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スポーツというギャンブル性への好奇心

昨日、カタールワールドカップで日本が強豪ドイツを相手に2-1で勝利しました。

世界ランキングで言うと、日本は24位なのに対してドイツは11位と格上です。加えて、ドイツ代表はワールドカップで過去4回も優勝しています。

2014年のブラジル大会では、ゲッツェの劇的ゴールでアルゼンチンを打ち負かした決勝戦が記憶に新しいですね。

白のカッコいいユニフォームと共に「サッカードイツ代表」という存在自体に脅威の装いがあります。

そんなチームに日本が勝った。

すっかり日本がワールドカップに出場することが当たり前になってしまい、最近は「代表離れ」なんて言葉も聞かれるようになりました。

しかし、かつての悲劇を生んだカタール・ドーハの地で、今度は歓喜を呼び込んだことで、僕だけでない多くの人々の心にサッカーへの興味引き起こしたのではないかと思います。

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スポーツの観戦はやはり燃えるものがあります。特に代表が戦う国際試合は格別です。

僕は最近、サッカーからは離れつつあったし、オリンピックは結局一試合も見なかったけれど、それでも国際試合の特別な緊張感は好きです。

人々は、スポーツという争いの舞台、そして勝つか負けるかわからないこの不可測性に酔いしれます。

つまるところ、人はそのギャンブル性が好きなのでしょう。

先が読めないことへの人々の好奇心が、人々のスポーツ観戦につながっていると思います。だからこそ、人はスポーツで一喜一憂するのでしょう。

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人類だけでなくおそらくすべての生物には、「自分(自分達)の方が強い」という意識が備わっていると思います。

特にオスであれば、ライオンのたてがみや孔雀が羽根を広げるといった行為は、相手より自分の方が強いと顕示するためです。

人間が戦を起こしてきたのも、スポーツをするのも、結局生物学的なところが発端にあるのでしょう。

そして、応援する、という行為は強い者の味方でいたいという気持ちゆえのものなのだと思います。

だから、人々は誰に何を言われることもなく、自分の国を応援します。そして、強さというものが、その国へのアイデンティティや忠誠心(もっと言えばナショナリティ)の強化にも役立っていると思います。

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昨日、僕は東欧の国・ジョージアの日本人が集まるバーでやっていたパブリックビューイングに参加しました。

劇的な勝利を見て、僕はとても興奮したし、嬉しかった。

そこに集まっていた日本人のみんなと一緒に勝利の瞬間を迎えられ、とても幸せな気分でした。参加して良かったし、日本人としての誇りを感じました。

僕はギャンブルは一切やりません。でもスポーツというギャンブル性にはどっぷり浸かってしまっています。

この不可測性こそスポーツの醍醐味だし、自分にとって興奮を促す一要素なんだと思います。

客観的にそんなことを思った日本の勝利でした。

本当におめでとう!


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それでは、また明日お会いしましょう!

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