あち

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日常のちょっとした気づきを書き残しています。 人生哲学をつまみに、お酒やコーヒーを飲むのが好き。 誰かにプレゼントするような記事を毎日届けたい。 2024年1月からnote毎日更新チャレンジ中。

マガジン

  • 本とわたし

    本についてのエッセイ、積読書の紹介。

  • エッセイ

    日常の気づきを切り貼り。

  • 「光る君へ」の感想集

    2024年大河ドラマ「光る君へ」の感想をまとめました。

  • コーヒーとわたし

    コーヒーとわたしのちょっとした物語

  • 筋トレとダイエット

最近の記事

メルカリで本を買う

学生の頃から、紙の本は書店よりもネットで買うことが多い。 ポイントが還元されて、お得だからだ。 むしろ、ポイントを使って無料で買っていたかもしれない。 あるときから、中古本をネットで買うようになる。 ちゃんと選べば、新品同様にきれいだし、安い。 「人の手垢がついた本なんて」と中古は避けてきたけれど、 1冊購入してしまえば、もう気にならない。 実際のところ、手垢なんて見えないし、 別に自分の手だって特段きれいではない。 何なら新品で購入しても、梱包が悪いと、段ボール由来と

    • 『汝、星のごとく』がめっちゃいい本だった

      凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』を読んだ。 少し前、電車の中で読んでいる人をたくさん見かけて「そんなに面白いのか」と気になっていた。カバーデザインも青紫色がベースでアメジストみたいにきらめいているし、タイトルの響きも美しい。手元に置いて飾っておくだけでも素敵だ。 続編の『星を編む』がまた、無駄のない美しい小説だということで、星を編むを読むために『汝、星のごとく』を読み始めることにした。 ひとことで感想を述べると、 生きていくことの難しさと覚悟、美しさが詰まった本だった。

      • 言葉選びが素敵な人は2パターンに分かれる

        昔から、言葉集めが好き。 語彙力が豊富だったり、機転が利いた表現だったり、 「その言葉が出てくるなんて、すごい」と思う人に憧れる。 そういう人たちが発した言葉は、そっとメモしてストックしておく。 私もいつか、同じように言葉を使いこなせるようになりたいと思いながら。 文章をたくさん組み立てるようになった今、 言葉選びが好きだな、と思う人は2パターンに増えた。 1つは、先に述べた、斬新な言葉や言い回しを生み出していく人たち。 もう1つは、選ばなかったほうの言葉がたくさん

        • 正常性バイアスと向き合う

          「救急車!救急車を呼んでください!!」 突然、日常空間から非日常な大声が飛んでくる。 「人が倒れているんです!電車止めてください!」 電車のドアが閉まりかけたとき、また別の人がホームへと身を乗り出し、必死で叫ぶ。 とある人は、車内の非常ボタンを連打している。 「駅員さん、こっちです!」 駅員さんが駆けつけ、倒れた人は車内からホームへと運び込まれていった。 わずか、2、3分のできごとだった。 私も何かできないかと様子をうかがったけれど、人が多くて何も見えない。 周

        メルカリで本を買う

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        • 本とわたし
          12本
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          107本
        • 「光る君へ」の感想集
          6本
        • コーヒーとわたし
          5本
        • 筋トレとダイエット
          6本
        • ストーリー
          3本

        記事

          noteの毎日更新を今日からやめようと思ったけれど

          noteの毎日更新を今日からやめようかな、 とここ2週間ほど毎日考えている。 毎日更新縛りは、自由な時間がどうしても減る。遊びのお誘いを断ることもあるし、睡眠時間を削って更新することも多い。休みたいときに休めないのが、少しつらいことも。身動きが取りづらいと感じる瞬間がある。 noteでは、直近の考えを綴ることが多い。振り返りばかりで、未来を考えることに時間を使えていない。焦っているのもある。 だけど、毎日更新をはじめて4ヶ月ほど経ち、じわじわと記事を見てくれる人が増えて

          noteの毎日更新を今日からやめようと思ったけれど

          好きな食べものを3つ選ぶとしたら

          人の好きな食べものを聞くのって、面白い。 友人に平野紗季子さんのラジオをおすすめしてもらった。 どうやらゲスト回では、ゲストの好きな食べ物を3つ答えてもらうのが恒例らしい。 全然知らない人の好きな食べものでも、興味がわくものなんだというのは意外な発見だ。 「あー、それを選ぶかー。いいよね」と共感したいのかもしれないし、 「え?なんで?なんでそれを好きになったの?」と新しい感覚を自分に取り入れたいのかもしれない。 何かを好きになるまでには、必ずその人ならではのストーリ

          好きな食べものを3つ選ぶとしたら

          何かしなければ何も変わらない / 光る君へ(第19回:放たれた矢)

          今回の終わりは、衝撃的だった。 嘘みたいだけど、本当にあった話なんだよなぁ。 それはそうと、今回、好きだった言葉があった。 〝 何かせねば、何も変わりませぬ 〟 まひろが父に向けた言葉。父が職を得るため、申文(もうしぶみ)を書くのだけれど、身分相応な控えめな申し出しかしない。申文は、今で言う就活のエントリーシートみたいなものなのかな。 身分を超えた大胆な申し出のほうが帝の目につくものだと、まひろは主張する。 この考え方、とても好き。 賭けみたいなものだけど、実力不足

          何かしなければ何も変わらない / 光る君へ(第19回:放たれた矢)

          白湯という選択

          日常で口にする飲料に「白湯(さゆ)」が加わってから、暮らしの質が一気に上がったように思う。 白湯とは、沸騰させた水を飲める温度になるまで冷ましたものらしい。 白湯が身体にいいというのはかなり前から耳にしてきたけど、ずっと白湯のことを白湯(パイタン)スープのことだと思って生きてきた。 パイタンスープは、鶏のガラ、つまりは鶏の骨を大量に鍋に入れ、煮込んで出汁をとったもの。 身体にいいとはいえ、みんな朝からパイタンスープを作って飲むなんて、手が込んでいるな、と思っていた。

          白湯という選択

          コーヒーとジェンダー

          コーヒー店を開拓していた時の話。 職場の近くに、お客さんが入っていない穴場の喫茶店を見つけた。 いい出会いになるといいなと思い、足を踏み入れる。 コーヒーメニューは、浅煎りと深煎りの2種類から選べるのが、またいい。 かなり渋めの深煎りコーヒーを朝に飲んだばかりだった。悩みながらも、ここでは浅煎りを頼むことに決めた。 すると、年配の男性店主が言う。 「女性の方は、みなさん浅煎りを頼まれます。女性は、フルーティーで甘いのがお好きですよね。苦いコーヒーを選ぶのは、男性です

          コーヒーとジェンダー

          ひとり暮らし経験よりも大事なこと

          実家住まいをしていると、 「ひとり暮らしは経験したほうがいいよ」みたいに ひとり暮らしマウンティングをされることがあると思う。 結婚相手に選ぶなら、ぜったいにひとり暮らし経験のある人、と考えている人も多いかもしれない。 気持ちは、わかる。私もそうだったから。 ひとり暮らし経験のある人のほうが、家事慣れしていそうという偏見がある。 だけど、ひとり暮らしと実家暮らしは、実は大して変わらない。 ひとり暮らしを始めれば家のことができるようになると考えている人は多いように思うけれ

          ひとり暮らし経験よりも大事なこと

          本を読み終わりそうなとき

          本を読み終わりそうなときの高揚感って、何度も味わいたくなる。 「ここまで来たら、ぜったいに読み終わるはず」という、あの、あと1割くらいのとき。 この感覚は、マラソンと似ている。道半ばでは「ゴールはまだかな」「先は長いな」「走るのやめてしまおうか」と思うけれど、 ゴールが近づいて、自分の今の体力ならゴールにたどり着けそうと感じられたとき、自分を信じて一気に突っ走れる。何なら、今までのスピード感が嘘みたいに。 本も同じで、ゴールまでたどり着けると確信すると、一気に読み進められ

          本を読み終わりそうなとき

          戦いのGW

          「明日から仕事、嫌だな~」と私のパートナーが言う。 そうか、嫌なのか。そういうものだったな、と思った。 むしろ私は、はやく休みが明けてほしいと願っていたかもしれない。 通常モードに戻りたいと。 GWは、とても楽しかった。 ただ、常に戦っていた気もする。 自分の欲との戦い。 大食らいの私は、ずっと食べ続けることができてしまう。 ただ、食べた分は、律儀にちゃんと太るタイプだ。 いつもは計画的に食べて、カロリーや栄養バランスをコントロールしているけれど、お酒が入ってしまうと

          戦いのGW

          アイリッシュ音楽にあこがれて

          フィドルを初めて聴いたとき、私の心をつかんで離さなかったのを覚えている。なんて、楽しげなんだと。 フィドルというのは、アイリッシュやカントリー音楽を演奏するバイオリンのこと。弾き方がクラシックとはまるで違うから、分けて呼ばれているのだろう。 今日、初めてアイリッシュ音楽のイベントへ行ってきた。 演奏中に突然、一般の人がステージの前で踊りだしたのだから、驚いた。近くにいる人の手を取り、仲間がどんどん増えていく。みんなで輪になって演奏者を囲みながら踊り続ける。もはや、ステー

          アイリッシュ音楽にあこがれて

          地道に得たものって、なくなるときは一瞬だ

          おかしい。 体重が順調に増えている。 脂肪がつくのは一瞬なのに、落とすのは少しずつ、地道にしか成し得ない。 なんて理不尽なんだ。 あれと似ている。 人からの信用だ。 毎日地道な積み重ねでしか人からの信用は得られないのに、なくなるときは一瞬だ。一回の間違いで、地の底に落ちてしまう。一度その状態になってしまえば、途中からのやり直しではなく、初めからまた地道に頑張るしかない。 体重も一夜の間違いで、すぐに戻れないところまで行ってしまわれる。 一日だけだし、気のせいだよね。と

          地道に得たものって、なくなるときは一瞬だ

          ずっと無縁だった筋トレを始めて1年が経った

          筋トレを始めて1年が経った。 筋トレとは無縁の人生だったのに、驚きだ。 筋トレは、自分には関係ないとずっと思っていた。 世の中には、筋トレで筋肉がつくタイプとつかないタイプの人がいて、私は後者だから関係ない、と思っていたのだ。 だけど、3カ月くらいでお腹にすじが見え始めて、「筋トレで筋肉がつくって、都市伝説じゃなかったんだ」と思った。本気で。 成果が形に出るのが嬉しくて、お腹をもっと割りたいとか、腕や太もものすじももっとはっきりさせたいとか、今では当初の目的とずれている

          ずっと無縁だった筋トレを始めて1年が経った

          水族館と私

          水族館のよさがずっとわからなかった。 いつからだろう。 ひとりで行くのが当たり前になるほど、好きになったのは。 友達と遊ぶとき「水族館に行こう」と自分から誘うようになったのは。 小さいころ、よく水族館に連れて行ってもらった。 だけど、魚を見たところで何も感じないし、たくさん歩かないといけなくて疲れる場所としか思わなかった。 そんな私が大学で選んだ学部は、水産系。 といっても、魚や海が特段好きというわけではない。 環境問題に取り組む研究者になりたくて、陸地よりも研究がされ

          水族館と私