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[すこし詩的なものとして]0165 鏡に映るパズル

鏡に映る自分を見つめる
確かにそこに自分がいる
けれども何かが足りない
説明できないそれ

天はあえて人を不完全につくった
誰もがパズルのような存在
足りないピースを埋め合うように
人が集まってくる

それぞれの言葉が光となり
自分という存在を照らし出す
交錯するのは想い
誰と語り合う夜
それぞれは悩みと喜びを分かち合う
言葉は理解を超え
不完全な自分を受け入れ
互いを支え合いながら生きていく

成長は旅路の路傍
旅の途中で出会う人々
異なる価値観
異なる経験
旅路の果てに何があるのか
誰も知らないはずなのに
歩き続ける宿命

天はあえて人を不完全につくった
誰もが成長できるよう
兄妹や友人を与え
愛を与えた
不完全な自分を受け入れ
互いを支え合いながら生きていく
傍に転がるパズルのピースのように
いつか美しい絵になることを夢見て
何者かも知らずに生きる他ない

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先日、聖書を読んだ。旧約の方。
いかつい言葉に圧倒されながらも、なんとなく一種の真理を見たような気になった。
シンプルは複雑に、複雑はシンプルに、そんな人の煩わしさの中にある、言葉にできない輝くものをいつか見てみたいと思った。


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