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気づかないだけで、みんな優しい。ある日の駅での出来事。

何年か前、駅で一つの心温まる出来事に遭遇した。車椅子に乗っている方が駅のホームから階段を登ろうとしたとき、駅員が他の乗客に助けを呼びかけた。すぐに人々が集まり、一緒にその人を階段の上まで運んだ。僕もその一人だった。

時間帯は午前中。駅にはサラリーマン風の人たちが多かった。みんな無言で表情を変えず、当たり前のような感じで手伝っていた。そして、車椅子の方を階段の上まで運び終わると、みんな何事もなかったようにその場から去って行った。

この出来事、一見何も特別じゃないように感じるけど、その「普通さ」がすごく印象に残った。何も言わずとも、みんなが助け合ったその瞬間が、僕の心にずっと響いているんだ。

そう、世の中は捨てたもんじゃない。

その後、ある日、友達と食事をしていると、店員さんが料理を落としてしまった。緊張した空気が流れたが、隣のテーブルの人が「大丈夫ですよ、誰にでもありますから」と声をかけた。その一言で、店員さんもほっとして、場の雰囲気が和んだ。

このときも思ったんだ。みんな、きっと人に親切にしたいんだろうな。それができないのは、忙しさやプレッシャーに追われてるから。

日々仕事に追われて、人に親切にする余裕がない。だから多くの人が感情を押し殺し、自分のことばかり考えがち。

人に優しくするって照れくさい時もあるけど、その「照れ」はどうでもいいんだ。大切なのは「心のゆとり」。心が余裕を持っていると、他人への思いやりが自然と出てくる。逆に、心がパンクしそうだと、他人どころか自分にすら優しくなれない。

だから、他人の目なんて気にせず、自分の心に素直になってみよう。その一歩が、世界を変える第一歩だよ。

照れくさいって感じるのは、他人を気にしてるから。その感じをサッと脇に置いて、自分の心に耳を傾けてみて。

優しさは、ひとつひとつの小さな行動から。今こそ、心のゆとりで世界に優しさを広げよう。



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