自分がやりたい仕事がすこし見えてきた話
この4月で社会人8年生になりました。
もうピカピカしてないし、でも脂の乗った感じもしない。
この7年間自分は何をしていたのか。
ふと、そんなことが頭をよぎりました。
今年で30歳になります。
何か自分の中で「次のステージ」に向かうような感覚があるも、現実の自分は未だハタチの頃と1ミリも変わってないか、むしろ弱体化してるんじゃないかとすら思うことすらあります。
めちゃくちゃ焦ってます。
でも、焦ってることがバレるのが恥ずかしくて、少し強がってる自分もいます。
そんな自分を客観的に見て「クソダサいやん」ってつっこんでる自分もいます。
本当の自分はどこにいるんでしょう?
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先日、会社を辞めました。
昨年の9月から働いていた日系のコンサルティング会社です。
わずか7ヶ月半。とても短い在籍でした。
せっかく採用してもらったのに。
せっかく給料の良い会社だったのに。
せっかくみんなが憧れるような仕事だったのに。
辞める決断をしたときは、言われてもいない勝手につくりあげた周囲の声が聞こえてくる感覚がありました。
僕にとっては3社目。
新卒で入社した日本のIT企業はITエンジニアとして3年弱、短期留学を経て入社した外資系のIT企業はフィリピン支社採用で途中フィリピン・マニラでの滞在もありながらITエンジニアとして2年、そしてフリーランスに挑戦したり海外放浪、沖縄と韓国でのボランティアを経て入社した今回の会社はITコンサルタントとして半年ちょっと。
経歴を語ると脈絡のない長話になってしまうし、一言でまとめると「落ち着きのない社会人生活」になってしまっています。
ふわふわ浮かぶ雲のように生きてます。
青い鳥症候群?
はい、ワタクシのことですね。
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僕が社会に適合できないのか、僕が僕に合う社会を見つけられてないのか。
いずれにしても、環境が自分に合ってないのは事実です。
現に、以前クライアントの方からこのような言葉をかけられたくらいです。
「ナガヤさんって、ITの仕事向いてないよね。」
本人はネタのつもりで言ったようだけど、当の僕は真に受けてしまいました。
僕のこれまでの社会人生活はなんだったんだろう?
ずっと何をしてきて、結局何が残ったんだろう?
綺麗にまとめた履歴書を見てもどこか自分じゃないような気がして、過去をやり直したい気持ちに襲われます。
もちろんデロリアンを作る気力なんてありません。
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そんな僕でも一応ポジティブに動けてきた部分はあります。
人間関係がその例です。
厳しく叱咤する人、論理的にまくし立てる人、細かい部分をいちいち指摘する人、古典的な考えだけを正義とする人、弱者を下に見る人、いつも悲観的な人などなど。
自分が苦手だと思う人とはとことん距離を置きました。
嫌われてもいいです。だから僕はもうあなたとは会いたくありません。
その代わり、自分が一緒にいて心地よい、楽しいと感じられる人とは積極的にコンタクトをとってきました。
人に優しくできる人、感謝の気持ちを伝えられる人、相手の気持ちを考えられる人、みんなを平等に扱える人、柔軟な考えを持った人、根っからのポジティブな人などなど。
そういった人たちと関わってきたことで、今では人間関係ではとても満足しています。
トラブルはないし、ムカついたり嫌な思いをすることもほぼありません。
僕がかつて頭の中に描いていた「優しい世界づくり」がちょっとずつ構築できたような気がしています。
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先週会社を辞めて、すぐにアルバイトを始めました。
箱根のとある一軒のホテルの住み込みスタッフです。
オンラインで行われた面接では、ゲストハウスでスタッフとして働いたボランティア経験や学生時代にしていた飲食店でのアルバイト経験を掘り下げられました。
無事、採用となり嬉しかったものの、おそらく僕の会社員時代の経験は(ほぼ)加味されていないんだろうなぁ、という感覚。
とはいえ、一ヶ月間のみの希望でも雇っていただきありがたい限りです。
仕事内容はベッドメイキングや料理の配膳などです。
ほぼ全員が正社員という職場ですが、一介のアルバイトにも優しく接してくれます。
本当に感謝です。
そんな人の温かさもあり、今のところ楽しく働けています。
パソコンを使わない体力勝負の仕事ですが、これまでずっとITという実態のない仕事ばかりしてきたので、生身で触れる仕事も良いなとポジティブに捉えています。
(というより、そういった仕事をしたくてここに応募したわけですが)
一ヶ月間という短い期間ですが、箱根の自然に囲まれて楽しみながら働きたいと思っています。
そして、6月からは海外に行く予定です。
これについてはまた後日、詳しくお伝えしようと思います。
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自分に合う仕事を探していく中で、少しずつ自分がやりたいことが見えてきた気がしています。
これまでずっと続けてきたITの仕事は、これにて一旦やめようと思います。
というより、ちゃんと引退宣言して次に進まなければまた同じことを繰り返してしまいます。
我は行く、さらばITよ。
プログラムされた論理構造の上に成り立っているコンピューターのシステムには、実態をつかめないもやもや感を感じてしまっています。
そこをうまくつかめないと、いくらやっても楽しさを見出せない。
僕にとって、実態をつかめるかどうかが、そのまま楽しさにつながっている気がしています。
そして7年やっても楽しめないなら、もうこの先も無理なんじゃないか、という諦めの念があります。
じゃあ、実態をつかめる仕事ってなんなのか?
冷静になって考えた時、2本の柱が思い浮かびました。
ひとつは「クリエイティブ」。
もうひとつは「人のサポート」。
この2つの柱がイメージできたとき、僕の中に微かな光が見えてきた気がしました。
「クリエイティブ」は、Webデザインを始めとしたデザインの仕事。
「人のサポート」は、海外に進出したい人を対象とした相談窓口。
ひとつめの「クリエイティブ」は今でも副業でやっているデザインの仕事。
2社目を辞めた時、フリーランスのデザイナーとして独り立ちしたいと思っていたため、その時の気持ちが蘇ってきた感覚があります。
昔からいろんなデザインを見るのが好きだったから、やっぱり根本に好きという気持ちがあるのでしょう。
ふたつめの「人のサポート」は僕自身が当事者だった「海外に進出したい人」を相手にしたもの
僕自身、背中を押されたことで踏み切れた経験があるし、ビザの申請なども自分で行った経験があります。
相談に乗り、手段を一緒に考え、背中を押し、具体的なプロセスまで展開する。そういった一貫したサポートができると思いました。
もしかしたら、これまで何かひとつのものに絞ろうとしたから、はっきり見えてこなかったのかもしれません。
ひとつじゃなくてふたつでも、これが自分にとってのコアに近い部分なら、それが答えなのかも知れません。
今はまだ少し見えてきた程度だし、まだまだ掘り下げられるとは思うけど、今の状態でも腑に落ちる感覚もある気がしています。
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まだまだ不安だしネガティブだし焦ってるし、、
そんな自分でも将来に明るく生きていきたいと思ってます。いつかは絶対花咲く日が来ると信じています。
大器晩成でも晩に成するならそれでいい。
ダサい30代でも、自分らしい30代を過ごしたい。
今年迎える30歳を前に生き方が定まってきた気がします。
これこそが、論語で言う「而立」なんでしょうか?
まあ、そうってことにしておきます。
かっこいい人間なんか目指さないから、泥水すすっても自分の人生を生きる。
それが自分らしい生き方だし、それが自分にとっての心地よさにつながっていくから。
今後とも引き続きのご愛顧、よろしくお願いします。
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