面白い文章と分かりやすい文章は別物である

シンガーソングライターのケティです。
突然ですが、面白い文章と分かりやすい文章は別物だと思うのです。

あえて文章を4つにカテゴライズすると

①面白くて分かりやすい
(夢をかなえるゾウ、七つの習慣、人を動かすなど、ベストセラーに多い。イメージしやすく実践的)

②面白いけど分かりづらい
(檸檬、ドグラ・マグラ、道化師の蝶など長編小説や純文学に多い)

③分かりやすいけどつまらない

④分かりにくいしつまらない

といった感じです。

①いわゆるベストセラー本は、本好きだけではなくミーハーの人も買った結果ベストセラーになったのです。少し意地悪な表現になりますが、普段そこまで本を読まない人でも理解できるように、面白さだけでなく、分かりやすさも重視していることが多いと思います。
嫌われる勇気は、アドラー心理学という極めて抽象的で複雑な内容を、青年と老師の対話形式で展開し、哲学に興味のない人でも分かるように展開がされています(それでもちょっぴり私には難しかった…。)

②一方で、純文学や哲学書に関しては、実は分かりにくくてもいい、むしろわざと分かりにくくしているのではないかという本もあります。その分かりづらく独特な文章を集中して読み解くのです。
先日、蝶と道化師という小説を読んだのですが、正直言って何を読んでいるのか全くわからず、途中から本の世界の中で迷子になりました。気合いで読破しましたが、中々概要が掴めず、なんとも言えない読後感でした。らはり、筆者が読者に伝わるように書いたとは到底思えません。むしろ読者に対し、「この難解な小説を貴方は咀嚼できますか?」と、煽られているような気がしました(笑)。

③試験対策や学術書などは分かりやすさが求められるので、このタイプに分類されます。そこに筆者の個性は要りません。とにかく分かりやすく、コンパクトにまとめてほしいものです。
しかし、たまにビジネス書など、学術書以外の本でもこのタイプのものがあります。私は文章に個性がないと思った時点で損切りします。

④については分析する価値も無いと思うので割愛します(笑)
 
私は基本①の分かりやすくて面白いタイプの本ばかり読んでいますが、たまには②のタイプの分かりにくいけど面白い、歯応えのある本を読み、自身の読解力を上げていきたいと思います。

ドグラ・マグラは途中から訳わかんなくなって挫折したからまたいつかリベンジするぞ〜(T^T)

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