若男女がこだまする 大自然を前に 時に僕たちは無力になる でも、けして負けない 何度でも立ち上がろう 恐れるな けしてなくならない 我々の 大地は #kicchan15

大学5年生のきみへ

今きみが一生懸命つくっている卒論が、きみを救う 遠い未来のきみを 努力はけして無駄にならない 26歳の 等身大のきみ ちょっと背伸びしてみたり、 自分でも気がつかないほど達観していたり、 そんなきみの主張はいささかも色あせない 魂のこもった作品は 時の審判を通過する きみの原点はここだ

グリーグ『抒情小曲集』OP.71-3小妖精

突風が襲ってくる おもわず両手でふせぐ ぼくは行かなくちゃいけない 前へ 歩をすすめるんだ 風だけじゃない 敵は でも、ぼくは行かなくちゃいけない 何が背中を押してくれたんだろう? 勇気があふれてくる もう恐くない 行くぞ 行くんだ 翼がはえた もう恐くない たたけ 未来の扉

【自作】 長谷寺

長谷寺で一首 いにしへの やまとのひとの 信心は 初瀬にはじまる 西国の旅

真冬

凍てつくような冬の夜空 ぼくは決まって空をみあげる いつもそこにいるオリオン座 春も、夏も、秋も、 ぼくが空をみあげることは、ほとんどない きょうも両手で口を覆い ほっと息を吹きかける ただいま

【エッセイ】 出会い

わたしには出会いたい瞬間があります 理屈、理論をこえた瞬間 すきな音楽をきいて、むねいっぱい おいしいものを食べてしあわせ こまっている人がいたら助けたい たいせつな人との別れになみだ 要は理論をこえた瞬間 言葉で説明できない瞬間 でも気持ちは完全にわし摑み状態 そのことばで説明できず、でも引っ張られるということに、人知以外の存在を感じざるをえません。これはある意味、自分にいちばん素直な瞬間 もろピュア状態ということかもしれません きょういっぱいそんな状

【クラシック】 自分が存在するために書く4

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド 7音 半音階含めれば12音 オクターブを展開することもある そうやって音を紡ぎだす 紡ぎだされた物語は時の審判を受ける 時の審判を受けた音楽が「クラシック」と認定される 「クラシック」は数百年の時をこえ、現在も奏でられる 数百年経てど、当時を回顧し、最良の方法はいかに? と研究され続けている 時の審判を受けたことで神が宿る 神が宿った曲に駄作などない バッハは神だ ベートーヴェンは神だ クラシックは神だ

自分が存在するために書く3

タケシは空を見上げていった 「今日はいい日だな」 「タケシくんにとって、いい日ってどんなことがあったとき?」 タケシは予想外の横やりにおどろきを隠せずにいた 「こ、こうやってアユミと一緒にいれる日さ」 「ぜったい今そんなことおもってなかった」 アユミに何か負い目があるわけではなかったが、今はふせておきたかった 「わたしもっとタケシくんのこと知りたい」 「お、おう」 それはタケシにとっても説明が難しかった。こんなこと誰にも理解してもらえないだろうとおもっていた

自分が存在するために書く2

家がために荒れ 家をもったことで 地固まる 筆荒れて わが身も荒れる 深江浜 もみじのさとで 再起を誓ふ