見出し画像

2022年のふりかえりと2023年

2022年前半

今年は新たなチャレンジを多くしたと同時に失敗も数多く経験した。
22年の前半はとある新規事業で、プロダクトデザイナーとして立ち回りつつ、PdM/PO的な動き方にチャレンジした。事業の方向性に基づき求められている製品像を描いたり、市場調査、それをもとに初期どんなプロダクトにするべきかの検討なども含めて網羅的に仕事ができた。ただ、ここまで大きなプロジェクトを受け持った経験はあまりなく、色々ご迷惑をかけていたと思う。足らない点は優秀な開発ユニット・ビジネスユニットの方々に助けて後押してもらっていた。後述するがこの時点でも「人に救われた」一年だった。
絶対的に足らない点は認定スクラムプロダクトオーナーを受講してみたり、PdMに進め方を相談したり…今まで網羅的に学習してこなかった領域に対して強く興味が湧くきっかけづくりとなった。
デザイナーの動き方としては企画が始まってそれを下敷きにしてリサーチや検討、設計に入ることが多いが、企画そのものに一定の責任を持つというはたらき方はとても面白かった。

しかし6月になってその動き方が頓挫し体制変更となった。詳しい理由は伏せるが「自分の実力が不足していたこと」による点が大きかったのは間違いない。それでも頭がねじ切れるぐらい捻ってもどうしても納得いかないこともあり、理想と現実のギャップにひどく疲れてしまった。

疲れてしまってどうしようかと途方に暮れていた時、ここ半年自分の目線が所属している会社にしか向いていない事に気づいた。もともとパラレルキャリアを標榜して他社を渡り歩き、視野を広げて動いていたつもりだったが、気づかないうちに近視眼になってると感じた。
そこからは色んな人に会うことにした。飲み会を設定したり、他の会社に遊びに行ったりもした。もともと旅好きだったことを思い出すために3年ぶりにタイにも行ってみた。

カレンダーを後から振り返ってみると6月〜8月の間で飲み会を延べ30回ぐらい設定していた。ある種の自傷行為と思えるぐらいに人と会い、飲み続けた結果、自分自身に悪い意味での「執着」があったことに気づけたのと同時に思考の「多様性」に触れることができ、だいぶ落ち着きを取り戻せた。なお、この荒療治の代償は翌月からのクレジットカードの請求額として襲いかかり、目をひん剥いたオチも披露しておこう。

2022年後半

本業はややバーンアウト(燃え尽き症候群)な症状を自覚していたので、無理に仕事をしないように慎重に取り組んだ。結果的に別チームの優秀なメンバーに囲まれて、楽しく開発設計ができる程度に回復できた。

また、2022年後半は一つの仕事に精神的に依存しすぎない「多様」な働き方を目指した。それぞれ取り組む時間は少ないが副業を2社増やし、年末にさらに1社増えた。現在(2022年12月)は以下のような会社と肩書で働いている。

パラレルな副業を通していろいろな機会をもらった。最初に取り掛かったのが株式会社ハシタスにおいてのプロダクト開発だった。Fluttterを使ったプロダクトを作るの初めてだったが、学習から取り組んでよいというお墨付きをもらって開発を進めることができた。最終的にリリースもなんとかでき、得られた知見を持ってフロントエンドカンファレンス沖縄での登壇も果たした。

キッチハイクとの関係は、過去にハマっていたカレー作りの記事がきっかけとなり繋がった。当初はプロダクトデザインやデザインシステム構築など、比較的プレイヤー業務が多くなりそうと思っていたが、現在はデザイン組織自体への支援、PR・採用支援などのアドバイザー的な業務を行っている。過去のアウトプットで人と繋がれたことは、昔の自分に拍手を送ってやりたい。

MI-6との関わりはもう3年続いており、最も長く続いている副業先だ。最近目に見えて成長が顕著で、それに連動する形で特にデザインにまつわる課題や依頼が増えた。結果、副業デザイナーを追加で雇用し、各々稼働時間の制限があって組織としてもとても小さいながらも「デザイン組織」を名のれるぐらいには組織立った制作を行えるようになった。

その総決算として、年末に登壇したSpectrum Tokyo Design Festにおける「副業デザイナーズで作るデザイン組織」というトークができたのも良い機会だった。「デザインの多様性」をテーマを掲げるイベントに登壇できたのは、多様な働き方を目指した今年の総括として感慨深かった。

上手くいかなかったり無理をしたところもあったが、一定の満足感を感じられた後半戦だった。

しかしこの結果を出せたのはひとえに「人に救われた年」だったからと総括できる。いつも支えてくれる妻には当然頭が上がらないし、本業のマネージャーは真摯に悩みと憤りに向き合ってくれたり、仲良くなった人とは酒をバチバチに飲んでキャリアについて話したり励ましあったり、転職しないか?と誘ってくれた方もいたり(笑)
ありがとうございました、また飲みに行きましょう。

2023年は?

人生のステージの節目が迫っている。あと数年でアラフォーから本物のフォーになる。そうなったときに自分の人生に何が残るんだろうかと考える…もちろんすぐに出るような答えなんてない。

振り返ってみれば今は恵まれている。しかし年収然り環境しかり…今の状況に「ロックイン」されていることにも気づいている。これから次の数年に向けて何がしたいのか、したいことはぼんやりあるが実現するためには何が足りていないのかを思案している。

少し違う軸で最近考えることは、ジェネラリストとしてやってきた自分が、今後何ができるかということだ。ここ一ヶ月、ジェネラリストならある程度何でもできないといけないのでは?と思うに至り、苦手だった「英語」学習に取り組んでいる。来年も継続して何かしら成果に結びつくようにしたいと思っている。

また「交流」はもっとしていきたい。まだまだ世界は不安定だが、少なくともオフライン交流は2年前と比べるとずっとし易い。オンラインの淡白なコミュニケーションは難しい点が多すぎた、ここ半年の活動で自分はウェットで同期的なコミュニケーションを好むことを再確認した。この「好き」にもちゃんと向き合っていきたい、単に飲み食いしたいだけかもしれないが。

門限を守り、節度を持ってたくさん飲もうな。それではまた2023年お会いしましょう。


この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?