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#37「言葉にする勇気」2年 横山志道

 部員ブログをご覧の皆さん、初めまして。関西学院大学体育会サッカー部2回の横山志道(よこやま しどう)と申します。

自分の気持ちを表現することはあまり得意ではないですが、自分の内に秘めている本当の思いを語ろうと思います。

今回の部員ブログでは、自分の思いを言語化し、発信する重要さについて伝えたいと思っています。

拙い文章ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。




「サッカー選手になりたい」


 この言葉を言うことは簡単そうに見えてとても難しい。そう思っている人はたくさんいるのではないだろうか。

 大学生になり、そう感じることが増えてきた。中学生までは、自分が中心となってリーダーをし、チームやクラス、学校を引っ張ってきた。
高校生になり、周りのレベルが高くなるにつれ、自分が発言していいのか、実力と伴っていないことを言っていいのか、そんなことを気にするようになった。
社会人が近づき、自分の立ち位置が明確にわかり始める。自分が言った発言と現実が違う「悔しさ」「恥ずかしさ」「焦り」。そんなものを日々実感し、周りの目を気にする。以前よりも自分の思い、目標、夢を人に伝える機会が減り、自分の思いに蓋をする。


そのように感じ始めた一つの要因が「学年ミーティング」だ。「なぜ自分が関学サッカー部に入部したのか」という問いが出た。活躍している同期は胸を張って「サッカー選手になりたい」と言う。しかし、私は少し言葉をつまらせながら、「サッカー選手になりたい」という。

この少しの差に私はとても大きな違いを感じた。



 昨年の4月、私は入部テストを受けた。スポーツ推薦組はチームに馴染んでいる中行う入部テスト。少し焦りを感じていた。ランテストは合格したものの、2日目に骨折し、手術。復帰する頃には夏になっていた。

 この焦り、嫉妬は大きくなるばかりで、復帰すると身体は追いついていないのにすぐに高い強度で活動に参加した。結果は、再骨折。当然の結果だ。一ヶ月しかプレーすることができず、初めての大学生としてのシーズンが終わった。

 今年になり、Aチームでスタートさせてもらうことになった。しかし、初日の練習で肉離れ。そのまま、活躍することもできずBチームに降格。Bチームで再度肉離れをし、復帰したのはつい最近。

 学生リーグに絡むことすらできず、同期や後輩が試合に出る中、スタンドで仲間を応援する。

嫉妬、嫉妬、嫉妬。

そんな日々を送るにつれ、自分に対しての自信、信頼が薄れていき、全てを怪我のせいにして目を逸らしてきた。

 「怪我さえなければ」「怪我をしなかったら」

そんなタラレバばかりで、大した努力もしなかった。いつしか自分の夢、自分の意見を大勢の人の前で真剣に語る勇気を失ってしまった。


 このままではだめ


そんなことはわかっている。ただ一度失った自信を取り戻すのは何かきっかけが必要だ。そんな自分にこの「部員ブログ」が回ってきた。だから今ここで宣言する。


「サッカー選手を目指す」


 今現在の立ち位置でこの目標を達成することがどんなに難しいことか理解している。ただ何もしないで後悔だけはしたくない。自分を信頼し、応援してくれている人の期待に応えたい。自分ができる最高の準備、誰にも負けない努力、そんな当たり前のことにこだわりたい。


「言葉にするって難しい。」


この言葉を発現することによって、みんなが自分の目標を理解する。自分の発言と行動を比較する。たった10文字程度の言葉で自分に対する見方が変わる。それに伴って多くの責任も負う。だから言葉にするのはむずかしい。

ただ、強い芯を持って堂々と発言できるやつ。そんな奴が自分の夢を叶えていっている。だから自分も、思ったことを迷わず言えるようになりたい。これは、どこにいっても重要なことであり、ただ優しく伝えることが本当の優しさではない。時には嫌われる勇気を持ってでも、強く要求することが本当の優しさだ。


残り3年を切っている大学サッカー生活。なんとしてでも活躍してみせる。

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