見出し画像

ミックスボイスがゴールではない

シンガーソングライターのケティです。
私はボイスレーナーとして毎月100時間以上スクールで指導をしています。
トレーナーとしての私の得意分野はミックスボイスの育成です。今までたくさんの人達を、ミックスボイス習得まで連れていくことができたのですが、常々思うことがあります。

それはミックスボイスはあくまで発声という観念で見た一つのツールであり、ミックスボイスで歌うことが目標ではないということです。

歌は心·技·体です。
ミックスボイスは心技体の内の体に当たります。
高音がしっかり鳴るし、喉締めもないんだけど、聞いている側が「なんか違う」と思うことがたまにあるんです。歌に心がこもってないと言うか、発声の延長にたまたまが歌詞がついてるくらいになっちゃう生徒さんがちらほら。

ミックスボイスがゴールではなく、ミックスボイスを使って、誰かを感動させられるような歌が歌えるようになることをゴールにしてほしいものです。ミックスボイスという、あくまで1つのアイテムを手に入れて満足しないでほしいのです。
ただ、心·技·体の内の、心については、指導者が育てられるものではないと思っています。
各々が、楽曲や歌うこと、もっというと音楽への愛情・バイブスを育て、その気持ちを歌唱にぶつけていってほしいです。

 ミックスボイスも大事ですが、もっともっと素直に歌を歌ってみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?