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スカイ・ハイを見ました

おなじみ1970年代のメガヒット「スカイ・ハイ」(ジグソーというバンドの曲)
われわれ中高年男子の間ではもちろん、日テレ系、全日本プロレス中継における、覆面レスラー「千の顔を持つ男」「仮面貴族」ミル・マスカラスの入場テーマ曲として使われたことで広く知られてますね。

プロレス興味なくても、同じ日テレ系の長寿特番「鳥人間コンテスト」のBGMで、たまに使われてたことで聴いたことある、て人も多いかもしれません。

まあ、テレビCMでもよく使われたし、90年代、21世紀になっても、ダンスバージョンにカバー、リメイクされたりしてるので、永遠の名曲として、どの世代にも耳になじんでるかもしれないね。

しかし70年代に映画少年だったぼくたちは、本当は「スカイ・ハイ」は、マスカラスのテーマになる2年前に、映画のテーマ曲として作られた曲であることを知っている! でも名曲なので、たしか映画公開前からも、すでにシングルヒットして世界的にチャートインしていた!

なので映画の原題は「香港から来た男」なのに、日本題は曲名から「スカイ・ハイ」になったんじゃなかったけ?

そして香港ではブルース・リーと並ぶ2大スターである、と紹介されて日本に登場した割に、全然オーラのなかった、謎の人ジミー・ウォング主演の映画「スカイ・ハイ」という作品を、確かにあのころ劇場で見たのです! あの曲を初めて、映画館で聴いてシビれる瞬間があったのだ。当時、映画自体はそれほど面白いと思わなかったけど! 封切り時さえ、ジグソーの「スカイ・ハイ」が映画の曲だと知ってた人は少なかったかも。

それが、47年ぶり? に映画館で4Kリストア、リバイバルされたのだった。
なんでも4Kにすりゃいいってもんじゃないぞ!
しかし今見ると、それなりな別の楽しみもあるのかも! と思って、新宿シネマートに行ってまいりました。


そういえば「スカイ・ハイ」は、当時映画史上初めてハングライダーというものを使ったアクションシーンがある、というので当時、話題になりました。

アクションつっても、ただ敵のアジトに飛んでいくだけで、
飛んでる間にアクションするワケではないんだけど!

その同時期に、ハリウッドでも「スカイライダーズ」というジェームズ・コバーン主演のアクション映画でも、ハングライダーが使われてましたね。流行ってたんだなあ。

まあ「スカイライダーズ」は山中での飛行シーンが多いので、思ったほどインパクトなかったですが「スカイ・ハイ」のほうが、香港やシドニーの街中でビルに向かっていくカットがカッコいいので面白みはあった覚えがありますね。

その後は、007なんかでもハングライダー使ったアクションありましたよね?
でも、あんまし見なくなった。一般化したのか、やっぱ危険も多いから、それほど普及しなかったのかな?


シネマート新宿は昔のオリジナルポスターを貼ったり、今回上映用にTシャツ作ったり
いつもながら、がんばりに感心させられる!

シネマートでは、5月5日から1週間だけの限定上映らしい、というので、あわてて5月9日に見に行ってきました。
もしかして、後で下高井戸シネマや菊川ストレンジャーとかでやるかな〜と思ったけど、やんなかったら後悔するかも、と思ったので!

で、やっぱ見といてよかった! 今見ると、すごい面白かった。
ブルース・リー映画に比べて、雑だな〜と思った当時の印象も、21世紀の眼で見直すと愛すべき名シーンの連続に見える。気がつかなかった細かいコメディ的な演出もあったし。とにかく展開が早くて、なんかギッシリ詰まってる感じ。

まず映画館の大音響でOPとEDと2回、名曲「スカイ・ハイ」が聴けるだけでありがたかった。

ジミーのカンフーアクションも、やっぱキレがあってすごい! そしてブルース・リー映画に比べて、悪者がなかなか死なないw ので、ジミーもけっこうやられて、さらに悪者にも追撃をよけいに加えて残酷な倒し方をするw

で、けっこう何の罪もない一般人も、ジミーに関わったばかりに巻き添えを食って、ひどい目に合い、死んだりするw

さらにテーマ曲以外のサントラBGMも、意外にすごいよかった発見があった。サントラLPがほしくなるね!

しかしジミーのルックスは、やっぱり地味ーだ!
「怪奇大作戦」の松山省二のようにしか見えない。
なんで簡単に女を落とせる2枚目設定なのか、ぼくにはわからないよ。
そう、ストイックなブルース・リーに比べて、笑っちゃうムダなラブシーン多かったよね〜。(面白かった、つっといてダメ出しを忘れないw)

これはそんな出回ってないと思う貴重なポスターだね。

とはいえ、ぼくも70年代当時、ジミー・ウォング主演の映画は、その後もいくつか劇場で見たなあ。
順序的には「スカイ・ハイ」より前の作品だから、名画座だったけど「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー」とか「片腕ドラゴン」とか。
「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」は、封切り前に試写会で見たので特に印象深い。これも90年代に一度リバイバルされてた。
どれも、そこそこ面白かったとは思いますが。

やっぱ純香港映画でなく、オーストラリア合作でテーマ曲が大ヒットというので、やっぱり「スカイ・ハイ」は特別感があるというか、ジミー・ウォングにとって、の「燃えよドラゴン」的なエポックな作品なんじゃないかの〜。いやブルース・リーと並ぶ大きな存在とは、どうしても思えなかったんですが!

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