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糖尿病と音楽、そして中高年の仲間たちへ(人生100年時代に騙されないで ! )

すばらしい日々。まだ。
でも僕らは何もわかっちゃいない。
気づいたことが、ちょっとだけ。
(わたしの話を聞いてくれませんか)

「ユニコーンはサッカー部のキャプテン(奥田民生)が、ヘビメタのギタリスト(テッシー・手島さん)とかを集めて文化祭で受けてるバンド。僕らはやっぱりロック部で…」
と言ったのはフリッパーズ時代の小沢健二だけど(たしか続いて自嘲みたいになっていく)フリッパーズ・ギターなき後に聴ける邦楽って、わたしはユニコーンだったんですよ(批評的だし、ポストモダンじゃんね !)

昨日の朝、ウォーキングしてて突然、この虚無感が漂い続ける民生的ラブソングに浸っていたころの気持ち、何をどう思って聴いていたのか、ちょっと忘れてしまっていたことに気づいた。

一方の? THE BOOM が『島唄』を放ち、それは(突然のようだったが)元々はアルバムの中の一曲で、当初はシングルカットへの迷いがあったみたいですね。沖縄ブームに乗っかるようでと。

その翌年『LIFE』(1994年) が発売になり、小沢健二がオザケンになっていったのもたしかこの流れで。

毎日とりあえず会社に行って、帰ってから、そして休日には、好きな音楽のことだけを考えていればよかった。そんな Windows 95  が発売される前の暮らし(の方が、幸せだったんじゃないか?)

いずれにせよ、結婚する前はその後どうなっていくのかなんてわからなかったし、家庭を築き始めても、やはり漠然と毎日を過ごしていくしか術はなかった。

1989年9月25日発行
細野さんがまだ「こども」
ロリポップ・ソニック
(雑誌で再会できた)

フリッパーズ・ギターが載っていた唯一の雑誌『POP IND'S』。それに登場する、遊佐未森さんや、ZABADAK(ザバダック)や、Nav Katze(ナーヴ カッツェ)といったミュージシャンがどれも良くて。とくに ZABADAK は妻も吉良知彦さんのファンになり、上野洋子さんのラストになった、日比谷野音の『暖簾分け』も二人で観に行った)


https://youtu.be/qI3ffpGNkx8?si=OEbuaQaJU11_nXSd


先週の坂本龍一さんでも触れたけど、90年代は「オーガニック」のリバイバル?みたいな流れもあって。若いころ無茶してたっていう教授の、間に合わなかった感がとても無念ではあるけれど、「美味しいものを食べる喜びを教わった」みたいな思い出を語る人がいることから、やはり色々と想像してしまう。

坂本龍一さんのことは残念すぎて、ついネガティブな話になってしまう(のは何なんだろう?) けれども、片岡大右さん、劉争さんによる『群像』に載った寄稿がきっかけで、東洋思想の本への興味が増してきて、今まで知らなかった坂本龍一さんへの理解が深まりそうです。

『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』
マイケル・ピュエット他(早川書房)
この本とても勉強になる
オススメです !

ミュージシャンが、続けざまに亡くなっていき、ニュースになった。それが1年くらい前からだけど、わたしの糖尿病が発覚したのもその時期だったので、気づけて良かったなどと年齢とか病気だとかをオーバーラップさせて考えてしまう。そういえば、ZABADAK の吉良知彦さんは、2016年に 56歳の若さで亡くなってしまったんですよね。

わたしはこうしてブログを書いている。

昭和41年男、糖尿病を発症するも3ヶ月で治し、過去を振り返り、善く生きることを決意する(いまここ)

でも1年前はとにかく
「糖尿病は治らない」とか「糖尿病は寿命が平均10年短い」と言われていることを知り、ショックを受け、本当にそうなのか確かめたかったのと、それとそうなってしまった一因として「糖尿病って名前がまずダメ!」だと思ったことがありました。

そうではなくて「高血糖症」であり「血液」や「血管」に関わりがあることを示す必要があるとつよく思います(したがって名称変更の有力候補として『ダイアベティス』が挙がっていますがそれもダメ!です)

「なんかもう、全然ちがう !」と思って、それをどうしても書きたくなって
子供みたいなことでも恐れずに言ってしまおう!(と決めたのです)

そして自分の体調は、当初の直感どおり、「糖」が過剰なわけだから、とにかく「糖質・炭水化物」を減らせば数値は下がる(良くなる)はず…という確信に基づいて、独自の食事療法と運動療法を実践し、とりあえずその通り(HbA1cは正常値)になりました。

「それだけの凶暴な細胞を抑えるために使うのが抗がん剤です。抗がん剤の強い副作用は患者さんの負担になりますが、それほどの強い薬を使って、初めて『治療効果』が得られるのです。食生活を変えた程度ではなかなかがん細胞をやっつけられないというのが現実です」
確かな科学的根拠なし(勝俣範之『がんによくある誤解と迷信』毎日新聞 4月17日 朝刊より)

ほんとうはわかってる。みんな。
食べ物ではどうにもならないって。
がんになってしまってからでは。

でも「生活習慣病」なら何とかなりますよ。食生活を改善して、ウォーキングして、内臓脂肪を減らせばいいんだから。わたしそれで、しつこく痛かった指の関節痛がきれいに消えましたもん。

営利目的とか全然ないですから。
それを伝えたいだけ、ですから。

こうして音楽を中心に、生きてきた時代を振り返ったりすることで気づくことがあります。経済(消費社会)に支配された習慣の、心や身体への染み付き、特に消費行動(購買~飲食)へと接続されてしまってる部分が意外としつこい。

こーんなお腹周りした、HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)も 6パー超え、つまりすでに糖尿病の、60歳を過ぎた先輩がいるのですが…

何度も本気でヤバイって伝えてる、なのに、甘~い MAXコーヒーを飲むところをこれ見よがしに見せつける…つまりそれもすごく、すごく、よくわかるのです。世代なのか何なのか、そういう元祖・逆張りな態度、が、未だ抜けない、のです。

そこはまさに『糖質中毒』(牧田善二さん)だし。
ついでに言えば糖質制限の是非はあるにせよ、最近また『糖質疲労』という新刊を出版された山田悟さんが提唱する「ロカボ」がまぁ妥当なんだろうと思う。

医学・医療関係のことについて、なにも知らない素人が誤った情報を書き散らす、そのことは問題だ…という意見は、確かにそうだと思う一方で、素人ゆえに気づくことや、これおかしくない?という疑問が生じたりもするので、やはりあっていい、と、思うのです。

ここにきてなぜか「内臓脂肪」の件が目につきますが(あ、アライか)昨日も中居くんのテレビで医師が出てきてやってたけれど、一とおり理屈は説明するんだけれども…


「メタボ炎症」を言って欲しいの

わたしが(というか本来は)そこがポイントだと思っている、いわゆる「メタボ炎症」についての説明がなされないんですよね。ただのトピック扱いなのか、そこ、実感に基づいて伝えたいっていう人がいないか、あるいは本気でないのか。

ここでも前に触れた『50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない』の灰本元さんが実証された「肥満バラドックス」。説得力しかないけど、それでも「ご自身はメタボ炎症を実感した経験がないんじゃないかなぁ」と言うことはできるし(聞いてみたいのです)

「とはいえ、朝のパンは自分で作っているくらいのパン好きです(中略)パスタも大好きで、自宅にパスタマシンすら持ってます。ケーキなどのお菓子も大好きです」

岩田健太郎『食べ物のことはからだに訊け!-健康情報にだまされるな』(ちくま新書)より引用しました


2015年2月10日第1刷発行
とっくにやってる。良い本です!
(最初の糖質制限論争の頃?)


この界隈ではある意味スターで、かなり信頼性のおける岩田健太郎さんが、こういったある意味「いい線いってる説や理論を語る類いの本」で、糖質制限についてなど、すでにいろいろ言っていた。

岩田先生は、去年出された本でもブレずに基本同じようなことを言っていて、やはりいい線いってるけど(何様 ? )それでも(同様に)そこはどうなんでしょう?って、言いたいことがあったりします。

それはともかく…

「僕がイメージしている『対話』とは、大谷大学(当時 ※ 注 引用者 )の鷲田清一教授がコミュニケーションについて述べているような対話です。それは、『相手の言葉を受けて自分が変わるような覚悟ができているような』コミュニケーションです。ディベートのように相手を打ち負かすことを(実質的な)目的にするのではなく、必要ならば自分の見解を撤回してもかまわない、そういう覚悟が事前にできている、というような態度で行う対話です」

岩田健太郎『食べ物のことはからだに訊け!』「対話の大切さ」より引用しました

最後に良い本が読めて良かったです。


ついでに。
ちょっと話はそれるんだけど、昨夜久しぶりに(本に噛りつくような)読書してしまった。

後半に「スローライフ」の人が出てきてビックリした。思想から健康に行った流れがあるんですよね(ざっくりですみませんが)前回の坂本龍一さんのところでちょっと触れたけど、そういうリンクがとても興味深いです。

それで革マルを中心に、Wikiでリンクをたどっていくと、今から20年くらい前、つまり2000年代に、70代で亡くなってる方々であることに気づきます(やはり『順番』なのです)

昭和 40年オトコである同世代や、その下にあたる、これから50代になっていくお父さんたち(である必要はないんだけどさ)
「人生100年時代」には騙されないで。

どうにもならなくなる前に。

『Tarzan』って何誌だっけ?
(それだけで買ってしまう)


でも炎症のこと言ってないな~ 残念!


わたしが勝手に「私人保健指導」している、脂肪肝のSさんにしても、食生活を改善できる?と聞いてみれば「それは難しい」ってなるし、ウォーキング仲間である町内会のOさん(こちらもベテラン糖尿病者)にお話を聞いた時も「最初だけやった。でも続かない」ってなるんですよ(それが現実だ)

今まで話を聞いた人たち、みんなそう。
なので「ロカボ」(山田悟さん)でいいわけよ。

にしてもわたしは恵まれているのです。
食事療法を続けてくれる妻に心より感謝。
いつもありがとうございます。

多分これ…
意味がない


1年ぶりに、ユウさんに会ってきた。

「(HbA1cは)7% あたりで下がらないんですよね。でも現状維持です。良くはならない病気なので。相変わらずあちこち出かけています。〇〇買っちゃいまして…」
といって高級外車の写真やブログを見せてくれました。

ということで、特に悪化はしていないようで、ひと安心しました。


58歳、糖尿病。僕は本と音楽が好き。


ということで「1年間、50回(毎週更新)」を目標に書いてきましたこのブログもいったんここでひと段落です !

本文中にもある「言いたかったこと」については最初のほうで言い尽くせた感じもありまして、後半は日頃、あるいは昔から思っていることや、好きな本や音楽のことなどパーソナルな内容になってしまいました。

にしても、これだけまとまってアウトプットする経験はなかったので、とても学びになりました(それは想像以上、というより思ってもみないことでした)

なのでこれからも続けていきます(夏の終わりか秋を目標に再開します)

こんなデタラメ文章でも、読んでくださる方がいることに、本当に励まされました。

一年間、ありがとうございました。


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