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Q38. 発言を促進する心理的安全性とは?

0. 導入

筧田によるここ数回の投稿の中で、 人間観察サロン™内で意見交換を推進しよう!とお伝えしてきました。 意見を出しやすい環境ってなんだろうと考えていたときに浮上したキーワードが 「心理的安全性」 です。
このキーワードは、 2015年に米Google社が 「心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要」 と発表したことで注目されました。
今回は、 「心理的安全性」 の要点を皆さんと共有していきたいと思います。 ぜひ自分の職場や家族といった身近な所属をイメージしながら、 心理的安全性の実態を掴んでいただき……
結果として、 観サロ内で闊達な意見交換が増えることを望んでおりますっ!!!
※もちろん皆さんが所属する場所でも活かせるはずです(笑)

1. 最初に心理的安全性[ PSYCHOLOGICAL SAFETY ]の定義

安全な場と認識していることから、 安心して自分の考えや気持ちを隠すことなく自然に伝えられる状態のこと

*提唱者:エイミー・エドモンドソン教授 (組織行動学, 米ハーバード大)

2. 心理的安全性を阻害する要素とは……

心理的安全性を確保できないのは、 次の4つの不安を解消できないから だと言われています。
・無知だと思われる不安
 → 「こんなことも知らないのか」
・無能だと思われる不安
 → 「こんな簡単なこともわからないのか」
・邪魔だと思われる不安
 → 「あなたのせいで話が進まない」
・ネガティブだと思われる不安
 → 「後ろ向きな発言ばかりでやる気なくなるわ」
こんな風に言われないか……確かに不安がよぎることありますよね。

3. 不安が募ると……

イコールで 「心理的安全性が低い場所の特徴」 なのですが……
・質問・意見・提案・反論をしなくなる
・弱み・間違いを認めなくなる
・やる気がない、 パフォーマンスが低い
・発生したミス・トラブルを避けるようになる
パターンAの人
 ー 空気を読む
 ー 受動的に従うようになる
パターンBの人
 ー 否定的・攻撃的になる
 ー 従わなくなる、 勝手にやる
 ー ノルママウント&目的外れの競争が発生する
結果的に、 場におけるコミュニケーションが減ったり不自然になったりします。

4. 心理的安全性の高い場の特徴

・互いに尊重し合うようになる
 → ポジティブな言葉が多くなる
・意見の共有が活発になる → 個々人の能力向上
 → 問題や誤りについてもちゃんとやり取りする
・笑いとユーモアが絶えない共創の場となる
・様々な考え・価値観を持った人が参加・定着しやすくなる
……観サロをこんな場所にしていきたいですね!

5. 心理的安全性の個人の利点

・関心や責任感が芽生えやすい
・モチベーションやパフォーマンスの向上が期待できる
・円滑で高速なコミュニケーション (情報交換)
・他者との関係性が良くなる → 思考・想像の幅が広がる
これらの利点から生まれる最大のメリットは、 「自信が持てるようになること」 だと思いました。

6. 心理的安全性の高い場をつくる方法

では具体的にどうやったら心理的安全性が確保された場を生み出せるのか考えてみましょう。

① 気持ちや考えを伝えやすい環境を作る
・発言できる場は平等にあると考える
  (発言のしやすさに年齢・経験年数を影響させない)
・雑談OK、 妨げる要素があるなら省く
・質問への回答速度はその人のペースでOK

② 相手の発言にきちんと応える

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