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スーファミや64など、レトロゲームをPCモニターで遊ぶための長すぎる道のり

テレビを捨てたあの日

わたしの部屋にはテレビがない。

社労士試験の勉強中でもやもやイライラしていたときに、テレビの電源コードをハサミで切って捨ててしまって以来10年以上、テレビ無し生活でやっている。

その後、一度落ちはしたものの社労士試験には合格、事務所の開業も果たして、自分の近況が落ち着いてきて気づいた。

昔のゲームを遊ぶ環境がないと。

あの日、電源コードをちょん切ったテレビはまだブラウン管。当然コンポジットの端子も付いていた。しかし、テレビの代わりに自分の部屋に何台もあるPCのモニターには当然そんなものは付いていない。

つまり、あの日、テレビの電源コードをハサミでちょん切るということは、過去のレトロゲームとの縁まで切ることになってしまったわけだ。

ただ、レトロゲームと縁を切ってしまったとしても、彼らとの思い出まで忘れてしまったわけではない。

初めてやったRPGが人から借りたFF4で、でもそれは又貸しだったので貸してくれた同級生が持ち主の先輩に切れられてたことも忘れてないし、小学校低学年のときに近所のゲーム屋に行って「物々交換」で古いゲームと新しいゲームを取り替えてもらおうとして失敗したことも忘れてない。中学時代のKという同級生に64のソフトを借りパクされたことも、そのKにゲームボーイカラーのソフトを本体ごと借りパクされたことも忘れたわけじゃないつーか、2回目は貸すなよ

だから(!?)、なんとかして、レトロゲームたちをまた遊べるようにしたい、テレビとの縁はちょん切れたままでいいので、できればPCのモニターで…。

別に遊べるようになったからって遊ぶかと言ったら、そんな時間もないし、本当に遊びたいやつはリメイクとかVCとかアーカイブで遊んでるので多分遊ばない。

けれど、仲直りだけはしておきたいと、常々思っていたわけだ。

コンポジットをHDMIに変換

いまどきの映像の接続といえばやはりHDMI。

というわけで、手始めに買ったのがこれ。

中国製のパチモンだが、一応コンポジットからHDMIへの変換はできる・・・、のだが問題は、こいつに画面比率を調整する機能がないこと。

昔のゲームは4:3で映像が出力されることを前提に作られているが、最近のPCモニターは基本的には16:9。

なので、これでコンポジットをHDMIに変換しても、横に引き延ばされたゲーム画面になってしまうのだ。

キャラがずんぐりむっくりに

4:3モニター手に入れる

それならばと手に入れたのが4:3のモニターである。

EPSONがモニター作ってたのっていつだよ

これはわざわざ買ったわけではなく、事務所で使ってていよいよ古すぎるので捨てようとしていたものを、拾ってきたものだが、こちらはこちらで問題が。

というのも、このモニター見るからに古いが、そのせいかHDMI端子がないのである。

幸いDVIの端子はあるので、以下のようなDVIをHDMIに変換するアダプタを買ったのだが、これを挟むと今度は映像がモニターに出力されない。

機器同士の相性なのだろうが、こうなると別の方法でコンポジットを変換する方法を考えなければならない。

コンポジットをD-Subに変換

それから少しだけ月日が流れ、次に試したのが、コンポジットからD-Subに変換する方法である。

上述の4:3モニター、古いだけあって、今時のPCモニターにはないD-Sub端子がきちんと付いている。なので、コンポジットをD-Subに変換しようと考えたわけだ。

これ自体は、以下の通り、まあまあ上手くいった。

まあまあ、というのは、2つ問題点があったからで、その一つはスーファミの疑似NTSCという出力方式にこちらの商品が対応していないため、画面が白黒でしか出力されない点

遊びたいレトロゲームナンバーワンのスーファミがこのような状況なのは、実際は「まあまあ」では収まらない問題だったりする。

御覧の通り、64はちゃんとカラーで映ったのに、スーファミは白黒

もう一つは、4:3のモニターが必須な点。

当然、上述の4:3モニターは普段使いしてるわけではない。なので、レトロゲームをやろうとする度に、上述の4:3モニターを引っ張り出さないといけないわけだが、それがシンプルに面倒この上ない。

できれば、もっと手軽、というか、普段使ってるモニターでそのまま使えるものがほしい・・・、そう思っていたところについに最適解となる商品が現れた。

ついに出会えた神商品

こちらがその、ついに出会えた神商品

これは買った当時はAmazonでの取り扱いがなく、一億年前にアカウントを消滅させた楽天にて、2000万年ぶりに購入した。

コンポジットをHDMIに変換する機能の他に、変換した画面の比率の変更も可能。さらに、HDMIの入力ポートが3つもあってHDMIのセレクターとしても使える多機能ぶりで、一家に一台あっても邪魔になることはない逸品となっている。

もちろん、スーファミを接続しても画面が白黒になることもない。4:3のゲームを接続しても横長になることもないし、何ならPS2やWiiで16:9にも対応してるソフトについては、16:9に対応することも可能だ。

16:9のモニターに移しているのに、ゲーム画面はちゃんと4:3で当然カラー

あまりの神商品のため、今時、まあ買う人はいないであろうコンポジットのセレクターまで買ってしまった。


その後のレトロゲーム事情

以上が我が家の数年前の話。

実はその後、PS2やWiiに関しては、上述のミヨシの変換器とは別に、専用の変換器を使うことにした。その方が画質や遅延の向上が見込めるためである。

また、スーファミやセガサターンに至っては本体自体が壊れてしまった。

上でも書いているが、レトロゲームを遊べるようにしたかったのはスーファミのためと言っていい。なので、結局、レトロフリークを買ってしまったとさ。


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