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手帳を書く人にあこがれたまま

『手帳会議』の季節です。

去年の夏まで、「手帳会議とは?」な状態だったけれど、その存在を知り、“手帳を探すこと”だけでわくわくするようになった。

手帳会議とは、
「各メーカーから発売される手帳のラインナップ」と「自分が手帳に書きたい内容」を照らし合わせ、来年からどの手帳を使うのか決める
というもの(私調べ)。
会議と言っても、基本的にひとり。

手帳って、探してみるとほんっとうに種類が多い。
マンスリーやウィークリーという基本的なカテゴリーはもちろんのこと。ウィークリーだって「バーチカル」「ブロック」「レフト」などタイプはいくつかある。メーカーによっては「セミバーチカル」もあるし、24時間表記かそうでないか、なんて見方も。
余白やメモページが多いか、目標設定や振り返りができるか…
中身だけじゃなく、限定カバーとかコラボとか…

さっぱり意味がわからない?
そうですよね。私もそうでした。

でも、今はなんとなくわかる。
わかるようになってからは、各メーカーのサイトや、手帳使いの神たちのInstagramを片っ端から見ていた。
その時間がすごく楽しいのだ。

なんでも、詳しく知れば知るほど楽しいし、奥深い。
それに、ちょっと意味がわからないくらい極めている人の話は、とても面白い。


見ていて楽しいだけじゃなく、私も書いてみたい、使いこなしたい、なんて思って。
去年の9月か10月、慣れない手帳会議を開き、キミに決めた!と買った、2023年1月始まりの手帳。

あれから1年。
もう、書かなくなってしまった。

初めの頃はわくわくして、家でコーヒーを飲みながら書き、カフェでラテを飲みながら書いた。休日の朝に早起きできて、ひとりで手帳を書く時間が嬉しかった。ペンやシールを集めて文具が増えてきたから、手帳と一緒に入れられるポーチもこだわって買った。

だけどそのポーチも、ふと見ると、飼い猫の毛がたっぷりついた置き物になっている。

きっかけはたぶん些細なことで、何日か書けない日ができてしまって。ちょっと完璧主義な私は、さかのぼって書いてもみたけれど、もういいか〜と諦めてしまった。

ちゃんと手帳会議したつもりだった。
「自分が手帳に書きたい内容」をしっかり考えて、それに合う手帳を探すことが大事って、なにかで読んだから。
でも、甘かったなあ。

実はそんなに、書きたいことなかったのかも。
『書いたところで見返さないし、何のために書いてるの?』と、心の中の私に言われたこともあったっけ。

というか、きっと私は、
“上手に手帳を書く人”にあこがれていただけだった。


でもさ、手帳を書く目的なんて、何でもいいと思う。
予定を管理したい、日々を記録したい、ジャーナリングを試したい、未来への計画を練りたい。
私みたいに、上手に手帳を書く人になりたいというあこがれだけでも。

ちゃんとできていようがいまいが、もはや関係ない。別に、あこがれのままでもいいじゃん。
ふとした何かがきっかけになって、知れば知るほど楽しくて、気付いたら沼にハマっていた。
そういう自分が好きだったら、十分だ。

そして私はまた今年も、楽しく手帳会議をしている。

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