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これからを生き抜く動詞とは何だろう

明治維新以降、近代化の日本。読み・書き・算盤(そろばん)という教育思想があった。読む・書く・数えるが国民全員に期待されたのだ。時は過ぎた。現代の世界にはどんな動詞、つまり能力を持った人物が期待されているのか?マーク・ガーソン著「世界で生きる力」を引用してみる。グローバル人材には4つの能力が求められているようだ。①直視する、②学ぶ、③連帯する、④助け合う。もちろん、要件はすべて動詞だ。ただし、原文はひとつの動詞になっている。それはOPEN、つまり「開く」。①目を開く、②思考を開く、③心を開く、④両手を開く。身体全部を開くことが、どうやらグローバル市民になる条件のようだ。古代ギリシアの哲学者は自らが世界市民だと公言していた。ただ、人類の歴史上、誰ひとり地球市民が存在したことはない。われわれはグルーバルな環境に在るものの、グローバル化されてはいない。一方で、国境がないかのように思考し行動することも可能だ。「開く」という動詞はその第1歩なのかもしれない。

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