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Twinmotionのデカールの謎

汚れを再現するには優秀な存在

Twinmotionでデカールを作成する際に、いくつかの謎の仕様があることをご存知でしょうか。今回は、その謎について解説します。なお、作業中プロパティでは画像の置き換えのみ行い他のパラメーターは一切編集していません。
この記事を書いた時のバージョンは 2023.2.1 で Windowsで作業した時の記録です。

イラストレーターで作成

サイズは元のデカールの大きさによって異なる

元のデカールの大きさによって、デカールのサイズが変わります。元のデカールが小さいと、置き換えた画像も小さく表示され、元のデカールが大きいと、置き換えた画像も大きく表示されます。

元のデカールからオリジナルの画像へ置き換えた時

ピクセル数によってサイズは変わらない

デカールの画像のピクセル数によって、デカールのサイズは変わりません。同じ形状の画像であれば、ピクセル数が低くても高くても、同じ大きさで表示されます。

元のデカールからコピーしてピクセル数が違う画像に置き換えた

画像の比率によっては歪む

画像の比率によっては、デカール画像が歪んで表示されることがあります。正方形や2:1の長方形の画像は歪まず表示されますが、3:2の長方形や16:9の画像は、それぞれに一番近い正方形や2:1の長方形に歪められます。

左側の中の円は普通だが右側の中の円は歪んでいる

インスタンスで複製したデカールの画像は同期しないが変形する

デカールをインスタンスで複製しても、マテリアルとは異なり、画像は同期されません。複数選択すれば一括で変更できますが、それ以外の場合は、各デカールを個別に変更する必要があります。そして、最後に設定したデカールの画像によって、他のインスタンスで複製されたデカールの画像が変形することがあります。

例えば、元のデカールの画像が正方形で、インスタンスで複製したデカールの画像が正方形の場合、最後に2:1の長方形の画像を設定すると、すべてのインスタンスで複製されたデカールの画像が2:1の長方形に歪みます。

インスタンスで複製した後画像を置き換えても他のデカールの画像は変わらない

インスタンスで複製したデカールの画像の歪みが開き直すとバラバラになる

インスタンスで複製したデカールの画像は、最後に変更された画像の比率に追従すると説明しましたが、ファイルを開き直すと、それぞれのデカールの画像によって歪み方がさらにバラバラになってしまうことがあります。

保存した後再度開くと別の歪みが起こる

多分、歪みの影響を受けない方法

画像の比率によっては、デカール画像が歪んで表示されることがあります。この歪みを抑えるためには、デカールの画像を正方形、もしくは2:1の長方形に書き出すとよいでしょう。
正方形や2:1の長方形の画像は、Twinmotionのデカールの標準的な比率であるため、歪みが少ないです。
ただし、デカールはサイズが長さ単位で設定できず形状によって変わってしまうため寸法が重要な部分に使うのはおすすめしません。

不要な部分は透明にする


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