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秋学期成績 - Texas大学ロースクール

本記事執筆時点では、もう春学期(Spring 2024)も終わりに近づいているのでが、ここで先学期(Fall 2023)の成績について振り返っておこうと思います。今書かないと、もう二度と書くタイミングが来ないと思うからです。自分の成績を見るついでに、Texas Lawにおける一般的なGrading Policiesについても確認しておきます。

ただ、Law Schoolによって、Garding関係のルールに違いがあるようにも思うので、本記事がどれだけ参考になるかはよくわかりません。また、そもそもLL.M.の場合、やがて母国に帰るのであれば、成績なんてどうでもいいような気もしますので(現に自分も全然気にしていない)、その意味でも本記事には自分の中での整理以上の意味はないような気もします。

Grading Policies

Texas Lawが公開しているGrading Policiesのうち、LL.M.一般及び本記事の内容に関係しそうなルールをまとめると以下のとおりです。

Letter Grades
:A+, A, A-; B+, B, B-; C+, C; D; and F

Curve (= grade distribution)
原則:以下のRecmmendationが適用される。
 Recommended Distribution of Grades in Other Courses
 - about 35% of grades should be A+, A, or A-; and,
 - about 65% of grades should be B+, B, or B-.
例外:以下の場合はCurveの適用なし。
 ① 1-14 JD students
 ② Writing Seminars and Negotiations Courses
 ③ LL.M.に関しては全ての場合 [1]

Grading Policies (https://law.utexas.edu/students/grading-policies/)の要約

要するに、LL.M.については、同じクラスにJDがいたとしても、全く別ラインで評価されるということになります。また、LL.M.用に特別なcurveが用意されているわけでもなく、Gradeの分布に関するルールは何も存在しないので、フリーハンドで決められるということになります。ただ、実際には、完全に自由に決めるのも難しいと思うので、JDと同様の基準で素点を算出し、当該素点をJDの評価スケールに置いたときに弾き出されるGradeを与える、ということになるのではないかと予想されます。

なお、一般的にはポイントを使ってGPAを出すことが多いと思うのですが、Letter Gradeと、GPA算出用のGrade Pointsの換算式は以下のとおりです。

Grading Policies (https://law.utexas.edu/students/grading-policies/)

以上のルールの詳細は、以下のウェブサイトにて公開されています。

Fall 2023 Grades

以上の一般ルールを念頭に置いた上で自分の成績を見返していきたいと思います。

こちらです。

成績表

この成績表が公開されたタイミングですが、先学期が終わったのが自分の場合2023年12月8日で、その後5週間のラテン・アメリカ旅行に行っている間に、順次個々の科目の成績が帰ってきたという感じでした。[2]

Legal Research and Writing for Foreign Lawyers

Legal Researchについては、合格・不合格(pass/fail)しかないので、CR (credit)がついているだけです。 [3]

Negotiation

Aでした。結局LL.M.なので、フリーハンドの採点なのですが、冒頭記載のとおり、Negotiationは、JDにおいてもcurve不適用なので、Professorとしても特に躊躇なくAをつけられるのだと思います。自己評価としては、まあ別にAではないかな・・・という感じです。笑 [4]

Seminar: Energy Law and Policy

Aでした。上記のNegotiationと同様です。また、Seminarに関しては、JDの人数も14人以下だったと思うので、基本Aにしていて、特にいいペーパーを書いていれば、A+にするとか、そんな感じではないかと予想されます。[5]

Secured Credit & Secured Credit Workshop

いずれもB+でした。Recommendationどおりに採点されているとなると、上位35%未満だったということになります。トリッキーですが、この2つは同じProfessorによるクラスなので、評価も2つセットで行われます。通常クラス [6]はFinal Examですが、Workshop [7]はペーパーが採点対象です。評価基準については以下の内容がSyllabusにて事前に告知されていました。

Four-hour students must pass the final examination and must satisfactorily complete ALL of the requirements listed below in order to get credit for the course—this is NOT a PASS/PASS option. On the other hand, in addition to another hour of credit, the grades they receive on their papers will be counted as forty percent (40%) of the grade which will be the combined grade for all four hours. Calculation will be per the point system, with A+= 4.3, etc. For example, an A on a paper combined with a C+ on the examination would yield a B for the four-hour course. [That is, the student would get 12 gpa points (4*3) rather than the three-hour, exam-only 6.9 gpa points (2.3 *3)].

Secured Credit Workshop Syllabus

U.S. Law, an Introduction

Aでした。これは、全員LL.M.(ないしExchange Students)なので、フリーハンド採点ではあるものの、Final Examもやったので、さすがにLL.M.の中では優劣つけてるんじゃないかなという気はします。Final Examはオープンブックだったため、たくさん書いたので、私自身の成績はAでいいのではないかと思います。

まとめ

冒頭記載のとおり、Law Schoolごとに差異がありそうであることに加え、そもそも成績なんてどうでも良くね?という感覚も相まって、あんまり意味のある記事ではないかもしれないですが、参考になりましたら幸いです。

次回は、Law School卒業(5月11日)前の最後の投稿ということになりそうです。これまたタイミングを逃したくないということで、今学期の時間割について書いておこうと思います。今学期のクラスの具体的な内容については、卒業後に、先学期と同じような形で、振り返りをしていく予定です。



[1] この点は、Grading Policiesの文理上は実は明らかではありません。Policiesでは以下の文面を確認できますが、ここで"mean grade calculation for the purposes of these rules"が"curve" or "grade distribution"を含んでいるのか明確ではないです。Policies全体を通して敢えて両者を書き分けているようにも読めます。

Grading Policies (https://law.utexas.edu/students/grading-policies/)

ただ、実質論として、mean grade calculationも、grade distributionも、いずれもあるクラスに属する学生全員を素点の順位で並べたときに、第何位から第何位までに特定のGrade(A+, A, A-, etc.)を割り振ることができるか(割り振ることが推奨されるか)、というルールのサブセットであるという店では同じなので、文理上書き分けられているとしても、適用関係は揃えるのが合理的なように思います。事実、FacultyのLL.M.担当者にチャットで照会したところ、 「LL.M.は全ての場合においてCurveの対象外」という理解で問題ないことが確認できました。

[2] ルール上は、Final exams最終日から5週間以内ということになっているようです。

Grading Policies (https://law.utexas.edu/students/grading-policies/)

[3] 本科目の内容については以下をご参照下さい。

[4] 本科目の内容については以下をご参照下さい。

[5] 本科目の内容については以下をご参照下さい。

[6] 本科目の内容については以下をご参照下さい。

[7] 本科目の内容については以下をご参照下さい。

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