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にじさんじライバーの創作本棚(健屋花那編)

みなさんこんにちは、KiBnoです。5回目になりました。
にじさんじライバーの創作本棚企画です。

過去の回はマガジンにまとめていますので、ぜひ覗いて見てください。

今回選書していくのは、チューリップ組から健屋花那さん。
医療従事者兼にじさんじ所属バーチャルライバー兼声優兼DJ
というわらじコレクター。

勤勉で努力家であることを生かして、公式クイズ番組のレギュラー
などで活躍しています。

そんな健屋さんにおすすめの本を5冊紹介していきます。
もちろんすこや患者さん達にもおすすめできるので、
気になった方はぜひ手に取ってみてください。

本記事はAmazonアソシエイトリンクを活用しています。

1.注文の多すぎる患者たち

まずは、医療従事者であり、愛猫のルンバを溺愛していることでも知られる健屋さんに送りたい1冊として紹介します。

著者であるロマン・ピッツィさんは獣医であり、
多くの動物たちの保護や保全に関わってきた動物外科医の世界的権威です。

本書で紹介されているのは、彼がこれまでに経験した500を超える動物たちと、彼らに対する治療や施術の数々と、それに伴う多様でユニークな困難と工夫の様子です。

たとえば麻酔一つとっても、キリンのような
背の高い動物の意識を、一時的にでも喪失させてしまうと
2メートル以上の高さから彼らの頭蓋骨が落下することになります。
そのため、大型の野生動物などには動きを緩めコントロールしやすくする「鎮静」のための麻酔が主に使われているのです。

このような明日誰かに話したくなるような知識が
563ページにもわたって書かれていて、楽しみながら学ぶことができます。

個人的にはたくさんの種類の動物を一人で扱っていることに驚きました。
人間であれば外科や呼吸器科など様々な症状に合わせて対応が変わるのに
生息している場所や胃の数すら異なる複数種類の動物たちの面倒を見るのはとてつもない知識量だと想像できます。

2.偏愛カフェ

初回配信から嘔吐フェチであることを公言して
当時のTwitterのトレンドに乗せた実績持ちであり
他にも様々な素敵な愛好をされている健屋さんにおすすめの漫画です。

カフェ"statice"には変わったお客様がやってきます。
人形性愛、妊婦性愛、SM、NTR、etc……
性的倒錯者(パラフィリアン)達による裸の告白、
日ごとに増える店主の傷痕。

全7巻とそこまで長くない上に、基本1話完結で話が進んでいくので、
隙間時間に性癖を吸収したい人におすすめ。
ただ内容は看板に偽りなしなのでそこは注意、殺人表現も含まれます。

普段は平凡に暮らしている性的倒錯者が、自分の欲求を満たすときだけ
恍惚な表情を浮かべるのが何とも素敵で、
単に特殊性癖を面白がるのではなくて
彼らが普通の日常を送っていることも描写しています。

ちなみに2巻には嘔吐嗜好の男性が登場します。
高校教師で自分のクラスのJkと付き合ってます。最高!!

本当に笑った。
ほんとにみんないろんな性癖があってそれを共有できるの素晴らしいね。

3.僕は美しいひとを食べた

なぜ男は美しいひとを食べたのだろうか、古今東西の食人に関する
事例を紹介しながら、自分が行ったことを正当化、あるいは弁明するような
語り口で紡がれる、二人にとっての本当の愛の形を描いた作品。

本書の大部分はいかにこれまでの人類が人類を食して来たのかに
焦点が当てられ、小説というよりある種の学術的な事例集と見まがうほど。
しかしこの事例を読めば読むほど、私たちが食人をすることに対する
ハードルが見えない内に下がってしまう錯覚を覚えます。

文章であるため、内容ほどグロテスクではなく、かえって「美しいひと」の
美しさが際立つように感じたので、読み辛くはありませんが、
さすがに万人にはお勧めできません。

しかし表紙を始めとした装丁が綺麗なので、読まずに飾っておくだけでも
本棚を彩ってくれること間違いなしです。

読む際はくれぐれも、お腹の空いていない時に。

4.狂気の山脈にて

現在日本において最も有名なTRPGの一つ「クトゥルフ神話TRPG」の
原作となった、P・H・ラヴクラフトの小説群より、
TRPGシナリオ「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」の下敷きとなった
「狂気の山脈にて」を含んだ全8編を収録した短編集です。

現在ではにじさんじ随一のTRPGプレイヤーとして知られる健屋さんですが
始めてのTRPGはこの「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」だったのです。

このTRPGでどっぷりと沼に浸かり切って、今ではチャンネルの再生リストに
150本以上の動画が連なっています。

さて、そんな多くの人々を魅了することになった原初の小説ですが
独特な文体故に読みにくいと感じるかもしれません。
しかし、そこも含めてクトゥルフらしさだと楽しめるなら傑作揃いです。

もちろん狂気山脈以外のクトゥルフの神話生物などが多数登場するので
読むことでクトゥルフのシナリオにより深く没入できるのではないでしょうか。

5.君のクイズ

とあるクイズ番組の優勝をかけた最終問題、新進気鋭のクイズ王
本庄絆がボタンを押したのは、まだクイズが読まれる前、
なのに本庄はそのクイズに正解し、あっさりと優勝を決めた。

人気タレントを売り出すためにヤラセが起きたのか、
はたまたクイズに何か裏があるのか、
クイズを通して人生を問う、一線を画したミステリー小説。

クイズに正解するのに、最初から特別な勉強は必要ないといいます。
偶然昨日食べたイタリア料理が答えになっていることも、
小学生の頃に読んだ絵本のタイトルが答えになることもあります。

いわばこれまでの人生の積み重ねが、〇(正解)を与えてくれるのです。
つまりクイズに正解することは、その瞬間人生全てを肯定されることです。

本庄に負けた三島玲央は、この謎を解くべく彼の人生を調査するのですが、
徐々に興味深い真実が見つかっていくのです。

衝撃の正解発表はご自身の手でお確かめください。

おわりに

本当は週一で出したいのですが、中々最後の一冊が決まりませんでした。
次回はもっと早く書き上げたいですね。

でも個人的にはここまで続いていることはうれしいです。
何より読んで下さっている皆さんのおかげでモチベが保てています。

ただどうしても不定期投稿になってしまうので、見逃したくない方は
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面白いと思ったら拡散を、あるいは記事をスキしてください。
何より紹介した本を手に取っていただけると紹介した冥利に尽きます。

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