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セブ島の光と闇

セブ島に住み始めてはや3ヶ月。もうすぐ休学期間中の最初のチャレンジであるセブ島IT留学が終わってしまいます。海外で過ごす月日は日本で過ごすよりも時の過ぎ方が異常なほど早いです。

それもこれも海外で貴重な経験ができている証拠だと思いますが、こんなにも早いとは思ってもなかったです。

その貴重な経験の中身といえば言い始めればキリがありませんが、一番肌で感じるのはやはり貧富の格差。ストリートチルドレン問題。

日本人から見ればセブ島は南国のリゾートで、ビーチでカクテル片手に持ちながら海を眺めて、南国独特の雰囲気を堪能できるというイメージしか持ってない人がほとんどだと思います。青い海、上を見れば快晴の空と観光客としてセブ島に来る際はこのイメージをもってセブ島を訪れるはずです。

僕ももしこのイメージを持ちながら観光客として夏休みにセブ島を訪れる時は、セブ島のリゾートの面しか見ずに日本に帰ってしまうことがありえたかもしれません。

しかしセブ島に3ヶ月住み始めてセブ島のリゾートと言う名の光の裏には深い闇が広がっていることに気付きました。

道を歩いていれば、ストリートチルドレンが物乞いをし、衛生面が心配な道端で寝そべってる家族、栄養を十分に取れずに痩せ細ってしまっている幼い子供、セブ島内のゴミが一挙に集められているゴミ収容城の近くに家を構えゴミを集めながら生計を立てる人など日本では到底イメージできなかった闇をフィリピンは抱えています。

特に、フィリピン最大のゴミ収容所イナヤワンに住む子供達の暮らしには本当にビックリしました。

辺り一面に広がるゴミの山。そのゴミ山の上で無邪気に石ころを投げて遊んでいる1人の子供。色々な感情が体から湧き出たのを今でも覚えてます。

子供たちにとって決して良い環境とは言い切れないです。というか決して良くない環境です。ゴミ山の横に家を構えて、暮らしているということはゴミから発生される有害な化学物質と隣り合わせで暮らしているということです。当然心と体の発達に悪影響を及ぼす確率も必然的に上がります。

子供達は何も知らずにその場所で生まれ、その場所で暮らし、その場所で生きている。セブというリゾート地が抱えている闇の部分です。

それにプラスしてセブ島に留学に来ている人ってこういったセブ島の闇を見てしまうこと、知ってしまうことは多いことだと思います。なぜなら本当にたくさんのストリートチルドレンがいるから。比較的治安が良いとされるITパークを出ると、すぐそこには服がボロボロで裸足で道路を走っている子供達の姿を垣間見ることができます。

僕たちは知らず知らずにしてフィリピンの闇に触れる機会に恵まれてますが、実際にストリートチルドレンの姿を見て何か行動に移す人は少ないです。「あんな暮らししかできなくて本当に可哀想だよね、日本と違いすぎるよね」などの言葉を並べてその場を繕うことしかできないですよね。そして日本に帰国してからフィリピンであった出来事はつか沼の記憶として脳裏から消えていく、、、。

何というか、フィリピンのこの現状を知ってしまったならば絶対にこの問題を無視してはいけない。僕はそう思います。脳裏から消えさせてはいけない。あの国であの場所で見たあの光景を絶対に忘れてはならないんです。人は支え合う生き物です。人間とは助け合いができる生き物です。その助け合いをフィリピンに来た際もフィリピンの現状に対して手を差し伸べるべきです。

キューバ革命の英雄チェゲバラはこう言いました。「これから、人間は新しい人間になるだろう。新しい人間が増えれば世界はより平和になる。」新しい人間とは人のために何かを成し遂げる人間のこと。人のために自分を犠牲にして何かを叶えてやれる人のこと。

チェゲバラも南米、中南米縦断の旅の中でラテンアメリカの貧困問題に嘆き、その問題を無視せず、真摯に受け止めて、改善しようと尽力しました。幾多の革命に参加し、その国の貧困を変えようと死ぬ気で戦いました。

革命家チェゲバラが成したように、フィリピンの社会問題、いや世界の途上国が抱える問題を目の当たりにした時に、その問題をあたかもなかったかのように無視してしまうことはすべきではないと思います。日本っていう先進国に生まれたからこそ、留学させてもらっている国に還元できることがあるんではないでしょうか?

こういったセブ島の光と闇の現実を知ることは世界の現実を知ることと同じ意味です。日本にいれば絶対に知ることなんて到底できないような景色が広がっています。

少しでもいいからもっとセブ島の貧困を知り、それらを日本人にすむ日本人に伝え、日本に帰国した際はゴミの分別をしっかり行い、プラスチックはできるだけ使わないようにし、フィリピンで見た光景を頭に焼き付けて欲しいと心から思う次第です。

僭越ながらこういった意見を言わせてもらいました。最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでも多くの人にセブ島の貧困問題を知ってもらいたいので読み終えたからは是非シェアをお願いします。


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