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ネタを生産するためのノート術5選

執筆のためには文章の技術だけはでなく、メモやノートをとるトレーニングも必要です。

私たちはメモをインプットした情報を整理するための手段と考えがちですが、これはメモの本質とは異なります。

メモの真の使い方が分かれば、アイデア力や思考力を飛躍的にアップできちゃうのです!

ここでは執筆のヒントになるメモの取り方に焦点を当てて紹介していきます。


思いついたら即メモする/思考はノートにどんどん書く

どんなに些細なことでもいいので、何か思いついたらメモをとる癖をつけておきましょう。

これは個人的に思うことなのですが、メモ魔は最強です。特に創作関係の人間は必須と言っていいほど重要なスキルだと思っています。

普段の生活の中で、ふと面白い視点や考え方を思い浮かんだ経験はありませんか?こいつを仮に「面白星人」と名づけます。

頭の中に面白星人が現れたらすぐにふと頭の中に現れてはすぐに消えてしまいます。そのため彼らが現れたら即座にメモにを取る必要があります。

せっかく面白いものが思いついても頭から抜けてしまったら意味がありません。脳内に面白星人が現れたら、首根っこを掴む勢いで逃さないようにしましょう。

また考えやアイデアだけでなく、情報を集めるためにもメモは必要になります。文章を書く作業は

・ネタ、情報を集める
・書く

この2つのプロセスです。

当然ですが、情報がないと何も書けません。材料があって初めて書く作業に入れるのです。

いつでもメモを取れるようにしておく

メモを取ると一口に言っても、さまざまな方法があります。

・ノートにまとめる
・京大式カード書いて、あとで分野別にまとめる
・スマホのメモ機能を使う
・ボイスメモを利用する

自分に適した方法を選びましょう。選ぶポイントは「自分がすぐにメモを取れる方法かどうか」です。

発見や気づきは放っておくと30秒から1分ほどで忘れてしまうそうです。何か発見があったら30秒でメモができるようにしておきましょう。

またメモを絵にして残しておきたい場合は「測量野帳」を使うのがオススメです!

現在公開中の「シン・ウルトラマン」の監督を務める樋口監督は、測量野帳の愛好者です。

測量野帳はポケットに入るほど、薄く、表紙が硬いため、どんな場所でもスケッチができます。

そのためアイデアを可視化し、客観的に判断するのにとても向いています。

メモにする内容

メモする内容にもさまざまなものがあります。試しに実例を出してみます。

・思いついたアイデア
・気づき
・TODO(しなければいけないこと)
・読んだ本の抜粋、読書のまとめ
・日誌
・講演や会議の記録
・ヒット曲の歌詞

「ヒット曲の歌詞」は珍しいですよね。実はヒット曲はバズる単語の宝庫で、人々の心を掴むワードが散りばめられています。

例えば恋愛系の記事を書こうと思います。タイトルを「素敵な恋」とするのは、少しパンチが足りないですよね。

そこでヒット曲の歌詞が使えないか考えてみます。たとえば、昭和に活躍したアイドルの歌詞を参考にして

「珊瑚礁のように青い恋」 なんてつけてみるのありですよね。

音楽を聞く際は、メロディだけでなく、歌詞の奥深さに注目してみると、文章が上達するだけでなく、よりその音楽が楽しめるようになります。

全てをメモするのは大変なので、自分がしたいと思うところからメモしていきましょう。

アイデアの浮かびやすい場所

もしノートで情報収集をしても、そこから中々記事のネタが思いつかない場合は、アイデアが思いつきやすい場所に行くのがオススメです。

ではどんな場所だとアイデアは思い浮かびやすいのでしょうか。今回は偉人が提唱する2つの場所を紹介します。

三上(さんじょう)

中国・北宋時代の欧陽脩(おうようしゅう)という人が挙げた、アイデアが思い浮かびやすい場所のことです。

・馬(馬に乗っているとき)
・枕(布団に横になっているとき)
・厠(トイレにいるとき)

この3つで三上と呼びます。現代は馬に乗る機会がないので、馬上は通勤電車や車の中を指します。

創造性の4B

「アウトプット大全」や「読んだら忘れない読書術」など数多くの書籍を出版している樺沢紫苑さんは、アイデアが生まれやすい場所として4つのBを挙げています。

Bus(バス。移動しているとき)
Bed(ベッド。寝ているとき、寝る前、起きたあと)
Bathroom(風呂。トイレも含む)
Bar(バー。酒を飲んでいるとき)

これらの場所にいるときは何かしらメモを取れる手段を持っておきましょう。

見てわかる通り、3上と3Bに共通するのは「乗り物」「寝る場所」「トイレの中」です。
この3つの場所にいる時は、ネタを考えてみるといいかもしれません。

メモやノートを整理して記事のネタを作る

メモやノートの活用方法は、大きく2つに分けられます。

・アイデアや要素出し
・情報の整理

それぞれ詳しく解説していきます。

アイデア出し・要素出しのためのメモ・ノート術

パッと閃いたこと、頭の中に入っているアイデアを、手当たり次第どんどんんメモに書き出します。

このとき、1枚につき1つの内容をメモすると、あとで整理するとき楽になるためオススメです。

全て出し尽くしたら、順番やグループを考えて文章化していきます。ある程度まとまり、完成したら文章を書き始めます。

情報の整理のためのメモ・ノート術

作家として数多くの書籍を出版している佐藤優さんは「手書き」で使うノートは1冊だけにしているそうです。

スケジュールからToDoリスト、執筆ためのアイデア。読んだ本の抜粋や語学練習の問題など全ての記述をノート1冊にまとめています。

1冊にまとめるメリットはシンプルですが、多くのノートを持ち歩かなくて住むことです。先ほどの例だと、スケジュールとToDoリスト、アイデア、本の抜粋、語学の練習で合計4冊もノートを用意しないといけません。

ぶっちゃけ面倒ですよね。ノートはいかにサラッと用意して書けるかが大事なのに、これじゃあ意味がありません。

かといってメモする内容を絞るとクリエイティビティが少なくなってしまいますよね。そのため全ての内容を1冊にまとめるのが効果的なのです。

また関連性のないメモ要素がランダムにページに収まっていると、意外な発見が生まれる可能性があります。点と点が繋がり、自分の思考がさらに広がるためおすすめです!

まとめ

脳内に突然襲来する「面白星人」を見逃さないようにしよう。

いつでもメモを取れるように自分に合ったメモの仕方を考えてみよう。

何をメモすべきかを考えてみよう。オリジナリティがあると◎

「乗り物」「寝る場所」「トイレの中」の中はネタが浮かびやすい。

メモやノートには2つの役割がある。それぞれ使い分けてみよう。

閃いたアイデアをメモしまくって、順番を整えると記事のネタになる。

インプットした情報を整理するノートは1冊だけに絞るのがおすすめ。

参考書籍


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