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朗読「言の葉の紡ぎ手に向けて」 by ホウ・リュウさま

ちくわさん
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この文章も、消えてしまうのでしょうか。せめて、声だけでも。
原作:朗読「言の葉の紡ぎ手に向けて」 ホウ・リュウさまhttp://koebu.com/topic/%E6%9C%97%E8%AA%AD%E3%80%8C%E8%A8%80%E3%81%AE%E8%91%89%E3%81%AE%E7%B4%A1%E3%81%8E%E6%89%8B%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%A6%E3%80%8D

紡ぐべき言葉がありますか?

誰に向かって、何のためにあるのですか?

復讐としての刃ですか?

蹴落とすための罠ですか?

私は…そのように紡いでもらいたくはない、というのが本音です。

あなたの言葉は誰かを幸せにするものであってもらいたい。

誰かを祝福するためのものであってもらいたい。

そう、願っているのです。

あなたの心に、一つ一つの言葉が眠っています。

そして、それらは、紡がれるのを待っています。

誰かへの愛を伝えたい時。

誰かを慰めたい時。

誰かと喜びをわかちあう時。

そのような、あなたが紡ぎたいと思う時。

きっと、それはカタチとなって紡がれることでしょう。

一本の、儚げではなく、芯の通った強い言の葉が。

どうぞ、私の言葉が…いえ、これは私だけの言葉ではありませんね。

響き合うもの全てのことば。

他者にその言葉が響く時、それはあなた自身の中にその言葉が存在するからなのです。

だから、これはあなたの言葉です。

それだから、贈ります。

受け取るかどうかはあなたの自由ですが…。

もしも、受け取ったのであれば、どうぞ、あなたが次の紡ぎ手です。

「言の葉の紡ぎ手」です。

何を想い、何を伝え、何を残すのか…それはあなたの宿題です。

いつか、あなたからの言葉をいただけるのが楽しみです。

さて、そろそろ時間のようです。

私は…これからも紡ぐでしょう。

たとえ、この場所が消え去ろうと、どこかで紡ぎ続けます。

いつか、またどこかで会えるのであれば、それほど嬉しいことはありません。

それまでは、どうぞ、みなさんもお元気で。


                  朗読 ~ 「言の葉の紡ぎ手に向けて」 ~

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