[すこし詩的なものとして]0158 路をゆく
枯葉舞う公園のベンチ
静寂に包まれた
冬の陽射しはとても冷たく
頬を刺す風は容赦ない
街は虚しさに満ちている
冷えたコンクリートの壁
薄くも血の通わないガラス窓
人はみな忙しなく
まるで舗装された路を行くように
ただ前を向いて歩き続ける
温もりはどこに行ったのか
街に響くのは
風の音と足音だけ
曲がりくねった坂道を
ただひたすらに歩み続ける
振り返れば
青春だった夢は薄らぎ
先を見れば
孤独の影が伸びるだろう
それでもなお
歩き続けるのは
苦しみなのか悲しみなのか
わから